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結婚25周年旅行 ③
4月12日 水曜日

夜明け前に目を覚ます。
空の色が、濃い紫色から徐々に青みを帯び始めている。
海は暗いままだが、次々に沖合から漁船が浜へ戻ってくるのが見える。
海に突き出し、そそり立っている山の輪郭が次第にはっきりしてくる。
なかなか良い眺め。

プラチュアップの夜明け前
[もうじき日が昇ってくるところ]

日の出
[ご来光です]

今朝もジョギング。
プラチュアップの浜辺に沿った遊歩道を走る。
やはりブライベートビーチで細切れになった海岸線より、尾を引くように長く弧を描く海岸線がいい。
その点では、プラチュアップキリカンは最高。
パタヤのビーチもプーケットのバトンビーチも海岸線に沿った道より海側にはホテルなんてないし、プライベートビーチなんかで仕切られていないけど、海岸線に沿った道沿いが繁華街になりすぎている。
海岸線を空軍基地前まで南下し、街中の道を走って北上。
木造の二階家がまだたくさん残り、古いタイの街並みを楽しめる。
繁華街のヘドヘドや悪臭もなく、清潔。

プラチュアッブのビーチロード
[長い海岸線に沿ってビーチロードが続く]

ホテルの朝食会場は宿泊棟の大型旅社の雰囲気からは想像できないくらいモダンで明るかった。
料理の方は地方ホテル丸出しの田舎風だったけれど、まずくない。
朝からタイ風のカレーと言うのも悪くない。
白くて明るい室内。
大きな窓からは、朝の光が差し込み、そして海がよく見える。
いつもはこの町で安いバンガローに泊まっているけれど、こんなホテルに泊まって、窓からの景色を楽しむというのも悪くない。

ハートトーンホテル
[堂々たる大型旅社といった感じのハートトーンホテル]

本棚には日本語の書籍
[日本人など来ないだろうと思っていたが、ホテルの書架には日本語の書籍が何冊かあった]

昼近くまで、のんびりして、プラチュアップキリカンの町周辺を車で走り回ってからバンコクに向かう。
昼食も市内のイスラム食堂で牛肉のマサマンを食べる。
妻は日焼けにはジャガイモをスライスしたジャガイモパックが効くと言って、市場でジャガイモとピーラーを買う。

ブーゲンビリア
[サルの聖地、クラジョク山の麓のブーゲンビリア]

バンコクまでの道は快調に走ることができ、渋滞もほとんどなかった。
夕方にはアパートにたどり着いて、留守番させていたネコに再会。
Skypeを使ってネコの様子はビデオで確認できているものの、ちゃんと元気にしていることを実際に見て取るとうれしいが、
泣きつかれたようなかすれた声を耳にすると心が痛む。

アパートで簡単な夕食をとってか今晩の宿、スクンビット通りのマンハッタンホテルへ向かう。
マンハッタンホテル、お化けが出るとか言われて、あまり評判のいいホテルではない。
しかし、子供のころは夜寝るときにお化けが怖いと思ったりしたが、いまだにお化けには出くわしたこともない。
せっかくなので、お化けにお会いしてみたいと思ったが、お化けもご多忙なのか出てきてくれなかった。

マホガニー色の家具類
[安いホテルだけど、老舗だけあって重厚感は感じられる部屋]

マンハッタンホテルの部屋は、昔風で家具類はマホガニー色、つまり海老茶色で最近の流行ではないが、重厚感があった。
バスルームも今風に広くて機能的ではないが、バスタブもあり、お湯もふんだんに出る。
立地も中心地だし、悪くない。

<hr>
4月13日 木曜日

どう間違ったのか、今日は勤務日。
マンハッタンホテルで朝食。
如何にもツアー客向けの、朝食会場、ブッフェブレックファスト。
心を込めて料理しましたと言えるものはなく、とりあえず品数は出しておくので適当にどうぞと言った感じ。
まぁ、このレベルのホテルで高望みするのが間違っているのだろう。
キムチが出ているのは元大韓航空御用達ホテルだったからだろうか。
私は朝からキムチなど食べたくないが、一口食べた妻曰く、「味の素の味がする」とのことであった。
やはりツアー客が多く、中国人も、インド人もいる。
肩から背にかけて、破れて穴の開いたシャツを着た日本のおっさんもいる。
妻が、「お父さんも、だらしなく見えるから穴の開いた服をいつまでも着てないでね」と言う。
私はシャツに穴が開けば繕い、補修しながらボロボロになってシャツやパンツを着続けている。
自分自身としては、悪いことだと思っていなかったが、こうして他人の姿を鏡に映されたように見せつけられると、なるほどと思えてくる。

マンハッタンホテル
[かつては日本航空や大韓航空の乗務員たちの指定宿]

日中はずっと会社で仕事。
夕食にホテル内の韓国焼き肉のレストランに入ろうと思っていたが、なんとも今日は休みであった。
今日からソンクラン、タイ正月で一般の商店など休みになるところは多いのだけれど、ホテルの食堂まで休むというのは珍しい気がする。
焼き肉レストランで韓国風の豚の三枚肉などを焼いてビールでも飲もうかと思ったが、休みなら仕方がない。
近所にはコリアンタウンなどもあり、焼肉屋などたくさんあるが、わざわざ食べに行くほど肉好きではない。
中華街へ出て、タイスキのテキサスに行く。
テキサスはソンクラン中でも営業していた。
あれは新婚旅行の時だったか、はっきり覚えていないが、テキサスが改装する前、妻とテキサスへ行ったことがある。
満席で、場末の、それもトイレの入り口にテーブルをしつらえてもらって、タイスキを食べた。
当時は今のような電磁鍋ではなく、テーブルの下にプロパンガスのボンベが置かれていた。

<hr>
4月14日 金曜日

午前中はホテルのプールで泳ぐ。
マンハッタンホテルのプールは3階にあるということだったが、不思議な作りで、3階の廊下を突き当りまで歩いていくと非常口に突き当たる。
この非常口から出て、非常階段を下まで降りたところにプールがある。
つまり実際のプールは1階なのだが、3階からしかアクセスできない。

マンハッタンホテルのプール
[プールまでのアクセスはよくないが、たどり着けばトロピカルムード]

プールは大きくないが、深かった。
深さが2.5メートルもある。
深いプールは大好きである。
なぜ好きかははっきりわからないけど、たぶん深いプールだと、プールの中でビーチボール遊びをしたりする人がいないからかもしれない。
泳ぐ人も少ない。
つまり、プールを独り占めできる。

水深2.5メートル
[2.5メートルの深さがある]

プールサイドには刺青の日本人男性がデッキチェアに休んでいる。
日本のプールだと、「刺青お断り」などと虐げられているのだろうけど、ここでは背中のアートを太陽の下にさらしている。
まぁ、日本でも、タイでも、歓迎されない筋の職業なのだろうけど、仕事を離れてバンコクで休暇を楽しまれている限りにおいては、刺青の有無など問わなくても良いのだろう。
古いホテルだけ立って、プールの周りの木々の茂みも豊かで、中途半端なコンクリートだらけのプールよりずっといい。

日本語の文庫本多数
[日本人が多いからか、それとも日本人が本好きだからか、プール入り口には日本語の文庫本が沢山おかれていた]

昼にチェックアウトをしてホテルを移る。
こんど泊まるホテルはアトランタホテル。
マンハッタンと言い、アトランタと言い、バンコクにはアメリカの地名を冠したホテルが多い気がする。
フロリダホテルやマイアミホテルもあって、
ホテルカリフォルニアなんてのもバンコクにはあるらしい。
で、このアトランタホテルは私が学生時代にバンコクでの定宿にしていたホテル。
当時は、ほんとうに古くてぼろいホテルだった。
値段も安かったが、プールがあるのが魅力的だった。
その後調べてみると、開業は1952年。
バンコクで初めてのプールがあるホテルだったらしい。

アトランタホテル
[アトランタホテルの入り口]

ホテルのことは別のブログにも書いたので、重複してしまうが、
少し上位の部屋を予約したこともあるが、現在も古くてぼろいホテルには変わりないが、宿泊料はずいぶんと高くなっている。
昨晩までのマンハッタンよりも高い。
部屋にはエアコンこそあるが、冷蔵庫もなければ、飲料水もポットもない。
つまりゲストハウス並みである。
タイル張りのクラシックな小さな浴槽はある。
ただし、お湯の出が悪くお湯をためるのに時間がかかる。
小さなタイル張りの浴槽と言えば、これも昔、妻と二人で調布飛行場から小さな飛行機に乗り伊豆大島へ行ったときに泊まった宿の浴槽もタイル張りの小さな浴槽だった。
年取った番頭さんが「かわいらしいお風呂ですよ」と案内してくれたが、結局大浴場の温泉をつかって、この内風呂は使わなかった気がする。

古いプールだけれど、プールの周りはなかなか良かった。
デッキチェアだけでなく、ハンモックもあり、プールも十分に深い。
飛び込みができるように、プールの端には築山風の崖まである。
古いだけあって、木立の緑も深い。

トロピカルなプールサイド
[植物たちが繁茂するプールサイド]

プールの北側に古びた建物がある。
プールに面して窓が開いており、なんだかお化け屋敷のような印象も受ける。
まったくの廃屋なのだろうかと思っていたら、夜になったらその窓に明かりがついた。
アトランタホテル内のあちこちに古い写真を飾っており、その中にもこのお化け屋敷が写っていた。
それも、お化け屋敷としてではなく、ホテルの建物としてである。
どうも開業当初はお化け屋敷側がホテルの客室棟だったようだ。
つまり、プールに面して開かれている窓は当時バンコクで唯一のプールビューの部屋だったのだろう。
そのプールビューだった部屋も現在は従業員部屋なのか倉庫なのかわからないが、宿泊者を収容する施設ではなくなっているようだ。

最古のプールビュールーム
[バンコクで最古のプールビュールーム]

では、現在の宿泊棟は何なのだろうか。
たぶん、新館と言う位置づけだったのかもしれない。
30年前に宿泊した当時に感じた印象は、ホテルと言うよりコンドミニアムのような感じだった。
バスルームにはバスタブもあるが、汚れきっていて、しかもお湯を貯める栓がない。
それどころか、お湯などそもそも出ずに、水だけだった。
それは安い部屋だったからかもしれない。

夕食はホテル内の食堂で食べる。
洋食とタイ料理ができる。
インテリアは1950年代のアメリカを舞台にした映画に出てきそうな町の食堂と言った感じ。
注文した料理はコルドンブルー。
チーズ入りカツレツのことである。
料理の出来栄えは、今一つであった。
カツレツを揚げるのにムラがあり、衣が真っ黒に焦げている部分もある。
しかし、盛り付けはよく、カツレツは大きく、添えてあるフレンチフライもたっぷり。
マナオの汁をたっぷりと振りかけて、ビールと一緒にいただく。

アトランタレストラン
[食堂は1950年代風]

つづく

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