■かれんだー■
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
<<前月 2024年04月 次月>>
■直近記事 20 ■
■コメント■
■カテゴリー■
■アーカイブ■
■2001-2004年の記録■
■ぶろぐ主宰者■
■ぷろぐらむ拝借■
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■その他■
 
■あどみん■
ADMIN ID:
ADMIN PW:

水上・湯檜曽 ホテル湯の陣へ雪見温泉
1月24日 日曜日

昨日台北から成田に到着。
台北は雨で、夜の雨の中を歩き回ったのでジーパンや靴などが濡れてしまい、飛行機の中ではとても寒い思いをした。
東京も寒波襲来とかで、夜半から雪になるとの情報であったが、目が覚めてみると雪など降った形跡はなく、よく晴れている。
今回の一時帰国の目的は、雪を眺めながら温泉に浸かりたいというもので、まるっきりの遊びである。

9時過ぎに池袋から温泉旅館へ向かうバスに乗り込む。
高速道路上の赤城高原サービスエリアではすでに雪景色。
空は快晴に近くて、白い台地に抜けるような青空、銀色に輝く上越国境の山々と、素晴らしい絶景。
この景色はタイでは見られない。

赤城高原サービスエリア
[赤城高原サービスエリア]

午後2時過ぎ、谷川岳ふもとの温泉旅館「湯の陣」に到着。
快晴だった空は、雪雲に覆われて粉雪が舞っている。
山の斜面が迫る部屋に通されると、部屋の窓からは屋根の廂からツララが延びている。

つらら
[つらら]

部屋から飛び出し、宿の前へ出てみると吹雪になっている。
視界が雪に閉ざされ、少し先も白くかすんでいる。
こんな雪景色を眺めたのは何年ぶりだろう。
セーターで飛び出してきたので寒いが、それ以上に雪が全身に降り注いで来て、みるみるセーターも白くなる。
しかし、東京あたりの湿った雪と違い、ちょっと払えばサラサラと雪を振り落とすことができる。

吹雪
[吹雪]

お目当ての温泉へ。
大浴場へ降りて「男湯」の暖簾をくぐる。
大きな内風呂と、露天の岩風呂がある。
硫黄臭いこともないし、無色透明で泉質には特徴はないようだ。
しかし、ちょっとお湯の温度が低いようだ。
長くのんびり入っているには都合が良さそうだけど、私は熱すぎるくらいで、3分と入っていられないくらいのお風呂が好きだ。
洗い場にはシャンプー、リンス、ボディーソープとボトルで用意されている。
ボディーソープなんてものより、固形の石鹸が好きだ。
特に温泉など大きなお風呂に行って、卸したてのまだ角が付いているような石鹸などに当たるとうれしくなるので、ボディーソープだとなんだかつまらない。

この旅館、建物の外、ちょっと離れたところにも露天風呂があるらしい。
それも「絶景露天風呂」と宣伝している。
そこへも行ってみる。
長くて寒い廊下を突き進み、旅館の裏口のようなところから外に出る。
外は雪。
館内のスリッパから下駄に履き替える。
露天風呂までは100メートルくらいだろうか、雪の中に小屋が見える。
そこまでの小道には温水を引いたホースが延びており、その部分だけ雪が解けてたりする。
しかし、歩きやすくない。

温泉小屋への道
[黒く見えるのが温水を流しているホース]

下駄の下に雪が貼りつく。
雪だるま式に貼りつく雪は大きくなり、しかも凍結して硬くなってしまい、まるで天狗の履く高下駄のようになった。
よろめきながら温泉小屋に到着するも、入り口に扉はなく、暖簾がかかっているだけ。
小屋は脱衣所になっているが、雪が吹き込み小屋の中も雪まみれ。

雪の吹き込む脱衣所
[雪の吹き込む脱衣所]

脱衣籠の雪を払いのけて、大急ぎで浴衣を脱ぎ、露天風呂に飛び込む。
「絶景露天風呂」と宣伝していたが、この雪では誰も入浴しに来ないのだろう無人の岩風呂。
お湯はさっきと同じ感じで、無色透明。
温度も少しぬるめ。

岩風呂

木立の中の岩風呂で、右手側に川が見える。
この景色が「絶景」かどうかは、少し首をかしげるが、
雪が降りしきる、白い雪景色の中、黒い岩と、黒い木立の幹がおりなすモノクロームな景色も悪くない。
岩は温泉で温められているのか、岩に降る雪は岩肌に付着したとたん溶けていくが、
岩の上の方は、温泉の熱も冷えてしまうのか、雪が解け切らず白く綿帽子をかぶっている。
私の頭の上も雪が降り積もっているようだ。
そして、一度溶けた雪が風が吹くと再び凍結し、頭が樹氷状態になった。

頭が樹氷
[頭が樹氷]

絶景かどうかは別問題として、この雪の中の露天風呂は悪くなかった。
しかし、湯から上がって、旅館へ戻るのは決死の勇気が必要だった。
足の指などもう少しで凍傷にかかるところだった。
浴衣の袖も凍り付いてバリバリになっていた。

バイキングの夕食
[タイから来ている身には嬉しい和風バイキング ゼンマイ美味しい]

夕食後、貸切風呂と言うのにも入浴してみた。
こちらは木の風呂で、なんとなく湯治場的な雰囲気がある。
大きくはないが小グループで入るには都合が良さそうだ。
しかし、貸切と言うことで私一人での入浴。

貸し切り風呂
[湯治場風の木の湯舟]

外は月夜である。
気温は零下20度とのことであった。

月
[雪は止んで月が出ていた 星もたくさんだったが写らなかった]

フロントで誕生日のケーキをいただく。
もともと誕生日割引のプランで予約している特典のケーキなのでサプライズでもなんでもない。
それに誕生日は昨日で、一日遅れのケーキ。
でもね、フロントの方も、ケーキを渡してくれる時に「誕生日おめでとうございます」くらい言ってくれたら、
ケーキの特典も効果が倍増すると思うのにな。

ケーキ
[フロントでいただいたケーキ]

今回の誕生日に家族以外で「Happy Birthday」を言ってくれたのは、会社のスタッフ以外に、台湾のイミグレーション係員だけだった。
午前3時と言う時間帯でもあり、人影もほとんどなく、照明も落として少し寒々とした広い出国審査場の片隅で、イミグレーションの制服を来た若い女性係官かパスポートを私に返す際に、"Happy Birthday"と言ってくれたのだから、これはちょっとうれしかった。
逆にオイオイと言うケースもあった。
生命保険会社の方がどうしても会って話がしたいと言って、東京の我が家へ昨日やってきた。
こちらも短期の滞在で、時間がないので電話ですましたいと申し上げたのだが、電話ではダメと言うことで訪問を受けた。
案の定、保険の見直しなどについての説明を受けたが、銀行より利回りが良いとか、節税効果があるとか言われても、国外居住者である私には無縁である。
挙句の果てに、「アンケートにお答えいただいたのでプレゼントのカードホルダーをお届けに上がりますが、御都合はいつがよろしいですか?」と聞かれる。
カードホルダーなんが欲しくてアンケートに協力したわけでもないし、届けに来ていただく必要などない。
それに彼女たち、ライフプランナーと言うことになっているけど、当日が私の誕生日だってことに気が付かなかったのだろうか?
だからどうしたってことはないけど、ライフプランナーとしては、ちょっと気が利かないなと思った。

ホテルのフロントでいただいたケーキは小さくて白くクリームを塗ったケーキだった。
とてもシンプル。
ほんの少しだけイチゴの欠片がスポンジに挟み込んであるが、ケーキの上には何も飾りがなく、白くて丸いだけ。
ちょうどここの雪景色とおんなじだった。
でも、52歳の誕生日には無関係だけど、もし子供たちや若い人へのサービスだったらメッセージプレートがあった方がいいだろうし、キャンドルは必須だったろうな。

<HR>

翌朝も絶景露天風呂へ
今朝は下駄ではなく、ゴム長靴を借りる。
そして今朝も誰も入浴していない。

翌朝も露天風呂へ
[晴れていたらこの先に谷川岳でも見えるのだろうか?]

今朝もぬるめのお湯だけど、流れ込んでくるお湯は熱い。この流れ込んでくるあたりが快適。
源泉

温泉小屋の外れ、雪の中に小さなお堂があるのを発見。
膝上まである雪を踏みしめながら、どのようなお堂なのか確認しに行ってみる。

雪の中のお堂

中を覗き込んでみたらお地蔵さんであった。
何か由来でもあるのだろうか?
賽銭箱があるけれど、長靴に浴衣姿で財布を持っていないので、
賽銭も投げず手だけ合わせてお参りする。

お地蔵さん

足湯

宿の外には足湯もあった。
しかし、そこまではさらに雪が深く、とても歩いては行けそうにないので断念。

午後2時過ぎに迎えのバスが来た。
旅館の前までは融雪設備がしっかりしていて、路面に雪はないが、旅館から先は除雪はしてても路面に雪が積もっている。
温度計はマイナス3度を示していた。

-3℃

バスは老神温泉を経由して、高速道路を南へ走る。
だんだんと雪景色が見えなくなるとともに、夕闇が迫ってきた。
夕焼け空のもとに富士山が見えた。

高速道路で夕暮れ

誕生日プランのため、一泊二日、往復のバス代込み2人でで1万6千円でおつりが来た。

| https://chiangmaikk.com/blog/index.php?e=33 |
| | 11:27 AM | comments (0) | trackback (0) |

PAGE TOP ↑