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ひな鳥を保護
ウチのネコは夜の間ほとんどずっとアパートの屋上に上がって遊んでいる。
部屋にはときどき戻ってきてエサを食べたり、トイレをしたり、気が向いたら私の枕もとで寝てみたりと言う好き勝手をしている。
ネコが出入るするために部屋のドアは一晩中開けっ放しである。
物騒かもしれないけど、ネコが出入りするたびに起こされるよりかはマシである。
ただ、このドアから私に挨拶なしで出入りするのはネコだけではなく、蚊もどんどん入ってくる。
その蚊に刺されて、結局はかゆくて眠れなくなってしまう。
昨晩は電気式蚊取りを3個、渦巻き蚊取り線香を4本も焚いたのだが、それでも蚊に刺されてしまった。
バンコクの蚊はこれら蚊取りに耐性が付いてしまっているのではないだろうか?

ネコが夜中に戻ってくるのはエサとトイレだけではない。
何か屋上で捕まえると、それを私の枕もとまで咥えて見せに来る。
捕らえられた獲物は大体がタイでチンチョクと呼ばれるヤモリたちである。
チンチョクよりずっと大きくてグロテスクなトッケーのこともある。
大きなコオロギのこともある。
小鳥もあり、一度は小鳩でまだ生きていた。
急いでネコの口をこじ開けて、開放し外へ放してやった。
別の時はもう目を閉じたまま、動かなくなってしまったスズメだった。

そして昨晩もまた小鳥を捕まえてきた。
まだ羽もしっかり生えそろわないようなひな鳥であった。
身体は全体に茶色で、なんとなくスズメに似ているが、くちばしの形や身体の大きさに対して頭が小さいことからスズメとは別の鳥のようだ。
ネコからヒナを奪い取ったが、動かない。
しかし、胸のあたりがピクピクと動いているから、息はしているようだ。
どうやら気絶しているらしい。
急いで水を飲ませてみる。
くちばしが少し動き、次に目を開いた。
気が付いたらしいが、まだ身体が硬直したままだ。
ショックが大きすぎたのだろう。

ひな鳥1
[水を飲んで少しは正気に戻ったひな鳥]
ひな鳥2
[くちばしの先についているのはパパイヤ]

もう少し水を飲ませ、パパイヤでも食べさせようとしたが、くちばしを噤んだままでパパイヤは食べようとしない。
とりあえずお菓子の入っていたプラスチックの箱の中にタオル地のハンカチを敷き、その中にヒナを入れてみる。
少しずつ身体の硬直が取れて、箱の中にうずくまった。
ヒナの入った箱を枕もとに置き、ネコに気づかれないようにするのと、保温のために箱をタオルで包んで、私も寝ることにする。

2015年最後の日の出
[2015年12月31日の日の出]

朝になって、昨晩よりも元気になったようだ。
少しは飛べるようで、テーブルの上に置いていたら、パタパタパタと羽ばたき、そしてポトンと落ちた。
怪我はしていないようだし、あと一週間くらいしたらちゃんと飛べるようになるだろう。
しかし、それまでこのヒナをどうしたものだろうか?
何をどのように食べさせたら良いかもわからない。
今日は仕事が半日なので、仕事が終わったら獣医さんのところへ行って相談してみることにする。
そして、それまでアパートの部屋の中でネコと一緒に留守番させておくことも難しいので、ひな鳥は職場へ連れていくことにする。

出社準備
[菓子箱の中でおとなしくしてます]

以前チェンマイに住んでいるときも、ベランダにひな鳥が落ちてきて、獣医さんに何をどう食べさせたら良いかを相談したことがある。
食べ物もそうだけど、脱水症になるとヒナはすぐに死んでしまうので、常に水分補給をしてやることが必要と教えてまらった。
そこでグレープフルーツジュースをスポイトに少し取って、それを飲ませることにした。
これならビタミンもあるしいいんではないかと考えた。

職場の机の上でもお菓子の箱に入ったまま静かにしている。
ときどき小さな声でピーピーと鳴く。
チュンチュンではない。
ピヨピヨやチッチッでもない。
ピーピーだ。
何も食べていないけどフンはする。
1時間ごとにグレープフルーツジュースを飲ませる。
元気になってきている。
箱の中でクルクルと動き回ったりしているし、ときどき翼を伸ばしてみたりする。
翼に羽が伸び始めている。
尾羽根はまだチンチクリン。

職場の机の上にて
[会社の机の上で]

午後1時半、大体の仕事の目安をつけて退社。
今年の仕事納めであるが、別段いつもと変わらない。
ただ、いつもと違って半日仕事。
明日は元日から朝6時半の出社。
明日もひな鳥同伴で出社となるのだろうか?

アパートへはもどらず獣医さんのところへ直行。
大みそかと言うのに、病気や怪我で診察の順番を待っている犬やネコがたくさんいる。
私も受付で手続きをする。
「どうしましたか?」と受付に聞かれる。
「昨日この鳥が迷い込んできまして、、、」
嘘である。
ウチのネコが咥えてきたのだけど、それは内緒。
「小鳥の名前は?」
そんなものまだあるわけない。
それにまともに飛べるようになるまで保護するだけなんだから、、。
それに道端で拾ってきてもう6年以上になるウチのネコだってまだ名前なんかないんだ。
待合室のベンチに座って呼ばれるまで待つよう指示される。

獣医さんの待合室にて
[獣医さんのところでもグレープフルーツジュースを飲ませる]

ひな鳥にグレープフルーツジュースを飲ませていたら、中学生くらいの少年と、その保護者のような女性から声をかけられた。
「その小鳥どうしたの?」
「昨日迷い込んできて、どうしたものかと思って獣医さんに相談しに来たんだ。」
「その小鳥を飼うの?」
「いや、ウチにはネコがいるから駄目だ。飛べるようになるまで保護しようと思うけど、この鳥がどんな種類で、何をどうやって食べさせたらいいかもわかんないんだよ」
「それなら、僕が知っているよ。ノックカーウだよ。育てたことがある。」
「口を開かないから、昨日から何も食べてないんだ。」
「最初はくちばしをこじ開けて、エサをねじ込むのさ、そのうち自分から口を開いてエサをねだるようになるさ。」
そうそう、以前飼ってた鳥もそうだったけ、、。
「僕がその小鳥育てようか?」

思いがけない提案であった。
ヒナは怪我もしていないようだし、翼も大丈夫だから、獣医さんの診察も必要ないよと言う。
と言うことで、このヒナはこの少年のところへ里子に行くことに急転直下決まってしまった。
獣医さんの受付に、診察不要になった旨を伝えた。

里親決定
[里親決定]

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鉄道旅でクローンワン (後編)
12月20日 日曜日

朝6時前に起きだす。
まだ、外は夜が明けていなくて暗い。
早朝の港町の景色が見ようと自転車で昨日の桟橋へ向かう。
漁を終えた漁船が戻ってくるころだろうか?
魚やイカの水揚げやセリなど行われているだろうか?

桟橋には漁船の姿が見当たらない。
これは船を係留するための桟橋ではないのかもしれない。
桟橋なら緩衝用に古タイヤなどが縁に括り付けられているものだが、この桟橋には古タイヤなどない。
また、沖の方を眺めても漁から戻ってくる漁船も見当たらない。
しからば、桟橋に腰かけて、日の出でも眺めようと思う。

クローンワン日の出
[水平線より少し上で太陽が顔を出した]

もう日の出の時刻は回っていると思われるが、たぶん太陽は東の雲に隠れてしまっているのだろうか、御来光を拝まないうちにだいぶ明るくなった。
中国人の団体客だろうか、中国語の方言を大声で話すグループが来ている。
カップラーメンを啜ったのだろうか、トムヤム味のラーメンカップを桟橋の上に残したまま立ち去って行った。
タイ人の女性グループも来ている。
こちらは携帯電話の自撮り棒で盛んにポーズを決めて写真を撮っている。

朝の観光客
[朝の桟橋には観光客が集まってくる 皆日の出を見たいのだろう]

オレンジ色の袈裟の坊さんグループもやってくる。
托鉢をしているようではなし、やはり携帯電話で写真を撮り合ったりしているから、土地の坊さんではなく、旅行に来ているだけかもしれない。

坊さん
[オレンジ色の袈裟を来た僧侶たち]

つばめ
[つばめたちは北の国から渡ってきたのだろうか?]

少しお腹が空いたので、小さな食堂に入ってカオマンガイを食べる。
朝だから炊き立てかと思ったけど、ご飯はアツアツではなかった。
それと鶏肉もフンワリではなく、少しパサついていた。
これで35バーツ。
値段相応とも思える。

カウマンガイ

村の市場へ立ち寄ってみる。
このあたりは美味しいパイナップル産地に近いし、土産に買っていこうかと思ったが、パイナップルは売られていないようだ。
スイカとミカンはあった。
地元の人はパイナップルなど買ってまで食べるようなことはないのかもしれない。
魚もサバやプラトゥー(クロマイ)ばかりで、いずれも他所から持ち込まれたような魚たちばかりで、地元の魚ではなさそうだ。

自転車
[朝のクローンワンの街を自転車で流す]

クローンワン川河口近くにはたくさんの漁船がもやっていた。
しかし、ここで魚の水揚げをしている様子はない。
昨日から波が高いので、沖は時化て漁を休んでいたのだうか?
それともここでもミャンマー人の奴隷労働問題の余波で漁に出られなくなっているのだろうか?

船溜まり
[漁船は空色に塗られている]

出漁
[一隻の漁船が沖へ出て行った]

クローンワンの海岸
[クローンワンのビーチ 海岸沿いにホテルが立ち並んでいる]

くじらの絵
[クローンワン寺の門]

クローンワン寺の門にはクジラのレリーフがある。
またホテル前の三叉路にもコンクリート製のクジラのオブジェが飾られている。
オブジェの下にはテーサバーンタンボンクローンワンとタイ語で書かれている。
クローンワン町役場と言った意味だと思うが、タイ文字をよく見るとクローンワンのワンは、タイ語のクジラのことであった。
またワンではなく、ワーンである。

クローンワン寺
[クローンワン寺は大きな寺だった]

宿に戻って昨日買ったスポンジケーキを食べることにする。
コーヒーは宿入り口近くの食堂風施設でセルフサービス。
タイの人はこの手のフニャっとしたスポンジケーキが好きなようだ。
よくこうしたケーキにバタークリームなどを挟んで売っている。

インスタントコーヒー
[無料のインスタントコーヒーと昨日買ったスポンジケーキ]

この宿、ペットの連れ込み禁止となっているが、宿ではネコを飼っているようで。
ネコが一匹ウロチョロしている。

宿のネコ
[宿のネコ]

警戒心は強いが、安心すれば懐くネコで、抱き上げてもおとなしくしている。
しかし、そのうち噛みついてきたりする。
もちろん甘噛みで、ネコとしてはじゃれているつもりなんだろう。
宿の男の子る「このネコすぐ噛むんだよ」と言っていた。

膝に乗るネコ
[膝に乗せても、すぐに降りてしまう]

宿の部屋は止まっている車の数からみて、半分くらい埋まっているように思われるが、ここで朝の無料コーヒーを飲んでいるのは私しかいなかった。
この食堂風施設ではWiFiにアクセスできた。
しかし接続スピードはかなり遅い。
さっさと食べて自転車こいでマナオビーチへ泳ぎに行くことにする。

部屋の前
[一晩泊まった部屋]

宿の入り口
[宿の入り口]

クジラ
[宿前の三差路にあったクジラのオブジェ]

まだ朝9時と言う時間のためか、広いビーチは無人であった。
砂浜には白い貝殻は落ちているが、ゴミやビニールなどはまるでない。
白砂ではなく、黄土色のビーチだが、十分きれいである。
波は少し高いようだけど、昨日ほどではない。
海水は砂を巻き上げて、透明度はゼロ。
前回、雨季の真っ最中に来た時でさえ、魚の姿が追えたのに、乾期の今の季節でこんなに濁っているのはどうしたことだろう。
潮だって夕べは半月で、今日あたりは小潮で穏やかなはずなんだけど。
このあたり、今の季節は空は晴れても、海は荒れることが多いのかもしれない。

朝のマナオベイ
[閑散とした朝のマナオベイビーチ]

波にも揉まれながらも沖を目指して泳ぐ。
息継ぎをしようと水面に顔を上げたとたんに波をかぶったりするので、泳ぐのも楽ではない。
仰向けになってプカプカと海面に浮いていても、ときどき大きな波でひっくり返される。
サーフィンなどやる人には好都合なのではないだろうか?
水面に顔を上げたまま平泳ぎで沖をクルクルと泳ぐ。
なんとなく海上オフロードでもしている感じだ。
小一時間ほど泳いで砂浜に上がり、日光浴。
12月も冬至に近い太陽、しかも午前中の日差しはそれほど強烈ではなく、日光浴には最適である。
このままここで昼寝でもしてしまいたいところだが、12時には宿をチェックアウトだからのんびりもしていられない。
少し体が温まったら再び波の海で泳ぐ。

シャツに濡れた海水パンツのまま自転車に乗ってビーチを後にする。
出口のところで空軍の衛兵がこのな姿の私にも挙手の礼で見送ってくれる。
絵としてはなんと間抜けな構図だろう。

空軍基地入り口
[プロペラ機を飾った空軍基地入り口]

クローンワン川
[マングローブの茂ったクローンワン川]

シャワーを浴びて、荷造りして、宿をチェックアウト。
またまた自転車で軍の基地内へ入り、ビーチの横を走る。
昼になって少しばかり海で遊んでいる人が見える。
大きな黒い浮き輪が波に上下している。

波にもまれてる

昼のマナオベイ
[午後になって少しは行楽客もやってきたマナオベイ]

昨夕立ち寄ったミニ動物園ではヤギたちが遊んでいる。
シカの潤んだ眼と比べて、ヤギの目は爬虫類のような目をしているように思える。
なんだか、チンチョク(ヤモリ)の目にそっりだ。

滑走路の手前には踏切があった。
そして「飛行機に注意」と一時停止の交通標識。
飛行機に注意などと言うのは随分と珍しい交通標識だと思う。
日本の運転免許の教本にも載っていないのではないだろうか?

飛行機に注意

バンコクへもどる急行の出発時間は3時少し前なので、まだ2時間以上時間がある。
プラチュアップキリカンの街中を自転車で流し、やはり海岸から海に突き出た大きな桟橋があったのでその先端まで行ってみる。
こちらも波が荒い。

プラチュアップキリカンの桟橋
[プラチュアップキリカンの桟橋]

鏡山
[カオチョンクラジョック(鏡山)]

波の向こうにカオチョンクラジョック(鏡山)が見える。
海岸沿いの歩道はよく整備されている。
クローンワンでもそうだったしタイの多くの海岸沿いはホテルなどが隙間なく立ちこんでしまっていて、ホテルの宿泊者以外は海岸に出にくくなっているが、ここプラチュアップキリカンの海岸沿いには、遊歩道があり、ビーチとの間に建物などない。
パタヤやプーケットのパトンビーチのようにちゃんと誰でもがビーチに出られるようになっている。
しかし、今日は波が強すぎてビーチどころか、遊歩道の護岸にまで波が被る始末である。

プラチュアップキリカンの海岸

魚の干物
[歩道上では魚を干している光景も]

1時過ぎに自転車を返却し、昼食に向かう。
お昼にはピザを食べるつもりである。
ネットで知ったLa Viteと言うローカルなイタリア料理の店で、なかなか評判が良いようだ。
さっき、自転車でその店の前を走った時も、店で何人もの西洋人が食事をしているのが見えた。
入り口に葡萄の蔓が絡まるような店だった。

プラチュアップキリカンの街かど

自転車でスイスイと流した道も、歩くとなるとやはり少し遠く感じる。
しかし、このキリチュアップキリカンの街は、雰囲気が良い。
タイのリゾートにありがちなケバケバしさはなく、静かで落ち着いていて、清潔。
日本人にはまだまだ知られていないだけかもしれないが、西洋人旅行者も多く見かける。
彼らもバンコクのカオサン通り当たりのヒッピー風旅行者ではなく、また高級リゾートで演出されたタイ情緒を楽しむタイプでもなく、パタヤやプーケットのロシアからの団体のように酔って騒ぐような連中でもない、自然体な旅行者がのんびりとタイの田舎町を楽しんでいるといった感じだ。
チェンマイの旧市街あたりよりも品が良いかもしれない。
そうして、そんな西洋人たちが自転車に乗っているのもよく見かけた。
バイクと違って、自転車は街の静寂を乱さなくていい。

La Vite
[プラチュアップキリカンのイタリア料理店 "La Vite"]

もう時刻は1時半。
お昼時を過ぎているからだろうか、すでにテーブルにお客さんの姿はなかった。
その代わり、作業員が二人店の前の電気配線工事をしている。
オーナーの子供だろうか、まだ小さな子が大きな音でビデオをつけている。
オーナーの奥さんはタイ人のようで、ピザの窯の前で作業をしている。
「まだピザ食べられますか?」
と声をかけたらOKとのこと。
赤いクロスのかけられたテーブルに着く。
ピザはマルガリータを注文。
自家製のパルマハムなどもあるようだったけど、シンプルなピザが食べたい。
美味しいパイナップルの産地だから、ハワイアンピザも良さそうだけど、イタリアらしさが半減してしまう。
チャーンビールも注文。
ピザが焼き上がるまで、ビールを飲む。
旨い。

ビール
[いつものチャーンビールも格別に美味しく感じる]

いつもの安銘柄ビールなのに、いつもよりずっと美味しく感じられる。
外から帰ってきたらしいスキンヘッドで大柄なイタリア人オーナーが会釈してテーブルの前を過ぎる。
窯の火加減を確認し、電気配線工事の作業員に注文を付ける。
しかし、どうやらイタリア語らしく作業員はチンプンカンプン。
奥さんが出てきてタイ語で説明をし直す。
どうやら作業のやり直しを命じたらしい。
タイの配線工事でよくあることだが、電気コードを壁の表に這わせたりして、見てくれが良くない。

ピザ窯

15分ほどでピザは焼き上がった。
薄い生地にところどころ焦げ目をつけ、チーズとトマトソースのバランスも良さそうだ。
直径は30センチ以上ありそう。

マルガリータピザ
[マルガリータピザ]

確かに旨い。
小麦粉のデンプン質の味、チーズはとろけて、トマトソースと絡み合う。
そのトマトソースもトマトの味が濃い。
青臭いトマトではなく、酸味のある完熟トマトの味。
ピザ本来の味。
すごくおいしい。
ここに来てよかった。

ピザ接写
[うまい プラチュアップキリカンに来てよかった]

ピザとビールの相性もいい。
ピザの脂を、ビールの泡で洗い、ホップの苦みが舌に味覚を取り戻させてくれる。
ナイフとフォークが供されたが、手づかみでアチチアチチと食べるのが面白い。
半分ほど食べたところでビールの大瓶一本を飲み干してしまった。
もう少しだけ飲みたい。
別の女性店員に「小瓶か缶ビールはないですか?」と聞いたがないらしく、大瓶をもう一本追加注文。

ブドウの蔓絡まる入り口
[エアコンもないレストランですけど、ブドウの蔓を縫って自然の風が吹き込んでくる]

気になる会計は、ピザが200バーツで、ビール2本で170バーツ。合計370バーツであった。
この内容でこの値段。
結構うれしい。
次回またプラチュアップキリカンへ来たらここでまた食べたい。
つぎはパスタと何かアラカルトでも注文してみたい。
パスタは今回トマトが美味しかったのでポロドーロあたりが良さそうだ。

街角のネコ
[のんびりしたプラチュアップキリカンの昼下がり]

昼のビール2本は少し効いたようで、ほろ酔い加減で駅までの道を歩く。
駅前の商店でサラパオと呼ばれる中華まんをアルミ製の蒸篭で蒸かして売っていた。
既に満腹ではあるが、なんだか買い食いしたくなる。
たぶんたらふく飲食した宴会帰りに屋台のラーメンを見たら食べたくなるように心境だったのだろう。
肉まんとあんまん、それにシュウマイも3粒買う。
これで20バーツ。
店の女主人が「あんた、どこの国の人かね?」と聞いてきたので、「日本人だよ」と答えたら、なぜか知らないけどやたらと喜んでくれている。
「このシューマイのソースはパイナップルから作った特製なんだよ」と自慢げに言う。

プラチュアップキリカン駅
[ちょっと洒落たプラチュアップキリカン駅]

駅のベンチに腰かけて、サラパオを食べてみる。
小さなサラパオを食べる。
あんまんは黒ゴマ餡であった。
しかも甘さ控えめ。
ゴマの香りと味がしっかりしている。
美味しいじゃないかコレ。
タイのあんまんはやたらと甘くて、こんな甘さ控えめのは初めて食べた。
肉まんには茹で卵も入っていた。
そしてシューマイ。
確かに女主人が自慢げに言うだけあって、特製ソースは旨い。
パイナップルの酸味と甘みを生かしたチリソースになっている。
このソースでホッケンミー(福建麺)を炒めて焼きそばを作ったら旨そうだ。

ホーム
[駅のホーム 西洋人の姿もちらほら]

バンコク行き急行

食べている途中で、バンコク行きの急行がホームに入ってきた。
急いでサラパオの残りを口の中へ押し込む。
3両編成のディーゼルカー、私の席は一番後ろ3号車の一番後ろの窓側の席であった。
エアコン完備で窓は開かない。
でもその窓が汚れていて、外の景色がきれいに見えない。
車内もメンテナンスが悪いようだし、あんまりきれいにしていない。
席に着くとピンク色の制服を着た女性の係がオレンジジュースと菓子パンを持ってきてくれた。

エアコンはよく効いていて、半袖シャツの私には少し寒いくらいに感じるのだが、私の前の席に座っている女性は係員に天井の扇風機を回すよう指示した。
ご本人は長袖のカーディガンなど羽織っている。
扇風機の風が冷たくて、私は昨日来ていたTシャツを引っ張の出して羽織った。
天井に並ぶ扇風機の中で、私たちの頭上の扇風機だけが回っている。

車内
[エアコン完備だけど 扇風機の並ぶ天井]

ホアヒンからは満席になった。
私の隣にも20代後半と思われる西洋人男性が座った。
乗客のだいたい1/4くらいが西洋人のようだ。
スーツケースを頭上の棚に載せている人もいる。
午後の時間にバンコクへ向かう列車はこれ一本しかないから、ホアヒンからバンコクへ向かう旅行者には人気なのだろう。

車内で少しウトウトしては目を覚ます。
一番後ろの席なので、リクライニングシートを倒しても、後ろに誰もいないので気兼ねがいらない。
単線区間のようで、ときどき急行が止まるような駅ではないようなところでしばらく停車して、下り列車との交換をする。
マレー半島を南下する寝台車を待ち合せたり、大型コンテナーを積んだ貨物列車を追い越したりする。
現在のタイの鉄道はレール幅が1メートルちょうど。
これはマレーシアも同じで、タイからマレーシアへ乗り換えなしの特急も走っている。
シンガポールで積み込んだコンテナーは貨物列車でバンコクまで運べる。
これは物流にとって大切なこと。
しかし、近く工事が始まる中国からラオスを経由してタイへ延びてくる鉄道は、中国の高速鉄道の延長のような形のようだが、中国の鉄道は既存のタイの鉄道とはレール幅が異なり、1.435メートルもある。
したがって、貨物列車はタイとラオスを経由して中国へのルートしか物資輸送に寄与しない。
しかもタイ側の起点はパタヤ近くのレムチャバン港である。
つまりは中国最奥部の雲南省からレムチャバン港を結ぶ路線で、この路線の恩恵を受けるのはほとんど中国だけである。
タイ国内を走るといっても人口希薄な東北部を縦断しているだけ。
そのことをタイの人たちは気づいているのだろうか?
そんなことを考えているうちにまたウトウト。

ラーチャブリーを過ぎて陽が西に陰ってきた。
それでもエアコンはフル稼働中。
車内は冷蔵庫状態となり、女性係員もピンクの制服の上にジャンパーを着こんでいる。
寒いならエアコンを弱めてくれればいいのにと思う。
さすがに頭上の扇風機は止まっていた。

ナコンパトム、サラヤーとバンコクに近づくと下車していく人が増えて、空席ができてきた。
隣の西洋人は、前方に空いた席へ移っていった。
チャオプラヤー川を渡ってバンスー。
ここで地下鉄に乗り換えた方がアパートへ早くたどり着けそうだけど、せっかくなので終点まで乗り続ける。

バンコクへは十数分遅れて夜8時少し前に到着。

クローンワンはともかくとして、プラチュアップキリカンは気に入ったのでまた行きたい。
しかし、今は乾期で、海の状態がいいはずだと思っていたのに、波が高かった。
プラチャアップキリカンでは本当のベストシーズンはいったいいつなのだろうか?

<完>

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鉄道旅でクローンワン (前編)
12月19日 土曜日

朝5時半に目覚ましを仕掛けておいたのだが、ネコがそれよりずっと早い時間に、「遊ぼう、遊ぼう」と枕元へやって来ては鳴くのでおちおち寝ていられない。
それと昨晩ビールを一本とウイスキーを少し飲んだのだが、夜半過ぎから胃がムカムカする。
以前はこの程度の飲酒でこんなことになったりしなかったのに、どうしたんだろう。
そんなわけで、5時前には起きだして、出かける準備に取り掛かる。

今回は一泊の予定でプラチュアップキリカン県のクロンワーンと言う海辺の町へ行く予定。
宿だけはネットで予約したが、ほとんど下調べもしていない。
とりあえずプラチャアップキリカンまで汽車で行き、そこで自転車でも借りて行ってみようと思っている。

その汽車はチャオプラヤ川の対岸、トンブリから7時30分に出る鈍行で、アパートからトンブリ駅までアクセスが悪い。
6時前にはアパートを出て、バス停へとまだ暗い道を歩く。
出がけにネコが、「自分も出かけるんだ」と騒いで、隙あらばドアから外へ抜け出そうとする。
残念だけど、今回は汽車旅なのでネコは留守番。

夜の牛たち
[大通りに面した空き地は牛の放牧地になっている]

大通りにあるコンビニ前でパートンコーと豆乳を20バーツ分購入する。
胃がムカムカするのは、胃が空っぽで、胃酸が出すぎているためだろうから、何か食べておく方が回復が早そうだと判断した。
バス停のベンチに腰かけてパートンコーをつまむ。

朝早いこともあるが、バスはなかなか来ない。
171番のバスが来れば、トンブリ駅の比較的近くまで行くので都合が良いのだが、こちらの都合でバスは来てくれない。
15分待って来た168番のバスに乗って戦勝記念塔まで行く。
戦勝記念塔でバスを乗り換えるのだが、ここからなら複数の路線がチャオプラヤ川を渡ってトンブリ側へ走っている。
ここでもバスを待つこと10分ほど。
やってきたバスはなんと171番。
アパート前のバス停でもう10分待っていれば、乗り換えなしで行けたかもしれない。
タイにも路線バスのナビシステムがあれば便利なのに。
それに逆行するかのように、近年バンコクのバスは以前より不便になってきているようだ。
路線も本数も減っているように感じる。

チャオプラヤ川を渡るとき、シリラート病院が見えた。
レンガ造りの時計塔は昔のトンブリ駅。
今は病院の拡張のため、駅は川岸から1キロほど奥に引っ込んでしまっている。
もともとはマレー半島を縦断する本線の始発駅で、堂々とした駅舎だったのだけど、いまはローカル線のようになっている。

シリラート病院
[チャオプラヤーの橋からシリラート病院が見える もとは南本線の始発駅]

バスを7時15分に降りる。
サハコン市場と言うやたらと細長い市場に沿って駅へと歩く。
距離にして1キロ程だろうか、時間があれば市場の中を冷やかしながら歩いてみたいところだけど、駅へ急ぐので市場と並行した車道を歩く。

トンブリ駅にはたくさんの人がいた。
バックパックを背負った西洋人も多い。
たぶん、私の乗る汽車の20分後、7時50分に出るカンチャナブリへ向かう汽車を待っているのだろう。
窓口でプラチュアップキリカンまでの切符を買う。
3等車で56バーツ。
2等車を所望したが「ない」とのこと。
3等でプラチュアップキリカンまでの6時間は辛そうだけど、仕方がない。
それに以前にもこの汽車に乗ってチュンポンまで行ったことがあるが、その時も3等の切符であったけれど、2等の座席を設けた車両が1両だけあり、まんまとそこに座ることができた。
今回もその手で2等の席に座りたいと欲を出している。
しかし、欲を出したためか、今日乗る汽車は全車3等車だけであった。

カンチャナブリ行きを待つ人たち
[カンチャナブリ行きを待つ人たち 外国人旅行者や行楽客が多い]

座席は7割方塞がっている。
ビニールレザーの堅いシートに座って出発を待つ。
すでに出発時刻を過ぎているが、止まったままだ。
そのうち隣のホームへカンチャナブリへ行く列車が入ってきた。
私の乗っている車両もオンボロだが、隣も同程度にオンボロだ。
タイの国鉄車両のほとんどがオンボロ、整備不良。
そんなタイで高速鉄道だとか騒いているけど、そんなものより、まずやるべきことは他にあるように思う。
私自身は、オンボロにノスタルジーを感じて喜ぶタイプなので、いくらオンボロでもウエルカムだ。

鈍行
[3等車ばかりのオンボロ鈍行列車]

そのうちカンチャナブリへの汽車が先に出発していった。
あちらは同じオンボロでも観光客がたくさん乗っているので優先度が高いのかもしれない。
こちらは観光などはあまり縁のない、ローカルな鈍行である。

8時になった。
まだ動く気配がないが、スピーカーからタイの国歌が流れてきた。
外を歩いていた人は立ち止まり起立して国歌演奏が終わるのを待っている。
ホームの人も起立しているが、出発の遅れている汽車の中の人たちは席に座ったままだ。

日本なら遅れについて車内放送がなされてしかるべきだろうけど、そのようなアナウンスは一切ない。
車内放送がないのも当然で、客車に放送設備そのものがないのだから、、、。
できれば、定刻に走ってもらい、午後早めにクロンワンに着かないと、海で泳げなくなってしまう。
でも、車内で時間を気にしていそうな人は一人もいないようだ。

8時半になった。
遅れも1時間となった。
さっきからときどきSLの汽笛のような音が聞こえるうな気がしていたが、空耳だろうと思っていた。
確かに、この駅の隣には機関車の整備工場があり、SLも動態保存され、年に4回ほど火が入って特別列車が運行されている。
しかし、年内はもう運行予定はないはず。
が、隣の側線に係留されていたやはりオンボロの客車が動いた。
そして、シュー、シューと言う蒸気の音も聞こえる。
窓から伸びあがって見てみると、ずっと後ろの方にSLが2両取りついて、隣の客車をゆっくりと押している。
おやおや、これは珍しいとズームで写真に収める。
しかし、SLは私の真横まで来てくれることはなく、100メートルほど先で給水をして、また奥の方へ戻って行ってしまった。

給水作業
[突然のSL登場に驚く]

SL
[しかし、SLはまた遠くへ去って行ってしまった]

8時50分になって、ようやく私の乗っている客車にもディーゼル機関車が連結され、動き始めた。
随分と遅れたものだ。
これではプラチャアップキリカンの到着が何時になるか分かったものじゃない。
8時50分

ゆっくりと貧民窟のバラック軒先をかすめる。
鈍行なのでいくつかの小さな駅にも停車する。
軒先かすめて
そのうち本線に合流する。
本線では高架線の工事が進行している。
そのうちこの橋の上を列車が走るようになるのだろうか?
高架線工事進行中

本線に入ってからは、スピードが上がる。
車内に食べ物や飲み物を売り歩く物売りが多くなった。
ほぼ満席となり、進行方向左側の席は日差しを避けるためアルミ製の鎧戸を閉めている窓が多くなった。

ナコンパトムまでは水郷地帯のように田んぼが多く、水路が目立ったが、ナコンパトムの先はサトウキビ畑が目立ってきた。
快調に走ってはいるが、鈍行なのでしばしば駅に停車する。
ほとんど乗降のないような駅もあるが、そんな駅でも無人駅ではない。

ラチャブリー駅で遅れが1時間半以上になった。
車内は満員で席に座れない人も出始めてきた。
物売りの数も増えて、通路に立つ人をかき分けながら商売に励んでいる。
小腹がすいたので、行き交う物売りから新聞紙に包んだクオッティオを買う。
10バーツでほんの一口サイズである。

クオッティオ弁当
[半透明のビニールシート越しに新聞紙面が透けていて、なんだか心霊写真風になった]

クオッティオは米でできた麺で、一般的にはスープに入った汁そばだけど、ここで売っているのは汁なし、タレで和えてあるだけである。
薄切りのチャーシューも3枚入っている。
汁なしのため、麺がくっついてしまっており、解すのに苦労した。

ペッブリー駅でボーイスカウトのような恰好をした中学生の団体がどっと降りたので、また少し空席ができた。
このあたりから灌木と荒れ地が多くみられるようになる。
再び物売りから豚ひき肉のバジル炒めライスを買う。
20バーツという値段相応に、量も少ない。
それでも目玉焼きが付いている。

ガパオライス弁当
[ガパオライス=ひき肉のバジル炒めライス弁当]

私の向かい側に座っている女性は弁当持参で、いくつものオカズに大きなパックに詰めたご飯。
物売りから果物も買って食べている。
ただ、ゴミをやたらと窓から外に捨てるのが気になる。
果物の種くらいなら良しとしても、ビニールやプラスチック、発泡容器などポイポイと捨てている。
こうして窓からポイ捨てするのは、別にこの女性に限ったことではなく、タイでは一般的に見られる光景。
それにタイではやたらとビニール袋を使う。
何か買うと、必ず何枚ものビニール袋が貯まってしまう。
それはこの車内の物売りでも同じことで、私が買った弁当にも弁当を包むビニールと手提げ用のビニールの2枚。
さらに弁当の容器は発泡スチロール。
弁当内のバジル炒めもビニールの小袋入りだし、唐辛子入りナンプラーもビニールに、、、
線路沿いも道路脇も、こうして投げ捨てられるビニールなどのゴミが散乱している。
タイの人たちは国王をとても敬愛しているが、タイの政府は国王への不敬罪取り締まりばかりではなく、こうしたポイ捨てなど国土を汚す行為への対応を検討すべきだと思う。

ホアヒン駅
[ホアヒン駅]

国王の静養地であるホアヒンを過ぎると左手の車窓に海が見え始める。
海が見える
既に12月の太陽は西から差し込むようになっており、さっきまで鎧戸で覆われていた窓も、鎧戸が開けられている。
そろそろお尻が痛くなってきた。
車内でも寝ている人が大半。
午睡の時間

プラチュアップキリカン駅に到着したのは3時半だった。
2時間遅れ。
予定が狂ってしまった。
明日の帰りの切符を買う。
帰りは急行に乗って帰ることにする。
運賃は鈍行の4倍、421バーツ。

プラチュアップキリカン到着
[2時間遅れでプラチュアップキリカン到着]

駅前からまっすぐ海へ伸びる道沿いに歩いてみる。
宿屋もあるし食堂もある。
しかし、レンタサイクルが見当たらない。
プラチュアップキリカン駅前通り
今夜の宿まではここから8キロも離れたところにあり、歩いて行くには遠すぎる。
海沿いから一本裏に入ったあたりならゲストハウスなどがあるだろうし、そうした宿の利用者向けにレンタサイクルもあるだろうと目星を立ててみた。
レンタサイクルは見当たらないけど、こぎれいな街だ。
しばらく歩いていたら、レンタサイクルに乗った西洋人女性が前方から走ってきた。
うん、レンタサイクルは確かにありそうだ。
そしてとうとうベッド&ブレクファストの店でレンタサイクルをやっているのを発見。
店もなかなかいい感じで、チェンマイの旧市街あたりにありそうな木造民家をセンスよく改装した感じである。
年配の西洋人カップルがのんびりとお茶を飲んでいる。
自転車は1日50バーツとのこと。
別にパスポートを控えるとか、保証金などと言ってこない。
50バーツ払ったらそのまま貸し出してくれた。
自転車は日本27インチの中古車であった。
中古であっても、日本の自転車の方がタイ製より乗りやすい。

快調にプラチュアップの通りを南に下るとすぐに空軍基地のゲートが見えてくる。
ゲートでは衛兵が挙手の礼で迎えてくれて、誰何されたり、停車を求められることもない。
基地内をどんどん進み、滑走路を横断する場所にも警備兵がいて、こちらは挙手はないもののニコニコ笑いかけてくれた。

自転車
[基地内は自転車レーンもある]

滑走路
[空軍の滑走路を自転車で横断]

マナオベイ

そしてマナオベイビーチ。
海岸とモクマオウの木立を挟んで並行した道をひたすら南下。
海は波が高いようで、泳いでいる人はあまりいないようだ。
時刻はすでに4時。
今日はクローンワンの海岸で泳いでみることにしよう。
はやく宿にチェックインして泳ぎに出ないと陽が暮れてしまう。

軍の基地を抜けるとマングローブの茂みが道の両脇を占めている。
これもいい感じ。
クローンワン川を渡ると、信号のある三叉路があり、その横に今晩の宿ピームスックリゾートがあった。
リゾートと言ってもプールがあるわけではなく、タイのモーテルそのものである。

チェックインもいたって簡単で、宿泊料600バーツを払ったら、すぐに鍵が渡された。
朝食のサービスはないけど、インスタントコーヒーなら飲めるのでコンビニでパンでも買うようにと案内される。
チェックアウトは12時までとのこと。

クローンワンの海は泳ぐのに適しているかと質問したら、「泳ぐならマナオビーチね、クローンワンで泳ぐ人はあんまりいないわよ」とのこと。
地図で見ると砂浜もあるようだし、防波堤もあり泳ぎやすそうに見えてた。
それに海沿いには○○ビーチリゾートみたいな名前のホテルも何軒か記載されてたので、きっと穴場なのではないかと期待した。

部屋に入るなり、海で泳ぐ準備をしてすぐまた自転車のペダルを踏む。
クローンワンの海岸へ続く道の左手には水産資源調査センターのような施設があり、クジラの骨格標本が展示されている。
道の右手はクローンワン寺で、なかなか大きくて立派なお寺。
そして間もなくクローンワンの海岸通り。

しかし、こちらも波が高い。
海岸から沖へと突き出したコンクリート製の桟橋があり、自転車のまま乗り入れて先まで行ってみる。
しかし、海の水に透明感はまるでなく、色としては青緑と黄土色を混ぜたような感じの色をしている。
きっと、砂を巻き上げてこんな色になっているのだろ。
これでは魚とか見えそうにない。
クローンワン桟橋
[クローンワンの北側には石灰質の山がそびえている]

今度は海岸へ行ってみるが、防波堤で幾分波は静かになっているものの、海の色が鈍い色なので泳ぐ気になれない。
それにもう太陽がだいぶ西に傾いている。
今日は泳ぐのは諦めよう。
クローンワンの黄昏

クローンワンの街を自転車で走ってみたけれど、小さな町で自転車だとすぐに通り抜けられてしまう。
ちいさなお菓子屋があり、手作りのスポンジケーキを売っている。
明日の朝食用に、小さく切ったスポンジケーキを2つ買う。
2つで20バーツ。

時刻はまだ5時過ぎではあるが、いったん宿に戻って夕食に出かける支度をすることにした。
夕食はマナオビーチのフードセンターへ行く。
ここは軍の施設内なので、食べ物は内容も価格も良心的なはず。
波の音でも聞きながらタイ料理とビールと言うのも悪くない。
それに自転車で10分とかからない距離だ。

空軍基地内にあるが、市民に開放されており、遊戯施設や飲食施設がある。
南のゲートから入ってすぐのところに、射撃練習所。
これは遊戯施設なのか兵士の訓練用かわからない。
次にオフロードバギー乗り場、乗馬、ステーキハウス、ミニ動物園、フードセンターと続く。
その中のミニ動物園に立ち寄ってみる。
既に薄暗くなっているが動物たちが柵の中にいて、エサをねだる。
シカ、まだ小さいバンビもいる。
シカの潤んだ眼は、とても魅力的だ。
ヤギもいる。
こちらも生まれたばかりのような子ヤギがやたらと可愛い。
もう少しお兄さんヤギたちはヤンチャで、コンクリート製のシカのオブジェの背中に争って登り合っている。

子ヤギ
[パンダみたいな子ヤギ、まだ生まれたばかりなんだろうと思われる]

シカに登る山羊
[争ってシカに登ろうとするヤギの子供たち]

シカ
[シカのうるんだ目で見つめられるとジーンとしてしまう]

ダチョウ
[ダチョウ]

夕食はフードセンターの中で食べる。
ショッピングセンターにあるフードコートの屋外版のような施設で幅3メートルほどで仕切られたキッチンカウンターがずらりと並んでいる。
しかし、海だからどうしてもシーフードの店が多くなる。

マナオベイの黄昏
[マナオベイも黄昏時、そろそろビールも解禁時]

このフードセンターに並ぶキッチンもほとんどがシーフードで、どの店のメニューもほとんど同じである。
キッチンではカウンターで料理の注文を受け、奥の厨房で調理、お客はフードセンター中央の共用テーブルで食べるものだから、どの店が人気かと言ったことは見ただけではわからない。

マナオベイ・フードセンター
[どの店も似たり寄ったり]

ひととおり眺めてみて、一番熱心に声をかけてきた初老の店主のいるキッチンでミックスシーフードのヤムウンセン、エビのカシューナッツ炒め、カニチャーハンを注文。
ビールは別の飲み物専用カウンターで購入。
チャーンビール大瓶一本が60バーツ。
ほぼコンビニと同じくらいの価格である。

簡素シーフードディナー
[これがディナーの全容 質素なシーフードディナー]

潮騒を聴きながらビールをと思ったが、何か所かに設置されたテレビが大音量でタイのテレビドラマを放映中で、波の音などかき消されてしまっていた。
料理は可もなく不可もなくと言った感じで、まずくはないが、さすが海だからシーフードが旨いと感激するほどでもなかった。
エビも少し火が通りすぎ、もう少し半生でプリプリさせてほしかった。
カニチャーハンも美味しいのだが、カニはほぐしつくされているのか、チャーハンの表面上でカニの存在を確認できなかった。
ヤムウンセンは薄味だったので、キッチンへもっていき唐辛子入りナンプラーをかけようとしたら、奥から若い女性のコックが出てきて、「外国人だから辛くしなかったけど、辛くても食べられるの?」と聞いてきた。
「辛いのは大好きだよ」と答えたら、大変喜んでくれて。
「じゃ作り直すね」と言って、ヤムウンセンを回収し、作り直してくれた。
しかし、今度はめっぽう辛い。
濃い緑色をした小粒の唐辛子を刻んだものがまんべんなくたっぷり入っている。
こんどは一口食べることに深呼吸をし、額の汗を拭わなくてはなわないほどになっていた。

料理は以上の3品で220バーツであった。
料金は確かに安い。

エビのカシューナッツ炒め
[エビのカシューナッツ炒め ビールによく合う]

夜道を自転車のダイナモ回しながら走るのでペダルが重たい。
夜空に満天の星とはいかないが、星が出ている。
オリオン座も見える。
マングローブの茂みにホタルでも光っていないかと見まわしたが、それらしい光は見かけなかった。

宿の前を素通りして、クローンワンの港の方へ向かう。
さっきと同じ桟橋の先まで行き、夜の海を眺める。
沖に島があり、灯台の光が点滅している。
相変わらず波が高いようで、桟橋の柱に波が砕ける音が響いてくる。
桟橋から糸を垂れて釣りをしている人もいる。

クローンワンのメインストリートには屋台が出ている。
麺類、串焼き肉、果物、、、
まだ口の中が辛いので、甘いものがほしく、ブアローイと言うタイ風の蜜豆のようなものを食べる。
温かいのと氷入りのとあるが、少し肌寒いくらいなので温かいものをいただく。
ふだんこのような甘味などあまり食べないのだが、なんだかほっとする味。
口から胃にかけての火の出るような辛さも中和されたようだ。

ブアローイ
[ブアローイの甘さに救われる]

さらに自転車で走ってみると、路上に椅子が並びたくさんの人が前を向いて腰かけている。
街頭の映画上映でもしているのかと思ったが、近づいてよく見たら葬式のようであった。
スクリーンではなく遺影の写真が祭壇に飾られて、その遺影に向かう形で大勢の人が集まっていた。
遺影の写真は女性である。
このあたりの名士だったのだろうか。

もう少しだけビールが飲みたくなったのでCJと言うコンビニに立ち寄ってピーナッツやかっぱえびせんとともにシンハの缶ビールを買う。
レジで会計をすると54バーツと言う。
そのまま支払ってレシートを見ると、会員特典で2バーツ割引されていることになっていて、私の支払額は52バーツと印字されている。
私は会員ではないから2バーツの割引を受ける権利はないけど、レシート上は値引き販売されたことになっている。
しかし、私は値引き前の金額で支払っている。
値引き額とされる2バーツはどこに消えたのだろう。
なんとなくレジのお兄ちゃんが怪しい。

宿に戻ってシャワーを浴びる。
アメニティーは石鹸しかなくシャンプーはない。
タオルは小さめのバスタオルのみ。

冷蔵庫やテレビはあるが椅子テーブルはない。
そしてネットで予約したサイトには客室でWiFiが無料で利用できることになっていたが、WiFiのアンテナは立っていたけどアクセスできなかった。
缶ビールを飲んで早めに寝てしまう。

つづく

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