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タイ国鉄 旅客列車週5往復の路線
久しぶりに鉄道に乗ってみる。
前回、たぶんもう半年ほど前にスパンブリへのローカル線に乗って以来ではないかと思う。
スパンブリーへの汽車は一日一便と大変不便であったが、今回乗る汽車はさらに便数が少なく、一日一便で、しかも平日のみの運行。
つまり、週に5本しか走っていないことになる。
それでも、スパンブリより時間が変則的ではないので、利用するには便利だ。

朝7時前にアパートを出てクロンタン駅まで歩く。
最近お気に入りのジョギングコース上にある駅なのだが、アパートからはだいたい2キロほど離れている。
徒歩で30分と言ったところ。

2月に入り、乾季も真っ盛り、もう少しすると1年で最も暑い暑期を迎える。
今からがバンコクで最も花が美しくなる時期。
ソイの入り口、牛たちが野宿している空き地でもゴールデンシャワーが黄色い花の房を茂らせている。

ゴールデンシャワー
[ゴールデンシャワーもそろそろ見ごろになってきました]

クロンタン駅には7時20分に着く。
これから乗る汽車はバンコク発バーンプルタルアン行き。
クロンタン駅には7時半に到着することになっている。
駅の発着時刻表を見ると、上り列車との交換のため、10分ほど停車することになっている。

ペッブリー通り
[ペッブリー通りのクロンタン駅入り口]

バーンプルタルアンと言うのはパタヤの先、サッタヒープの近くにある駅。
切符は35バーツ。
タイ人は無料と言うことになっているが、普通のタイ人の何倍もの税金を納めていている居留外国人である私は無料の恩恵にはあずかれなかった。
それでも35バーツと言うのは、安すぎる。
バーンプルタルアンまで180キロくらいはあるだろうし、バスだって100バーツなんかでは行けないだろう。

バーンプルタルアンまでの切符
[バーンプルタルアンまで35バーツの切符]

タイの国鉄も慢性的な赤字を抱えているそうだが、こんな運賃なんかでは経営が成り立つわけがない。
しかも合理化などちっともされていない。
なんでも合理化すれば良いとは言わないけど、このクロンタン駅は何人もの駅員を抱えている。

クロンタン駅周辺は鉄道の敷地の上にエアポートリンクが走っている。
ほんらいなら地上部分と高架とで立体的な運用をするべきなのに、駅の場所もバラバラで、乗り換えなど本来交通システムとして当然のことができない。
さらに、たぶん昔は複線であったのではないかと思えるのだが、現在は単線となっている。
単線なんかでは輸送効率も悪いし、危険でもある。
数年前までは腕木式の信号がありタブレット交換をしていたが、現在は腕木式の信号はなくなっている。
電気式の信号も見当たらず、信号機そのものもなくなって、駅員の手旗信号だけになっている。

タブレット交換
[このあたりは閉塞区間なのでタブレット交換をしている]

バーンプルタルアン行きの列車は20分ほど遅れてやって来た。
ディーゼル機関車が古い客車を牽引している。
機関車のすぐ後ろの木造客車に乗り込む。
二等車と三等車の合造車で、二等部分はビニールレザー張りのリクライニングシート。
三等部分は公園にでもありそうな木製のベンチ型シート。
立っている人はいないけど、ほぼ満席。
なんとか一つだけ空いている席を見つけることができた。
隣は世捨て人風で、ちょっと危ない感じを漂わせているおじさん。
たぶん、そんな風情の人だから、隣に誰も座ることなく一席空いていたのだろう。

タイの汽車は遅れがち
[本来07:30に来るはずが、遅れて到着]

朝の交通渋滞の時刻で、踏切では徐行しながら通過する。
もともと車は踏切で一時停車する習慣はないし、警報機が鳴っても、遮断機が下りるまで次々に踏切に進入してくる。
踏切の先が渋滞していたら、踏切上でも車が詰まっている。
そんなわけだから、踏切手前で列車が立ち往生など日常茶飯事。

木造客車で木製シート
[3等車側は木造客車で木製シート]

しかし、少し先のフアマーク駅を過ぎたあたりから、環境は改善され、単線だった線路も複線になり、踏切での徐行もなくなって、列車は快走し始める。
エアポートリンクの高架が右に離れていき、キングモンクット大学前の駅で乗客の半分悔いが下車して、車内に空席が目立つようになる。
上り列車としばしばすれ違うが、上り列車はデッキにも人が立つほどの混雑ぶり。

水郷地帯の中にも住宅団地があったりして、バンコク郊外らしい景色がしばらく続き、やがて田んぼと荒地ばかりの景色が続くようになる。
各駅停車なので5分おきくらいに駅に停車する。
停車時間はとても短く、停車したと思ったらすぐに動き出し、今までの遅れを取り戻そうとしている感じ。
駅員のいない無人駅もあるし、田んぼの真ん中で、誰も乗り降りしないような駅もある。

水郷地帯
[車窓を流れる朝靄たなびく田園風景]

おんぼろ列車だけれど、スピードはかなり出しているようで時速100キロ近くではないかと思われる。
レールも路盤もしっかりしているようで、揺れもそれほど気にならない。
セメントを積んだ貨物列車と並走したりもするから、複々線にでもなっているのだろうか。

チャチュンサオには9時に到着。
窓から駅弁売りを呼び止めてバジル炒めライスを買う。
20バーツ也。
目玉焼きが付いているが、ライスもバジル炒めも量はごく少量。

チャチュンサオの駅弁
[チャチュンサオ駅で買ったバジル炒めライスの駅弁]

チャチュンサオからはカンボジア国境へ向かう東本線と別れ、ここからが1日に一本きりの路線となる。
ただし、一本きりと言うのは、旅客列車が一本きりで、貨物列車は頻繁に走っているらしい。
踏切も立体交差などがあったりするし、タイの国鉄の中ではもっとも近代的な路線となっている。

バーンパコン鉄橋へのスロープ
[チャチュウサオ市街地からバーンパコン鉄橋へのスロープを登る]

この路線で数年前に特急列車を貸切って2か月間毎日運行させたことがある。
バンコクからパタヤ方面へのツアー客への便宜のためにチャーターさせたのだが、その時も朝夕の交通渋滞で、列車が踏切で立ち往生してしまい運行ダイヤが乱れて苦労した。
それに車両のメンテナンスも悪くて、しばしば故障もした。
私も何度か便乗して、運転席に立たせてもらって上機嫌だったこともある。
タイのハイウェイでは自動車が制限速度を無視してとんでもないスピードで走ったりするが、
鉄道でも制限速度を守らないのか、ときどき時速130キロくらいだして走らせていた。
事故もあった。
警報機もない踏切で、飛び出してきた小型トラックと衝突した。
幸い大きな事故にはならなかった。

最高速度90キロ
[客車の構造上の制限速度は90キロらしい]

チャチュンサオから先の乗客はさらに減って、乗車率は20パーセント程度であろうか?
日本のローカル線は高校生の通学や老人の病院通いなど、「交通弱者」と呼ばれる人たちの地域の足とされているが、この路線はどうもそんな感じではない。
だいたい平日のみの運行であっても、通勤通学時間に走っているわけではない。
それにチャチュンサオから先は各駅とも市街地から遠く離れたところにあり、途中の駅で降りても身動きができない。
それでも、路線があるから列車を走らせているだけのように感じられる。
この路線には支線もあり、レムチャバン港などへ伸びているので、貨物の需要はあるようだ。
で、週末運休の理由は、たぶん1日一本でも途中駅には駅員がいるので、週末運休させれば駅員もカレンダー通りの勤務ができるからではないだろうか?

2等車側の車内
[オンボロだけど2等車のシートの方が乗り心地が良い でもガラガラ]

チョンブリ、バンブラ、シラチャと走り抜ける。
いずれも市街地から外れ、荒地や畑、工業団地ばかりが続いて、景色はあまり面白くない。
シラチャあたりで山の手側へまわり、少し高いところを走り、遠くにちらりと海が見えた。
地面の色がバンコクと比べて白っぽい。
何を掘ったのだろうか大きな露天掘りの跡がところどころにあり、水が溜まって貯水池のようになっている。

カオキアオの山が見えてくる
[チョンブリを過ぎるとカオキアオの山が見えてくる]

パタヤも海岸線からかなり離れたところを走り、海の近くとは感じられないが、遠くに高層ホテルやコンドミニアムが立ち並んでいるのが見えるし、線路沿線もなんとなく俗っぽい。
土は白っぽいが、バンコクよりも木々の緑は濃いように感じる。
パイナップルを栽培している畑も目立つようになった。
バンコク近郊ではパイナップル畑は見当たらない。

ぽっとんトイレ
[トイレは各車両についててペーパーもあるけど、タンク式ではありません]

11時、ノンヌットを過ぎる。
もう遅れは解消している。
そして間もなくバーンプルタルアンに到着。
わかってはいたけれど、なんにもないところ。
駅前には犬が2匹いるだけ。
灌木の茂る荒地が広がり、列車から降りた客を待つトゥクトゥクが暇そうに止まっている。

バーンプルタルアン駅前
[バーンプルタルアン駅前にはなんにもありません]

駅構内のはずれに、たくさんの客車と貨車の廃車体が係留されている。
客車はいずれも日本の中古車のようで、もともとはディーゼルカーだったものを客車に改造したもののようだが、たぶんタイに来たばかりのころはエアコン付きで人気もあったのではないかと思われるが、もともと中古車であったことと部品の調達に難があったり、補修ががおろそかだったりで、タイではほとんど活躍の舞台がないまま廃車になってしまったように思われる。
ぼろぼろになってなんとも痛ましい姿である。

野ざらしの日本の中古車
[構内には日本の中古車が係留されて朽ち果ててます]

元急行型ディーゼルカー
[旧国鉄の急行型ディーゼルカーの廃車体]

線路はバーンプルタルアンから先、サッタヒープ港まで伸びているようだが、旅客列車はここまで。
線路沿いに歩き、踏切で交差する道路へ入って、バーンプルタルアンの市場まで30分ほどかけて歩いてみた。
2月とは思えないくらい日差しが強い。
埃っぽいのか、目も痛い。

駅名表示板
[隣の駅は旅客列車の走っていないサッタヒープ港駅]

田舎町の市場は昼寝をしているように静かであった。
バンコクの市場ではスーパーのように野菜でも魚でも値札が付いているのが普通になったが、このあたりの市場ではまだ値札と言う商習慣が根付いていないようだ。
野菜類は新鮮でよさそうだったが、ここで買って帰っても、夕方アパートに着くころには萎れてしまうだろう。

バーンプルタルアンの市場
[野菜売り場と食肉売り場は別棟になっていました]

市場のはずれに食堂を見つけて昼食にする。
ネームのチャーハン。
ネームは豚生肉を発酵させたソーセージで、もともとあんまり好きではないが、なぜかチャーハンにしたものは好きである。
でも、タイのチャーハン、タイ米を使っているのでパラリと軽く炒められているはずなのだが、トマトや葉物野菜も一緒に入れて炒めているので、ベショっとした仕上がりになってしまっている。

カーウパットネーム
[カーウパットネーム 40バーツ也]

1時には駅に戻り、1時半過ぎの折り返しでへ戻ることにする。
帰りの切符代はとられなかった。

パイナップル畑
[バーンプルタルアンではパイナップル栽培が盛んなようでした]

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