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一時帰国で戸倉上山田温泉(前編)
7月6日 金曜日

今日からまた日本へ一時帰国。
このところ為替がタイバーツに不利に働いているようで、バーツから日本円に両替しようとすると、以前よりもだいぶ悪くなっている。
そのため今回はバーツから日本円への両替をしていくことを見送り、財布の中に入っている日本円は12,000円だけと言う、心細い状況となっている。

一時帰国に利用する航空会社は今回も中華航空で台北乗継。
バンコクから台北までの飛行機はガラガラでたぶん搭乗率にしたら20%にもならないのではないかと思われる。
ガラガラの飛行機と言うのは、乗客の立場からすると、圧迫感もなく、大変結構である。
以前はこの中華航空が台北で乗り継ぎにはなるものの、日本とバンコクを結ぶ航空会社としては最も低価格の航空運賃だったようで、日本人の利用者も多かったが、近ごろはそれよりも安いLCCが登場。
しかも直行便ときているから、だいぶ利用者が流れてしまっているのかもしれない。

お定まりの音楽プログラム「ニッポンゴールド」を聴く。
「1970年代から昨年までの永遠の名曲を集めた・・・」というナレーションが入った2時間ほどの番組で、どんな曲が入っているかは聞いてみなければわからない。
そしてそのなかにキャンディーズがエントリーしていないかと、毎度気になってしまっている。
しかし、残念ながら今回もキャンディーズを聴くことはできなかった。
1970年代の歌謡曲は尾崎 紀世彦の「また逢う日まで」しかなかった。
1980年代も寺尾聰の「ルビーの指輪」くらいしかなかったようだ。
ほとんどが2000年以降の曲で、私の知らない歌手が知らない歌を歌っていた。

台北空港には少し遅れて到着したようで、東京行きの飛行機までの乗り継ぎ時間が1時間を切っている。
乗り継ぎに間に合わないほどの切迫感はないのだけれど、ラウンジで台湾ヌードルを食べておきたい。
長いコンコースを歩き、手荷物検査を受けてようやく第二ターミナルのラウンジへたどり着いたら、閉鎖されており改装工事中である旨の張り紙がしてあった。
そして、張り紙にはまたラウンジの代わりにクーポン券を係員から受け取るようにとも書かれている。
しかし、見回したところクーポン券を配っているような係員など見当たらない。
近くの搭乗ゲートでは関西行きの中華航空の搭乗が始まっいたので、そのゲートで中華航空の係員を捕まえて確認してみたところ、クーポン券ではなく、イミグレーションの上にあるプラザと言うラウンジが使えると教えてくれた。
ふたたび長いコンコースを歩いてイミグレーションの前まで行き、階段を駆け上ってプラザを探し当てた。
しかし、プラザの受付に搭乗券を提示しても、係員はチンプンカンプンのようである。
これまでのいきさつを中国語と英語と日本語をチャンポンにして説明したが、やはりプラザの係員は「利用できない」と言う。
しかし、素っ気無いというわけではなく、「ちょっと待って」と言って、どこかへ消え5分ほどで戻ってきた。
そして「あちらで聞いてください」と右手を指さす。
指された方向には中華航空の上級会員向けのラウンジがあった。
なるほど、ここに入れるのかと喜んだが、その入口の男性係員から「ご不便をおかけし申し訳ございません」と丁重な日本語でお詫びを言われ、「ラウンジはモアを使ってください」と言われ、搭乗券に紙を貼りつけ何やら書き込み始めた。
どうやら上級ラウンジに入れてくれるのではなく、別の有料ラウンジへ回されるらしい。
「モアはこの建物の反対側です」と言われる。
大きな空港の建物で、反対側へ行くのにもまた随分の距離があった。

MORE LOUNGE
[奥に見えてきたのが代替ラウンジのモア]

そのモアというラウンジ、あんまり時間があるわけでないので、ざっとしか見なかったけれど、飲食物はあんまり充実していなかったようだ。
なにはともあれ、ここまで随分と走ったりしたので、汗もかいたし、喉も乾いたのでビールが飲みたい。
しかし、冷蔵庫にビールが見当たらない。
皿をかたずけていた係員に「ビールどこ?」と尋ねて指さされたのが、青島ビールのビールサーバー。
台湾で青島ビール、それも生ビールが飲めるとは思わなかった。
グラスにビールを満たす。

青島ビール
[青島ビールのサーバー]

中華航空と同じで麺類カウンターがあり「肉燥乾麵」を注文。
番号札が渡される。
この番号札がハイテク(?)で、注文の品が出来上がると、ピーピーとなり始める仕組みになっていた。
つまり番号札が鳴ったら、カウンターで受け取る仕組み。
しかし、どうせサービスするならGPS機能でも付けてテーブルまで運んでくれればいいのにとも思う。

肉燥乾麵
[野菜やザーサイをたっぷり入れたので、豚挽き肉が埋没]

ブツブツ言っても、肉燥乾麵と青島ビールを大急ぎで食べなくては。
もうのんびりしている時間は全くない。
でも、その青島ビールだけれど、やたらと軽い。
苦みなし、泡立ち少な目で、泡は大きめで荒い。
アルコール度数も随分と低いように感じる。
そういえば、昨年だったか青島でビールを随分と飲んだけれど、どれも薄いビールばっかりだった。
別にまずい訳ではないけれど、いくら飲んでも物足りなさを感じた。

そういえば、台湾ビールも昔は随分と薄味で、アルコール度も低かった記憶がある。
アルコール度数が昔は3%だったか3.5%くらいだったのではないだろうか。
今は5%で日本と同じくらいになっている。
そして、反対に昔のタイのビールはアルコール度数が高かった記憶がある。
度数が何パーセントだったかは記憶にないが、ビール一本でもけっこういい気分になったものだ。
いまでもそうだけれど、タイではビールに氷を入れて飲む習慣がある。
昔は冷蔵庫が普及していなかったから、ビールに氷を入れて飲むのだと教えられ、また氷でビールが薄まるから、アルコール度数を高くしてあるとも聞いた記憶がある。

ここのモアというラウンジにはコンビニにあるようなセルフの「おでんコーナー」もあった。
そして、アイスクリームはハーゲンダックで、やはりセルフでスコップに掬うシステムになっている。
ハーゲンダッツとは豪勢だが、スコップはとても小さく、丸く掬ってもウズラの玉子大にしかならない。
そのアイス用のガラス皿もお寿司の醤油受けくらいの大きさしかない。
どうもこのラウンジ、見掛け倒しが多いようだ。

おでんコーナー
[「おでん」を関東煮と表記してあるが、日本の「おでん」とはちょっと違う]

台北から成田へはほぼ満席。
しかし、私の席8Dの隣は空席のままで、やっぱり快適。
乗客は圧倒的に台湾からの観光客。
家族連れも多いし、カップルもいる。
機内では映画の「ミックス」という卓球がらみの恋愛映画。
かなりコミカルなところもあった。
でも、若い女性を主人公にして、恋愛が絡んでくるようなストーリーは見ていて少し退屈してしまう。

成田空港から東京まで事前に東京シャトルの切符をネットで買ってあった。
事前購入でも、便の指定があるわけでなく、カウンターで乗車券を受け取らなくてはならないのだけれど、カウンターの係員は「バスは20時25分まで満席です」と言う。
なんと50分もまだ時間がある。
「切符買ってあるんだから、一席ぐらいもっと早いのなんとかなりませんか」と聞くが、「この便ももうすぐ満席になりますけど、乗らないんですか」とつれないことを言う。
悔しいので、リムジンバスにでも乗った行きたいところだけれど、財布には12,000円しかお金が入っていないので、ぐっとこらえて辛抱する。

<hr>

7月7日 土曜日

朝一番で自転車に乗ってふじみ野まで行く。
片道15キロほどあり、自転車でも1時間以上かかる距離だけれど、南北方向の移動にはバスしかないし、バスの便も何度か乗り継ぎがあって便利ではない。
ラビットスクーターなら30分くらいで行けそうだけれど、昨晩帰ってきたばかりで、まだ整備をしていないので、走るかどうかもおぼつかない。

小金井街道で清瀬に入り、新座から川越街道。
昔ながらの並木のある旧道で、情緒はあるが、しかし、21世紀の今となっては交通量が多く、特に大型のトラックが多いので、自転車で走るのはあんまり快適ではない。
このあたり出版関係の倉庫や物流拠点が多いからトラックも多いのだろう。

昼に戻ってくるときは、南風が強く、つまり向かい風で、自転車のペダルがやたらと重たく感じた。

午後にはやはり自転車で小平霊園まで母親の墓参り。
その帰り道で、ガス器具屋を探す。
昨晩帰宅したときに、「ガスコンロの火が付かない」と言われた。
なるほど点火スイッチを押すと火は着くが、放すと消えてしまう。
つまりガスがちゃんと来ていないようなのだが、ネットで原因を調べると、メーカーのページで電池切れか温度センサーの汚れを疑ってみるようにとある。
しかし、電池も交換し、温度センサーもきれいに磨いたが、症状は改善せず。

火が付かないガスコンロ
[ガス器具にもいろいろセンサーが付いていることを初めて知った]

これでダメなら器具の故障の可能性が高いので「修理を依頼するように」とある。
が、どうもブログなどを見ると、修理には出張費、技術料、部品代などで合計1万円前後かかるらしい。
もう財布の中には1万円札1枚しか入っていないので、これは困ったことになった。
しかも、ガス器具の部品交換など簡単にできそうなのだけど、日本では部品を市販していないらしい。
ガスは危険だから専門家しか修理できないルールになっているようだ。
部品代はともかくとして、出張費と言うのが数千円もするようだから、どこか修理してくれそうなガス器具屋を探して、持ち込めば安くなるだろうという魂胆である。

ガスコンロの型番
[コンロのメーカーはリンナイ]

ガス器具屋は中学校裏にあった。
もともとプロパンガスの店のようだが、ガスはガスだろうと相談を持ち掛ける。
しかし、ここは都市ガスが入っていないので、持ち込まれても確認できないという。
「ディスカウントストアなら安いのもあるはずですよ」と商売っ気のないことまで言うが、大変に人の好い主人のようで、「新しいの買ったら、捨てることになるので、修理したい」と言ったら、「じゃ、ちょっと見に行ってみましょうか」ということになった。

コンロを分解して調べてもらったところ、立ち消え防止センサーに障害が出ているらしいということが判明。
が、その障害も部品の交換を要するほどではなく、吹きこぼれの滓が浸み込んで、電気がリークしている可能性があるとのことで、コネクターなどを磨いてもらう。

「これでどうかなぁ、、、」
カチカチカチ、ボッ!、
スイッチから手を放しても火は消えていない。
おぉ、直った。
「もう製造から12年も過ぎているから、メーカーにも部品がなかったかもしれませんね」とも言われる。
そして、この修理代なのだが、「別に大したことしてないし、じゃガソリン代として1,500円でいいですか」と言う。
なんと良心的な、、せめて2,000円をとお渡ししようとしたが、「いえいえ、結構ですから」と全く受け取らない。
それでもちゃんと領収書まで書いてくださった。

夕食にはスーパーで弁当を買って食べる。
キリンビールも一本飲む。
やっぱり日本のビールは美味しい。

西日本地方では大雨で川が氾濫し、酷いことになっているらしい。
東京は雨も降っていないので、実感がわかないが、堤防が決壊したり、屋根の上で救助を待っている人もいるらしい。

<hr>

7月8日 日曜日

信州、戸倉上山田温泉へ一泊しに行く。
このところ体の不具合や精神的ストレスが溜まっていたので、温泉にでも入って気分転換したかった。
いつもの格安&飲み放題の伊東園グループのリバーサイド上田館と言う戸倉上山田温泉の旅館が所沢から無料の送迎バスを運行しているので、これは便利と予約をしておいた。

大型バスに満席の45人を乗せて9時過ぎに所沢駅前を出発。
乗客の年齢層が高い。
ほぼ年配者ばかりなので老人会の慰安旅行に紛れ込んだような感じである。
佐久平の休憩所で昼食として「山菜そば」を食べた。
信州といったら「そば」を食べたいし、山菜も良さそうに思っていたが、そばはともかくとして、なんとなく山菜は中国からの輸入もののような感じがした。
ちょうど昨日の夕方に業務スーパーで見かけた中国からの輸入山菜パックに入っていた山菜と切り方も内容もそっくりであった。

リバーサイド上田館には午後1時半に到着。
そのまま部屋へ入ることができた。
広い部屋で、二間であり、そのどちらの部屋にも布団が敷いてあった。
大浴場での入浴は3時からということなので、それまで少し周辺を散策してみる。

千曲川
[宿は千曲川沿いにある]

温泉街とは言っても、宿の周辺はかなり寂れてしまっている。
崩れかかった家屋もあるし、何年前から営業していないのかわからないような店もある。
昔は戸倉上山田温泉と言ったら、歓楽街の温泉のような印象もあったが、まったく閑散とした温泉になっている。

千曲川を渡り、対岸は住宅地のようで、こちらも静まり返った住宅地ではあったが、一応西友ストアなんかもあった。
そんな住宅地のなかに一般の民家風の食堂があった。
看板には「大小宴会」「和食グルメ処」とあり、田舎の食堂が背伸びをして「グルメ」なんて書いてるところが、ますます田舎っぽいのだけれど、その横に添えられたのが「本場ベトナム料理」の文字。
和食グルメ処のはずが、本場ベトナム料理とは一体どういうことなのだろうか。

和食グルメ処本場ベトナム料理
[ちょっと見は普通の民家、しかし実は和食処で、しかもグルメにして本場のベトナム料理を出すらしい]

造り酒屋があり、茅葺の大きな建物は食堂を兼ねていた。
明日の昼食に食べに来たい気もするが、妻と歩いてくるには宿から少し遠すぎるだろう。
また、駅前にはリンゴジュースの工場もあった。
駅前とはいえ、商店はあまりなく、やはり眠ったような、しかも冬眠でもしているかのように静まり返っていた。

茅葺の食堂
[国道沿い、造り酒屋併設の食堂は茅葺]

宿に戻って入浴。
大浴場は8階にあり、千曲川が眺められる展望浴場となっている。
露天風呂は1か所しかなく、日替わりで男性と女性が交代で使うようになっている。
今日は女性の日らしく露天風呂には入れなかった。

温泉は無色無臭で、台湾の北投温泉のような刺激などなく、まったく穏やかな泉質のようだ。
温度は41度くらいで適温。
さっきバスに乗り合わせていた人が何人も先に来ていた。
メタボ腹のひともいるし、瘦せて干からびたような人もいるけど、若い人はいない。

風呂は好きなのだが、もう長いこと日常的にお湯に浸かることのない生活をしているため、身体がお湯になれておらず、あんまり長く入っていられない。
3分もお湯に入っていたら、しばらく上がったりしないと湯当たりしそうだ。
サウナもあったが、サウナはバンコクで普段からサウナ風呂のような環境で暮らしているので、長めに入っていてもへっちゃらである。

入浴後、ふたたび、今度は妻を伴って温泉街を散策。
街道沿いには廃業していない商店や食堂もあり、コンビニもあった。
道沿いの電柱にはなぜかわからないが、布団が巻き付けてある。
このあたりの名物料理なのか「おしぼりそば」とか「おしぼりうどん」と書いたメニューを掲げている食堂が多い。
「おしぼりそば」とはいったいどんなものなのかと、食堂ごとに気になったが、ある食堂の前に写真入り解説メニューがあり、当地特産の辛味大根をすりおろしたときに出る汁につけて食べるそばやうどんのことらしい。
私もそばには薬味として大根おろしを入れるのは好きだが、ここではその汁をつけて食べるらしい。

あじさい
[アジサイが見ごろを迎えている]

街道の向こう側には、「新世界」とアーチのかかった歓楽郷の名残があった。
たぶん全盛期は賑わったのだろうと思われるが、だいぶ寂れている。
それにまだ日没前で、どこも店を開けていない。
ここの飲食店で目についたのは、韓国の店とタイの店である。
何軒も何軒もあるのである。
中国やフィリピンなどの店は見かけなかった。

白猫
[飲食店街で見かけたネコ、グリーンとブルーの目をしている]

夕食は伊東園お定まりのバイキング。
取り立てて旨いものもないが、まずまず美味しく食べられる。
ビールの生ビールサーバーから好きなだけ飲める。
お酒は「真澄」が入っていた。
この地の酒屋の看板でも「真澄」を見かけたので、このあたりで人気の酒なのだろう。
この酒も信州の酒ではあるけれど、諏訪の酒で、神州一味噌の宮坂醸造の酒であり、20年も前に仕事で宮坂醸造には随分とお世話になったことがある。
社長さんから限定醸造のお酒と言うのもいただいたことがある。
中野の工場からはインスタント味噌汁も随分とたくさんいただいた。
冷酒でも美味しい辛口だけれど、日本にいるので熱燗をつけてお銚子とお猪口でいただく。
酢味噌で食べる刺身こんにゃくと相性がとてもよかった。

夕食後も温泉に入り、また飲食店街がどうなっているか見学に行った。
やはりあんまり繁盛しているようには見えないし、カラオケの声も聞こえてこないけれど、それでも店は営業をしているらしかった。

西日本の豪雨水害のニュースはますます酷いことになってきて、相当数の死者や安否不明者がいることを報じていた。

(つづく)

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