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3年ぶりの台湾
12月20日 火曜日
ほぼ3年ぶりで台湾に入国する。
9月以来、乗り継ぎで台北の空港には何度も降り立っているし、空港での夜明かしもしているけれど、入国までするのは今回が初めて。
成田からバンコクへの帰り、前回11月に利用した成田発が夕方で、夜遅く台北に到着、そして翌朝早くにバンコクへ向かうという切符が値段的に割高となっていた。
そのため、今回は少しでも割安の午後2時半成田発の便で予約し、乗り継ぎも午後の便としたので、台北での乗り継ぎ時間が18時間くらいになった。
これだけ乗り継ぎ時間があると、いままでのようにラウンジで過ごしているだけと言うのはあまりにもったいない。
そこで空港から外へ出て、どこかの安宿に1泊すると言うプランを考えた。
以前ならこうした場合、台北郊外の北投温泉にある格安な月光荘旅社に宿泊してきていたのだけれど、月光荘はこの3年の間で廃業してしまったらしい。
天然温泉もあって、安いので、とても気に入っていたのだけれど残念。
コロナのこともあるけど、ここの女主人は90歳を超える年齢だったりしたので、限界だったのかもしれない。
宿は台北の桃園空港からも比較的近い中壢にあるDukeホテルと言うところを予約した。
agodaを使って950バーツほどで予約できたので、現在の台湾の検疫事情からバストイレ付きの個室にしか宿泊が認められないという条件の中では最低価格帯に属している。

成田からの飛行機は、出発が少し遅れて、3時過ぎに飛び立った。
コロナ前もよく利用していた便で、この便で台北へ到着しても、バンコク行きの最終便に十分に間に合ったので、とても気に入っていた。
成田発夕方の便でも最終便に接続していたのだけれど、午後の便だと乗り継ぎ時間を利用して台湾に短時間入国し、南崁の街で台湾食材の買い物をすることができた。
しかし現在はバンコク行きの最終便には間に合わない。
あと、もう一つ午後の便で気に入っていたのは、航路の関係で右舷側に富士山が望めること。
今回の座席は、翼の上に位置していて、下界を眺めるには今一つではあったけれど、それでも白く雪をいただいた富士山を見下ろすことができた。

富士山
[何度も見ているのに、いつも写真に撮ってしまう]

機内食はハンバーグ。
ソースは照り焼き風。
機内はほぼ満席で、乗客のほとんどが台湾から日本へ観光旅行に来た帰り客。
日本人らしい姿はあまり見かけない。
機内食の盛り付けは、なんとなく日本風に仕立ててあり、それなりにきれい。
すでに飛行機に乗る前にラウンジでシコタマ飲んで、食べ物もいただいていたので、空腹ということもなかったけれど、それでも美味しくいただいた。

ハンバーグ
[照り焼きはあんまり好きではない]

成田のラウンジは、前回11月に来た時はまだ再開しておらず、チェックインカウンターで1500円分の食事券をもらっただけだったけれど、ようやくラウンジがー再開していてうれしい。
今回、バンコクでもラウンジは再開していた。
しかし、成田は再開したと言っても、食べ物は限定的。
サンドウィッチと焼きそばくらいしかなかった。
カップラーメンも、おにぎりもなかった。
私がここで一番気に入っていた稲荷寿司や海苔巻きも並んでいなかった。
飲み物の方は、以前同様に充実しており、それでシコタマ飲むことができた。

生ビールサーバー
[生ビールが飲めてウイスキーは18年もの]

台北に到着し、入国審査場へ向かう。
入国カードに代わって、事前に入国に必要な情報をインターネットで登録してある。
登録だけで、登録完了済みの画像とか受付番号みたいなものはなかった。
入国審査場は台湾人用と外国人用に分かれている。
機内に乗っているのが台湾の人ばかりだったので、外国人用の入国審査レーンは空いているだろうと期待していたのだけれど、期待は外れた。
私の乗ってきた便は台湾人ばかりだったけれど、他の便は外国人も多かったようで、特にシンガポールのパスポートを持った家族連れがたくさんいた。

入国審査を受けたところで、コロナの簡易検査キット(ATK)を受けとる。
キットが入った小箱を渡されるだけで、別にその場でチェックをしなければならないということでもないようだ。
健康関する質問などもなかった。
しかし、豚肉に関するチェックはとても厳しいようだった。

台湾の検疫セット
[このセットが無料とは嬉しい]

税関検査も素通りで、中壢へ向かうためにバス乗り場へ進む。
数年前に開業した空港鉄道も中壢方面へ伸びることになっているが、現在のところは中壢中心部まであとちょっとのところが終点となっている。
その終点からだってホテルまで歩けない距離ではないのだけれど、空港鉄道はバスと比べて少し割高な感じがするので、いままで台北の市内へ行くときも空港鉄道ではなくバスをもっぱら利用してきた。
そして、調べてみたら空港から中壢へ行く直通バスもあるのだけれど、直通バスよりも、途中の台湾新幹線の桃園駅までシャトルバスを利用し、そこでまた中壢市内へのバスに乗り継ぐのが料金的に安いことがわかった。
新幹線駅までのシャトルバスは緑色のバスで、頻繁に発着していたのを見た記憶がある。

しかし、バス乗り場まで来てみると、バスなどまるで見当たらない。
以前は台北をはじめあちこちへ向かうバスが、いろいろなバス会社によって運行されており、すごくにぎやかだったのに、一台もバスの姿が見られない。
いったいどうしてしまったのだろう。
バスの運行路線を見てみたが、新幹線の桃園駅まで行くルートもなくなっていた。
それでは仕方がないので、シャトルバスを諦めて、新幹線の桃園駅までは空港鉄道を利用していくことにする。
バス乗り場と鉄道乗り場はターミナルの端と端にあり、ずいぶんと歩かなくてはならない。

その空港鉄道はまだ真新しい車両であったけれど、台北市内と空港を結ぶ列車は快適そうな座席を配していたけれど、私が乗り込んだ台北市内とは反対方向へ向かう電車は、新しい車体だけどプラスチックのような硬いロングシートなので、やっぱりバスの方が良かったと思う。

中壢のホテルにチェックインしたのは、夜9時近くになってしまっていた。
Dukeホテルは日本で言うところのビジネスホテルだけれど、部屋はそれほど狭くない。
アメニティーも充実しているし、バスタブもある。
ベッド横にはコンドームまで用意されていたので、ラブホテルにもなっているのかもしれない。
それは良いのだけれど、部屋の中がタバコ臭いのにはちょっと閉口した。

アメニティーキット
[歯ブラシや髭剃りなど一式揃っている]

成田空港の遺失物係へ電話をかけたりしてから、夜店を冷かしに出る。
宿から15分くらい中原大学の前あたりが夜市になっているらしい。
ちっとも空腹ではないけれど、せっかく台湾に来たのだから、巷の食べ物を食べておきたい。
食べたい候補は2つあって、ひとつは「臭臭鍋」で、もう一つは「小籠包」。

中原大学前の夜市は、台北市内の観光夜市と比べると規模がずっと小さい。
扱っているのは食べ物ばかり。
小籠包の屋台はその夜市の中心部にあり、屋号が「御冠園」となっており、買い求める人の行列が伸びている。
蒸籠に鼎泰豊の小籠包と比べるとずっつ大き目、一般的な肉まんの半分くらいの大きさの饅頭が6個入って65元。
値段の安さも人気の一つなんだろう。
食べたいけれど、いま食べてしまったら、この先にまた旨そうなものがあっても食べられなくなってしまいそうなので、そのまま先へ進む。

行列のできる屋台
[手作業で饅頭を包み、蒸籠で蒸しあげている]

次に気になったのは「奶奶的熊」という紅茶スタンド。
台湾の紅茶は一時日本でもブームになったタピオカ・ドリンクで、タイでも台湾のタピオカドリンクは人気が高い。
しかし、その本場にあって、この紅茶スタンド「泰式奶茶」と書かれている。
つまりタイ風のミルクティーのこと。
台湾ではタイ式のミルクティーがはやり始めているのだろうか。

タイ式紅茶
[タイの紅茶も台湾で人気があるのだろうか]

夜市の一番奥にあったのが「三媽臭臭鍋」の店。
三媽臭臭鍋は台湾全土にチェーン展開している一人鍋専門店で、本店は員林県らしい。
低価格を売り物にして、それでいて飲み物なども付いてくるので、コスパがいいので私はとても気に入っている。
味もいいと思っている。
海鮮150元、ご飯と飲み物のほかにカレーも付いてくるようなのが気に入った。

鍋のメニュー
[この値段、コスパが良い]

このあたりのバリエーションは各店舗ごとに異なっているようだけれど、台湾のカレーを食べたくなったので、この店に入る。
海鮮鍋を注文する際に、鍋に入れるセットの中から「血のゼリー」を除いてもらうことをお願いした。
タイでも血のゼリーはよくいろいろな食べ物に入っていて一般的だけど、私は苦手。
台湾ではコンビニのおでんにも入れたりしている。

台湾の鍋
[海鮮豆腐鍋]

鍋は一人サイズのアルミ製。
ガスや固形燃料ではなく、アルコールのようなものを使って鍋を温める。
もっとも、テーブルに運ばれてくる以前に、店の前の厨房でガスを使って加熱されてきているので、最初からグラグラと煮えたぎっていて、すぐに食べられる。
海鮮とは言うものの、魚介類はエビとイカ、あとは練り物くらい。
豚肉のスライスが何切れも入っているのは、血のゼリーの代わりとしてサービスで入れてくれたものだろう。
野菜も玉子も入っていて、バランスが良い。
タレは各自が好き勝手に調合できるようになっている。
台湾の人には「沙茶」と呼ばれるタレが人気のようで、スーパーなどでも瓶入りで売られている。
英語表記でバーベキュー・ソースなどともラベルに書かれているが、魚から作ってあるらしい。
私が調合したタレは黒酢をたっぷり入れたものとした。

タレ
[各自好みのタレを自分で調合]

ご飯は大きな炊飯器から各自勝手によそってくることになっているが、茶碗は紙製。
そして、サイズも小さい。
この折り紙のような茶碗にご飯を盛り、カレーをかけるのだから、ちょっと大変。
カレーはやたらと黄色い。
小麦粉がたっぷり入っているのか、どろりとしている。
なんとなく昭和初期の日本のカレーライスと言った感じ。
味の方は、なかなかスパイシーであったが、最近の日本のカレーとは使っているスパイスがの種類が違うのか、一味違っていた。
これはこれで美味しく、お代わりしたかったけれど、そうするととてもあとで小籠包が食べられなくなりそうなので自重する。

カレー
[このカレー、意外とおいしい]

鍋を食べた後のデザートもこの店は用意してあり、アイスクリームも勝手にスコップですくってコーンに盛り付けできる。
他のお客さんたちでアイスを食べている人はいなかったけれど、私はしっかり2スコップのアイスをいただいた。
タロイモ(むらさき芋かも)とミント。

アイスクリーム
[アイスを食べられて満足]

臭臭鍋の店を出た段階でもうこれ以上何かを食べようという気持ちはなくなっていた。
食べてみたいものはある。
さっきの小籠包だって食べてみたいけど、もう胃袋が限界を超えている。
台湾にも普通に入国できることがわかったし、また次の機会もあるだろう。
夜市を眺めるだけでも面白い。

三媽臭臭鍋
[三媽臭臭鍋]

永和豆漿がある。
永和豆漿は台湾のどの街にもあるようだけど、別にチェーン店のような感じではないようだ。
永和と言うのはたぶん台北近くの街の名前で、きっとそこは豆乳や中華スナックの美味しい店があって、みんなそれに倣って永和の屋号を出しているだけに過ぎないのではないかと推測している。
日本で言えば札幌ラーメンみたいなものかと思う。
ここは豆乳以外に饅頭や餃子などが食べられるので、私の好みの店ではあるけど、眺めるだけでパス。

永和豆漿
[永和豆漿]

法國麵包の屋台もある。
法國麵包とはフランスパンのことなのだろうけど、ただのバゲットを売るパン屋ではなく、ベトナム風のサンドウィッチ、バインミーを売る屋台のようである。
これも胃袋が許せば食べたいところ。
中壢のある桃園市は東南アジアからの出稼ぎ労働者の多い土地で、ベトナムやインドネシア、フィリピンにタイといった国々の人をよく見かける。
そうした人たち相手の屋台でもあるし、そうした人たちが持ち込んだ料理が、この土地に定着したのだともいえそうだ。

フランスパン
[バインミー]

各大夜市最好吃的美食と随分と自信たっぷりなコピーを付けた屋台がある。
「起司馬鈴薯」を食べさせる屋台で、日本語に訳せばチーズ・ポテト。
特大のコロッケのような揚げ物にチーズをたっぷりとかけたもので、この夜市の中だけでも他にも同じような店があった。
いままで食べたことがなく、きっと最近考案されたものなのだろうけど、もともとコロッケは好きなので、これもいつかは食べてみたいと思う。

チーズポテト
[コロッケは美味しそうだったけど、チーズはマヨネーズに似ていた]

屋台ではなく、ちゃんとした店構えの食堂だけれどオムライスの専門店があった。
凍みてくるよう日本の洋食屋の定番メニューであるオムライスも、台湾では蛋包飯と言って昔からよく見かけた。
韓国でも軽洋食の店で出されていて、きっと戦前の日本が置いていった洋食メニューの一つなんだろう。
臭臭鍋の店のカレーも日本の昔のカレーにそっくりだった。

オムライス
[小エビ入りのオムライス]

<hr>

12月21日 水曜日
部屋の窓から外を見るとどんよりと曇っていて、今にも雨が降りだしてきそう。
気温はそれほど低くないけれど、湿度が高いからなのか、浸みてくるような寒さを感じる。
台湾の冬らしいちょっと陰鬱な天気。

台湾の冬
[台湾らしい眺めだと思う]

バンコクへの飛行機は昼過ぎの出発なので、朝の街歩きをし、宿から少し行ったところに大きなハイパーマートがあるのを発見。
あとでもう一度立ち寄って、冷凍の餃子を仕入れていくことにする。

このDukeホテル、宿泊料には朝食も含まれている。
昨晩食べ過ぎたので朝になってもあんまり空腹を覚えないが、無料で食べさせてもらえるならやっぱり食べておきたい。
別棟の朝食会場には何組もの先客がいて、ちょっと労働者風の人が多く、身なりが良いとは言えない。
食べられるものは,おかゆとそのおかず類、トーストと言ったところ。
なにも豪華なものや珍しいものもないけれど美味しくいただく。
トースト用にはマーガリンとピーナッツバターが用意されている。
マーガリンは砂糖でも入れてあるのか少し甘く、またジャリジャリとした舌触りがする。
ピーナッツバターは好物なのだけど、こっちも少し甘い。
ピーナッツバターと言うより子供のころ食べたピーナッククリームのような食感であった。

朝がゆ
[美味しい]

朝食後、さっそくハイパーマートへ向かう。
巨大な売り場には、家電製品から食料品まで揃っている。
お目当ての冷凍餃子は、鍋貼という焼き餃子と水餃子のパックをそれぞれ一番安いものを探し出す。
どうせなら、ちょっと高くても美味しいものをと言った発想は私にはない。
少しでも安く、少しでもボリュームがあることが最優先事項。

店内はクリスマスよりも先、新年向けの装飾品を売るコーナーが目立っていた。
台湾の新年だから、旧暦の正月のことということになるので、随分と気の早いことだと思えてくる。
赤い色のオンパレードで、キンキンキラキラももある。
来年の干支であるウサギのデザインも多いけれど、私が気になったのはお札。
日本の千円札や韓国のウォン、アメリカドルのお札が印刷されて売られている。
紙銭として燃やし、冥土へ付け届けにするのかもしれないけれど、全くのコピーなので偽札ということにもなるだろう。
当然台湾のお札なんかも並んでいるけれど、台湾のお札にはサンプルと赤く刷り込まれていた。

正月飾り
[赤い色は縁起がいいのだろう]

ハイパーマートの駐車場わきで、なかなか可愛らしい壁に描かれた絵があった。
黒猫がスクーターのかごに乗っていたりする絵で、メルヘンチックでもある。

黒猫スクーター
[黒猫と言うだけで心惹かれる]

この絵が描かれている壁の建物の表に回り込んだところ、電動バイク用のバッテリースタンドであった。
バイク王国台湾では、バイクの電動化も進みだしているようでフードデリバリーのライダーたちがやって来てはバッテリーの交換をしていた。
車にしてもバイクにしても、バッテリーの充電には時間かかかる。
一回の充電で走行距離を伸ばそうとすれば、バッテリーの容量を増やさなくてはならないし、そうすれば重量もかさんでしまう。
効率を考えたら、このような交換スタンドを設置して、手軽に短時間でバッテリーの交換ができるのが良いはず。
いろいろとまだインフラの問題とかもあるだろうけど、とにかく始めなければ、時代に取り残されるだけ。
タイでの普及がどうなるかは別問題として、日本でも早くこのようなシステムを導入していくべきだと思う。

バッテリー交換スタンド
[無人のスタンドで、バッテリーはカセットになっている]

宿からバス乗り場へ向かって歩く途中で小雨になった。
傘をさすほどではないけれど、霧雨のような雨で、少しずつ濡れてくる。
来るときと逆のルートで空港へ向かう。
ごく短時間の台湾での滞在だったけれど、やっぱり台湾は面白い。

機+酒
[「機+酒」とは何だと思ったら、機は航空券、酒はホテルのことらしい]

台湾のテレビのニュースで、台湾の人たちの一人当たりのGDPは、日本人のそれを超えたそうだ。
台湾の人たちが、それだけ豊かになってきたのはうれしい反面、日本の停滞には情けない思いがする。

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