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台湾・北投温泉ストップオーバー
7月23日より4泊5日で日本へ一時帰国してきました。
往復には中華航空の台北乗継便を利用。
もともと中華航空は好きだったのですが、去年あたりから一時帰国で利用したい航空会社ナンバーワンに私の中で決めています。
マイレージの会員にまでなったけれど、安い割引エコノミークラスを利用していたのではちっともマイルは貯まらず、私の熱い思いとは裏腹に何の恩恵にも浴することができずにいます。

その中華航空の便の中でも、最も不人気と思われるのがCI838便で、午前2時過ぎにバンコクを飛び立ち、翌朝台北に到着するというものです。
人気がないということは、機内も空いているだろうというのが私の予想。ガラガラならエコノミーでも横になれるかもしれない。
そのCI838便へ真夜中にチェックインを済ませ、まだ少し時間があるのでラウンジでサンドウィッチをつまみながらソファーで休憩。
ラウンジの係員が「ママー食べますか?」と聞いてくる。
ママーとはタイのインスタントラーメンのこと、そんなものは食べたくないので断り、その代わりシーバスリーガルをいただく。
昔、東京で堅気に働いていたころ、よく飲んでいたのがシーバスリーガル。
当時はシーバスがどこでも一般的だったように思う。
キープボトルの棚に並んでいるのはシーバスかヘネシーか、、、今でもそんなのだろうか?
少なくともシーバスを私が口にする機会はめっきり減ってしまった。
ウイスキーは好きだけど、バンコクではちょっと高くて躊躇ってしまい、飲むことができない。

そろそろ搭乗開始時間かなと思いゲートに向かって歩き始めたら、とっくにファイナルコールも終わって、私の名前が呼び出されている。
まだ30分もあるのに、気の早いことだと思ったが、飛行機に乗ったら、機内はまだほとんど人が乗っていなくてガラガラ。
ナンダやっぱりまだ早いじゃないかと思ったが、すぐにドアが閉まり、安全に関するデモンストレーションが始まった。
どうやら、あんまりにも乗客が少ないので、ゲートを開けたとたんに私以外全員搭乗完了してしまい、残った私をアナウンスで呼び出したのかもしれない。
予想通りのガラガラで、3人掛けのシートに横になって行くことができた。

朝

深夜過ぎの時間帯ではあってもちゃんとビールのサービスも受けたし、機内食も食べ、食後にはワインまでいただいてしまった。そのためせっかく横になれてもほんのちょっと寝ただけで、朝になってしまった。日よけを開けたら朝の光が飛び込んできて、まぶしい。
しかし、窓からの景色は良い。台湾山脈が霞の上に浮かんでいるのが見える。
雄大な眺めで、しばし見とれているうちに着陸。
余りに乗客が少ないからな、ターミナルから外れたところで降ろされバスに乗せられる。
さらにそのバスを降りた場所から入国審査場までもかなり遠かった。
最近、台北の空港では中国大陸からの観光客が多すぎて、入国審査の行列がひどいことになっている。
一時間くらい待たされることもあるし、マナーの問題もあって少々不愉快である。
その点、早朝に到着すると大陸からの観光客もおらず、スムースに入国審査を抜けられた。
乗継便は午後なので、数時間の台北滞在。
今回、台北でやりたいことは二つ。
一つは北投温泉の瀧乃湯へ入ること
もう一つは台北駅前、コスモスホテル隣で餛飩麺を食べること。

空港から市内まで国光号バスに乗る。
昔は公路局の最優等バスであったけど、今では民営の高速バスがたくさん走っており、しかも豪華なサービスを競っているので、国光号は普通のバスの位置づけになってしまっているようだ。市内までの料金も民営のバスより少し安い。
しかし、普通のバスに成り下がっても、乗り心地は以前と変わらず、車内設備もしっかりしている。
平日なので台北市内に近づくと渋滞があったけれど、それも大したことはなく、高速道路を降りた。

北投まではMRTという都市型電車があることは知っているが、どこでバスを降りて乗り換えたらよいのかわからない。
私が知っている北投温泉は台北駅から北に延びる淡水線というローカル線で行った時のことで、もう何十年も昔のことである。
そんなローカル線などとっくに廃止されて、そこを今はMRTが走っているらしいのだが、台北市内の街並みも随分と変わってしまって、どこがどこやらチンプンカンプン。
アンバサダーホテルというバス停があったのでそこで下車してみる。
アンバサダーホテルは中山北路に昔からあるホテルなので、この西に歩けば昔の淡水線の跡に出れると見当をつけた。
何百メートルか路地を歩いたら、一段高いところに遊歩道のような、公園のような場所が南北に延びていた。
たぶんこれが淡水線の跡に違いない。
北へ向かって遊歩道をしばらく歩いたらMRTの駅入り口にたどり着き、エスカレーターで地下深く潜る。

バンコクの地下鉄によく似た電車だけど、バンコクよりずっと長い編成なので堂々としている。
車内に空席はなく、立ったまま。
乗っている人はバンコクだと若い人が多いけど、台北は中年以上の人が多く、高齢者も目立つ。
ちょうど日本の郊外電車のような客層。
しばらく走ると地下からはい出し、外の景色が見える。
以前の圓山動物園のあったあたりを過ぎ、基隆河を渡り、丘陵地にアパートがたくさん立っているのが見える。
車内のアナウンスは中国語、台湾語、英語で繰り返されているようだ。
英語での駅名は北京語での発音に近いが、イントネーションが少し違う感じ。

日本人と思われる母娘三人も乗り合わせてくる。
盛んにガイドブックを見比べている。
その三人も北投駅で下車して、温泉のある新北投行きの電車へ乗り換えた。

新北投

北投温泉はここで支線に乗り換えてもう一駅行ったところなのだが、すでにこの乗換駅からして温泉モード全開。
北投と新北投のたったひと区間をを結ぶ電車も温泉のイラスト。

イラスト

現在の台湾の人たちがどれほど温泉好きになっているか知らないけれど、私の知っている古い知識では、台湾の人たちには大浴場でお風呂をするという習慣はなく、温泉でも大浴場ではなく、客室の小さなバスタブで温泉を楽しむというのが一般的と思っていた。仮に大浴場があってもプールのように水着着用の義務があった。例外として台東の郊外にある知本温泉では時間を限って、日本のように裸で露天風呂を楽しめる場所もあったが、そこだって入浴しているのは日本からのツアー客ばかりだった。
しかし今や台湾の人たちが日本へ温泉旅行にやってくる時代、入浴の習慣も変化してきているのかもしれない。

電車の中も温泉モード。
車内風呂桶
さっきの電車と同じような車体だけど、なんと車内に風呂桶、それもヒノキ?の風呂桶オブジェが置かれている。
もちろん、いくら温泉モード全開でも電車の中、衆人環視の下で入浴するほど台湾の入浴文化が変質してしまったわけではない。
湯船案内
この風呂桶オブジェは湯船型観光案内マシーンであった。

新北投駅で降りて瀧乃湯へ向かって歩く。
駅前の交差点を過ぎると小川に沿って公園緑地のような空間が続いている。
大変よく整備されていて気持ちの良い歩道もついている。

小川

私が初めて台湾に来た当時、この北投温泉はまだ公娼が廃止されたばかりのころで、まだまだ落ちぶれかけてる歓楽街のイレージが強かった。そして確か日本の熱海温泉と姉妹協定を結んでいたかと思う。しかし、今こうしてみてみるとまったく健康的な温泉地になっており、熱海というより箱根湯本といったイメージに変身している。

変身といえば、数年前に話題になったのが、日本で旅行業界人が選ぶナンバーワン旅館に毎年選ばれている和倉温泉の加賀屋がこの北投温泉にオープンしたこと。

加賀屋

こちらは日本でも超高級、もちろん台湾でもそうでしょうから、私のような貧乏人がお世話になれる場所ではないのですけど、しかし、外見から見たところ、料理の写真を大きく使った広告を表に出していたりして、日本の高級旅館らしからぬ演出。これでは加賀屋の名が泣いてしまうのではないかと思うけど、郷に入れば郷に従えで、台湾だとこの方が受けるのかもしれない。それに中に入ればちゃんと加賀屋のおもてなしが受けられるのかもしれない。
もっとも、やっぱり私には縁のないことなので、素通りして瀧乃湯へ急ぐ。

瀧乃湯

こちらが現存する北投温泉最古の瀧乃湯。
なんてったって大正時代に当時皇太子だった昭和の天皇陛下がご入浴になられたという由緒正しき温泉。
その浴室が、恐れ多くも共同浴場として我々平民に開放されているというのだから、これはすごいことである。
しかし、大正時代の施設が、ほぼそのまま、たぶん多少は改修しているとしても、実際のところは改修よりも老朽化の速度のほうが勝っている印象。
きれいに整備され、加賀屋まで進出してきた北投温泉にあって、異質な存在に感じられる瀧乃湯ではある。

陛下ご入浴の碑

植民地時代からある由緒正しき温泉であり、戦後の台湾で共同浴場として今日に至っていることを考えると歴史の重みを感じさせてくれる。
史跡として保存すべきと思うけど、こうして共同浴場としてまるで開発から取り残されているところもとても興味深い。
保存もいいけど、現存現役というところがすごい。

番台

ここが番台に当たり、浴場の主人が奥から出てきて、なにやら言う。
口ぶりからすると「ようこそいらっしゃいました、さぁどうぞごゆっくり」と言っているのではなさそう。
むしろ迷惑そうに、そしてよく聞いてみると中国語で「服は脱いで、下着も脱いで入るのだよ」と言っている。
私は日本人なので、温泉には裸で入れることの方が歓迎である。
「日本人だから大丈夫だよ」と答えたが、この主人、まだ安心できないのか、今度は日本語で「全部脱ぐ、パンツもダメ、裸ね」と念を押してくる。

代金は100元。
日本円にしたら400円ほどなので、日本の銭湯より少し安いくらいだろうか?
当然ながら男湯と女湯で左右に分かれる。

中に入ると、一段低いところでいきなり浴場となっている。
脱衣所として仕切られたものはなく、壁際に棚があり、そこで服を脱ぐことになる。
洗い場らしきものは奥にある。
風呂椅子もプラスチックの洗面器もあるが、洗い場のシャワーからはお湯は出ないで、水がちょろちょろと出る程度。
浴槽は四角い石造りのものが左右に仕切られて二つある。
向かって右側がとんでもなく熱く、左側がとても熱いお湯が張られている。
私は熱いお湯が好きなのだが、右側の浴槽には手を入れて温度を見ただけで入浴できなかった。
左側もかなり熱いが、何とか入れる。
熱いだけではなく、かなり成分が濃い源泉かけ流しなのか、肌がチクチクする。
入浴しているのは台湾のおじいさんたち。
みんなペットボトルに飲料水なんかを用意して、お湯にしばらく浸かったと思ったら、床で横になって休憩したり、おしゃべりをしたりとのんびり時間を過ごしている。
私には無理だった右のとんでもなく熱い浴槽に入っている人もいる。
すごい人だと感心してしまう。
私に話しかけてくる人もいる。
日本人だというと、片言の日本語を話してくれたが、会話が弾むほどには日本語ができないようだ。
昔は、ちょっと歳をとった人ならみんな日本語を自然に話せたものだが、今ではそうした日本教育を受けた人たちも高齢になりすぎて、出会うことも少なくなってしまったのだろう。
私も数分間入浴しては休憩をし、古めかしい浴室を眺めたり、天井を見上げたりして台湾の温泉を楽しんだ。

そのうち日本人の親子が入ってきた。
当然だけど、お父さんとその息子である。
私がとても熱い浴槽に入って大の字になっていたためかもしれないが、無茶というか、とんでもなく熱い浴槽へ入ろうとして、
「わっ、こりゃだめだ、熱すぎる」と言って後ずさりしていた。
見かねて私が「こっちの方がいくらかぬるいですよ」と教えてあげたが、しかし、それでも長くは入っていられないようで、すぐに真っ赤に茹で上がってしまっていた。

もう少し時間があれば、私もペットボトルに飲み水を用意して、もっとのんびりしたいところだが、そろそろ戻らないと飛行機に乗り遅れてしまうかもしれない。
それにもう一つの目的、「コスモスホテル隣で餛飩麺」も食べなくては、、、

番台に書かれている内容をもう一度見ると、温度は42+/=2度とあるので、たぶんプラス側で44度がとんでもなく熱い湯の温度ではないかと思う。
そして、ペーハー値が1.2 +/-0.2phとなっている。
大昔にならったペーハーだけど、確かペーハー7が中性で、それより数値が小さければ酸性、大きければアルカリ性、、、1.2というのは半端でないくらいの酸性のはず。
しかし、酸性ということはお酢に近いのかと思うけど、温泉のお湯を口に含んだが、ちっとも酸っぱくない。むしろとんでもなく苦かった。
これはどういうことなんだろう。
いずれにしても、これほどの強酸性、殺菌効果はすごいだろう。

浴場の建物も昔のままのようだ。
瀧乃湯外観

日本時代の建物そのままで、ただし生活様式は台湾化している感じ。
つまり、床があっても土間の生活。
犬も床に上がってくるし、主人もサンダル履きのまま。
老犬
この老犬、なんともこの瀧乃湯によく似あっている。




さて、次の目的、コスモスホテルの隣で餛飩麺を食べる。
再びMRTに乗って台北市内へ戻り、台北駅の出口がどこに出ていいのかわからず迷いながらもお目当てのコスモスホテル隣の餛飩麺の食堂に到着。
なんでここが目的地になったかというと、これも昔、初めて母を台湾へ連れてきたとき深夜の台北空港に到着して、空港の客引きの言うまま泊まったホテルがコスモスホテル。
深夜に部屋のテレビをつけたら日本の時代劇をやっていて愛川欣也さんがからくり人形師を演じていた。
そして、その翌朝、ホテルの隣の食堂に入って食べたのがこの餛飩麺。
豚ひき肉の入ったワンタン麺であるが、母がえらくこの餛飩麺を気に入ったようで、コントンメン、コントンメンと言っていた。
「字面も面白いし、美味かったねぇ」と後々まで言っていた。
そこで、これも供養かと思い、コスモスホテルの隣の食堂で餛飩麺を食べてみることにした。
「温州大餛飩」という屋号の店で、現存していた。

餛飩麺

あっさりスープに、海苔が浮いてて、おいしい。
ワンタンも上品な味なんだけど、しかし、あの時食べたのはもっと具がはち切れんばかりに入っていたような気がする。
確か店の奥で何人もが無心にワンタンを包んでいるのが見えたけど、今は作り置きのワンタンを茹でるだけのようだ。
以前食べたのは、ただの餛飩麺ではなく屋号にもなっている大餛飩というのが別にあったのかもしれない。
一杯だけでは物足りないし、大餛飩があるのか確認してみたかったが、空港への道が渋滞でもしていては困るので、空港行きのバス乗り場へ向かう。




12時ちょうどに大有バスがあったのでその窓口で空港までの切符を買おうとして、ちょっとまた別の考えが浮かんだ。
台湾に来たらやっぱり餃子も食べておきたい。
「南カンまでどのくらいかかますか?」と聞いたら30分とのこと。
南カンは空港手前のちょっとした町で、最近は台北空港での乗り継ぎ時間が数時間あるとよくこの町で餃子を食べている。
空港へは1時半くらいまでに着けば乗継便に間に合うだろうから、寄り道を決行。

しかし、この大有バス、台北市内であちこちのホテルへ立ち寄ってお客を集めて回っている。
南カンまで30分と言われたけど、12時半はまだ圓山大飯店でお客さんを拾っていた。
結局、南カンには1時に到着。
このまま空港まで乗って行ってしまおうかとも思ったけど、道端に「手巧水餃」の看板を見つけたので、バスから飛び降りる。
水餃子15個と缶ビールを注文。
やっぱり、湯上りだし、ビールがうまい。
それに水餃子もジューシーで美味。
大急ぎで食べてまた大有バスに飛び乗り、空港へ。
台北から空港まで大有バス、なぜか同じバスでも南カンで途中下車した方がトータルの運賃が安くなっている。

2時には空港に到着。
搭乗券はすでに持っているので、チェックインカウンターは素通りして、出国審査場へ。
朝入ってくるときは並ばなかったけど、午後のこの時間は中国大陸へ帰る観光客と一緒になり随分と時間がかかり、少しハラハラする。
それでも、こんどは名前を呼び出されることなくゲートにたどり着けた。

飛行機が水平飛行になれば、機内食が出るわけで、さっき食べたばかりだけどまた食べてします。

機内食

中華航空の、それもエコノミーの機内食なので、豪華ではないけど、いつもなんだかほっとさせられる内容で、私は気に入っている。
それに、塩コショウなど付いていない。
そんなもの必要としないくらい、味はしっかりしているということだろうと思っている。

そして、中華航空のうれしいのはサッポロビール。
今回もらったのは「北海道」という名前で、缶に書かれた解説によるとサッポロビールが初めて作ったビールのレシピをもとに再現したビールだそうな。
つまり、明治の味というわけ、、、大正の湯につかり、明治のビール。
なんとも大時代的。

北海道ビール





末筆ながら、日本に帰国した翌日、再び群馬県の四万温泉へ家族旅行に出かける。
こちらは強酸性ということもなく、実に穏やかな泉質で、久しぶりに日本で温泉に浸かり、畳に布団で寝た。
やっぱり、温泉はこのくらい落ち着いた方が楽しい。
大浴場にも入ったし、貸切風呂にも家族で入った。
息子も今年は二十歳になるし、もうこんな経験することないんだろな。
息子とオセロゲームをして勝った。
まだまだ知能では息子に負けていないことが証明されてうれしい。

旅館の近くではアジサイが咲いていた。
あじさい


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