2015,10,10, Saturday
10月10日 土曜日
今日から4日間の休暇です。 社内の日本人スタッフの中には、このところ遅めの夏休みと称して休暇を取って日本へ1週間くらい帰っている人も複数いるが、私は夏休みではなく、ただの休暇。 年来に消化しないと消えてしまう有給休暇も残っているはずだし、今はオフシーズンで仕事も甘い。 昔貯めたマイレージも使わないうちに賞味期限が迫っている。 そんな屁理屈を捏ねて、正当化を主張しても、実はなんだかんだ言って毎月のように数日の休みを取って旅行に出ている。 9月はどこにも出かけなかった代わりに、友人がタイへ来たり、仲間の送別会などが続いて、外食や飲み会が続いて、自分としては随分とお金を使ってしまった。 1か月の生活費を3,000バーツくらいに抑えた生活をしているので、ささやかな会でもその支出に占める割合はとても大きかった。 それに、みんななぜか日本料理を好む傾向がある。 日本人だからなのかもしれないけど、私は普段三食自炊しているので、タイ料理は外食するときくらいしか食べられない。 だから本当はタイ料理を食べたかったのだけど、私のための会ではないから、ごり押しもできない。 ずいぶんと横道にそれてしまったけれど、 3泊4日のバリ旅行、ネコは留守番です。 4日分のエサを用意。 うちの黒猫はカリカリ(乾燥エサ)でも食べてくれるので助かる。 もし缶詰など生タイプのエサしか食べないネコだったら、4日分もこうして皿に入れて置いておくわけにもいかないし、ネコは自分で冷蔵庫を開けて取り出してくれたりはしないから、ペットホテルにてでも預けない限り4日間も留守にすることは不可能だろう。 その点ではネコに感謝。 ネコ用のトイレも2つ用意。 本当は日数分だけ用意してあげたいところだけど、ネコには我慢してもらう。 アパートを出たのが6時45分。 ちょうど通りかかったバイクタクシーを止めてエアポートリンクの駅まで向かう。 それほど大きくはないがカバンを前に抱えて乗るので、バイクの後部に乗るのは楽ではない。 特に発信の時に後ろへ仰向けに倒れないように重心をずらさなくてはならない。 駅までのバイクタクシー代40バーツ也。 空港へは7時20分には到着。 チェックインがカバンを預け、セキュリティーでズボンのベルトまで外させられ、ズボンがずり落ちそうになるのを手で押さえて通過、イネグレではいつもの長い列に並んでも、ラウンジには8時ころには入って朝食。 朝のビールは美味いと思っているうちに、ウイスキー、ブランデーと飲み続けて搭乗時間が迫ってきてしまった。 食べるものはサンドウィッチやお粥(ジョーク)、サラダに小さな中華まんもいただきました。 チェックインカウンターで今日は満席と言われている。 酔って横になって寝ていくのは無理みたいだ。 ゲートC6番が搭乗口。 ゲートに着いてすぐに搭乗開始となり機内へ案内される。 乗客はタイ人よりも西洋人が多いようだ。 タイ在住の西洋人ではなく、たぶんヨーロッパあたりからタイ航空で今朝早くバンコクに到着し、この便に乗り継いでバリへ行く人たちかもしれない。 タイ人がどれほどいるかはっきりとはわからない。 中国人とタイ人、韓国人とタイ人、そして日本人とタイ人の区別は容易ではない。 私もゲート前のチェックでタイ航空の係員から中国語で話しかけられた。 機内に入ってみると、満席とのことだったが、私の隣の席は空席のままであった。 これならバリまでの4時間のフライト、快適そうだ。 9時20分の出発なのに、9時10分には扉が閉まり、15分には滑走路へ向けて動き始めた。 滑走路を北から南に向かって走り飛び立つ。 今回の機材は新鋭ボーイング787で、今回初めての搭乗である。 この機種が初めて全日空に導入されたとき、トイレにはウォシュレットも装備されているとのことだったので、 機内でトイレに入るのを楽しみにしていた。 水平飛行になって、いそいそとトイレに入ってみたが、便器にもその周辺にもそれらしきボタンや装置がない。 どうやらウォシュレットというのは航空会社ごとのオプションだったらしい。 さっきラウンジでお酒を飲んだばかりだけど、やっぱり機内サービスでも何かまた飲みたくなる。 スチュワーデスさんは少し日本語がわかるようだ。 私の読んでいる日本語の本(イザベラバードの朝鮮紀行)を見て日本語で話しかけてくれた。 「ビールください」と伝えたところ、 「シンハーですか、ハイネケンですか?」と日本語で聞いてきた。 こんどは私がタイ語で「どちらでも、お任せします」と言ったところ、カートの中をゴソゴソやって、そのうち銀色の缶を取り出してきた。 「アサヒいいですか?」 もちろん異存はない。 缶をよく見ると、タイでライセンス生産しているスーパードライではなく日本製であった。 欲を言えばもう少し冷えているとよかったのだけど、、、 機内食はエビの煮込みをいただいたけど、こちらはあんまり美味しくなかった。 なんだか、間の抜けた味というか、黄色くてプーパッポンに似ているけど辛くもない。 またまた紅白でワインをいただいてしまう。 さらに食後にタイ航空お定まりのコニャックも、、、 インドネシアとタイの間には時差はないと思い込んでいたが、バリだと時差は1時間あって、バリの方が1時間早いそうだ。 機内で寝ていこうと思っていたけど、食べて飲んで本読んでいたらもう着陸。 入国審査もスムースに終わり、荷物受け取りターンテーブルには一番乗りだった。 これであとはタクシーに乗ってチャンディダサに向かえば、夕方前にはひと泳ぎできそう。 期待も膨らみながら荷物が出てくるのを待つ。 なかなか出てこないが待つ。 みんなどんどん荷物を受け取って消えていくけど待つ。 とうとう荷物は回ってこなくなったけど待つ。 まだ私同様に待っている人もチラホラ、、、 しかし、誰もいなくなった。 見れば最後まで残っていた人たちはクレームカウンターに並んでいる。 あぁぁぁ、 海水パンツがないと今日は泳げなくなってしまう。 カウンターも長蛇の列。 うんざり、、、 しばらく並んでいたら、いつの間にか私のカバンが税関側から係員が引っ張ってきていた。 誰かが間違えて持って行ってしまったのかなぁ、、随分と時間を損したけど見つかってよかった。 4時過ぎに外へ出たら聞いていた通りタクシーの客引きがたくさん寄ってくる。 空港のタクシー客引きは吹っかけてくるとの噂をネットで見ていたし、 空港タクシーのカウンターで手配する方が安いともあった。 しかし、タクシーカウンターなど通り過ぎて外へ出てしまったようなので戻ってみたらカウンターは長蛇の列。 ここに並んでいたら今日泳げる確率はまた下がってしまう。 客引きと少し交渉して45万ルピアで行ってもらうことにした。 バリ島は20年ぶりだけど、車もバイクも随分と多くなっている。 道もよくなっているけど交通量も多いし信号も多い。 チャンディダサまで1時間で着くだろうと思っていたけど、1時間半もかかって、ホテルに着いたらもう夕暮れが迫っている。 部屋へ案内されるなり大急ぎで海水パンツに着替えてホテル前の海に飛び込む。 ビーチではないがコブシ大の丸石に海藻が張り付いているような海底。 少し沖に防波堤があるので、大きな波の音は聞こえるが、泳ぐ範囲では波もそれほど高くない。 透明度の高い海水で、魚もよく見える。 なかなかいいんだけどもう日没。 夕食には屋台の並ぶ広場のようなところへ行って鶏のサテとミーゴレンを食べる。 サテは私の知っているマレーシアのサテとはだいぶ違った。 カレー風味のピーナツソースを想像していたが、ごげちゃ色のソースだった。 ミーゴレンも麺はインスタントのような感じがする。 代金を払う段になって「ツー・ファイブ」と言われる。 私は2500かと思ってお札を出したが、それでは足りないという。 25000ルピアらしい。 随分と高いなと思ったけど、よく考えたら、70バーツほど。 2500だったら7バーツになってしまう。 これじゃ店主が青くなって「足りない」というわけだ。 |