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昭和が流行 台北・紅帽山温泉
1月26日 火曜日

雪の温泉を堪能してバンコクへ帰る日。
まだ暗いうちに出発して西武線と地下鉄東西線を乗り継いで東京駅の「東京シャトル」と言う格安高速バス乗り場へ向かう。

スカイツリー
[隅田川とスカイツリーに朝が来た]

成田空港へは8時前に到着。
チェックインカウンターには行列ができている。
IT企業の社員旅行の団体さんが並んでいるようだ。
私はすでにインターネットでチェックインを済ませているけど、荷物を預けるために列の後ろに並ばなくてはならない。
これではネットでのチェックインの意味がないので、早いところ改善してほしい。

ほぼ満員の乗客を乗せて台北へ向けて飛び立つ。
飛行機に乗るときは、なるべく足元の広い席を取るようにしているけど、この東京から台北へ向かう飛行機だけは、足元の広さ以上に右舷の窓側、それも翼にかからないところを重視している。
それは富士山を見たいからで、今日あたりは雪を頂いて真っ白な富士山を拝めそうである。

富士山
[願ったり叶ったりで富士山を眼下に眺める 窓が少し汚れているのが残念]

機内食は焼鮭定食のようなもの。
これも悪くない。
欲を言えばお味噌汁なども、インスタントでいいから付けてほしいのと、お箸が欲しい。
でも、安いエコノミーで欲を言える立場でない。

鮭定食
[焼鮭定食 ビール付き]

デザートにドーナッツが付いている。
ドーナツなんて、まず食べることがない。
油で揚げてあり、おまけに砂糖まで振りかけてあるのだから、要注意の食べ物と思っている。
しかし、このドーナッツのパッケージ、かわいい顔が昭和風のタッチで描かれている。
これを見ていたら童心に帰ったような気がする。
子供のころ買い物の途中で買ってもらって食べたドーナッツを思い出す。
あのころニラの畑の中を抜けて歩いて行くと、バス通りに面して、たしか名前はカネヨシマーケットとか言ったお店があった。

ドーナッツ
[昭和風のドーナッツ]

しかし、食後に下げられていくトレーを見るとドーナッツを残している人がたくさんいるようだ。
食べてもらえなかったドーナッツがなんだかかわいそうに思えた。

機内では映画を2本見た。
一本目は、「リトルフォレスト」の秋・冬編。
この映画は昨年RCAのHouseと言う映画館でかかっていて、見に行こうと思いながら見逃していた映画だ。
そしてもう一本は、「ぼくたちの家族」。
末期症状の脳腫瘍で余命1週間ほどと診断された母親と、その家族の物語。
仮面家族のようだったのが、母親を何とか助けたいと駆け回ることで、家族としてまとまっていく。
そして、実は末期がんではなく、悪性リンパ腫で、手当の方法もありそうだとの診断を受ける。
しかし、家族が抱えていた借金が露呈していて、なんとか頑張るよと言いあう家族だが、
私は天邪鬼なので、メデタシめでたしとは思えずに、これからの介護や治療費を含めて、「頑張るよ」を何年にもわたって維持していくのは、現実には大変すぎることだと思ってしまう。

台北にはほぼ定刻に到着。
機内の後方キャビンなので、慌てずにのんびりと席を立つ。
どうせ急いでも出口までの通路にはたくさん並んでいるはず。
急いでもどうにもならない。

ゆっくりと機外に出ると、地上係員が乗客の誘導で声を張り上げている。
どうやら本来ならこの便は第2ターミナル側へ付けるべきところ、第1ターミナルへ到着してしまったようで、係員がターミナル間連絡用のシャトルへ乗客を誘導していた。
私は荷物の受け取りもないので、どのターミナルでも関係ない。
係員の横をすり抜けて最寄りの入国審査場へ向かった。

今回も入国審査の長蛇の列を尻目に、優先入国レーンでの楽々入国。
係官から、「ここで入国したら、荷物受け取れなくなりますよ」と言われたが、「手荷物だけです」と答えた。
そのまま税関も素通りし、台北市内行のバス乗り場へ。

夜までの半日、今回は紅帽山温泉へ行ってみようと思っている。
国光バスの窓口で切符を買う。
83元。
台北の天気は晴れ。
気温も暑からず、寒からず。

台北市内でMRTに乗り換え、石牌へ。
案内によれば、紅帽山温泉へはここからバスに乗り換えて行くのだそうだ。
石牌駅前はごく普通の郊外にある街並みで、とても温泉地への入り口には思えない。
本当にここからでいいのかと少し心配になってしまう。
しかし、これは北投温泉でも同じことだった。

温泉へ行くバスは小さなマイクロバスで、お年寄りがたくさん載っていた。
しかし、温泉へ行くお年寄りと言う感じではない。
まったく普段着のまま、このあたりの住民なのだろうか?
街中を抜けるとすぐに山道に差し掛かる。
クネクネと山を登っていくと、台北の街並みが遠くに見えたりする。

台北遠望
[遠くに台北101も見える]

15分ほどで下車する「行義路三」に到着。
山の中腹でなんとなく箱根っぽい雰囲気。
温泉の入浴施設も密集しているが、いずれも宿泊施設を持たない日帰り入浴なのだそうだ。
「伊豆」「櫻崗」「湯瀬」など、いずれも日本の温泉をイメージした施設だ。
しかし、お風呂の写真付きの広告をやたらと大きく掲載しているので、その点では温泉としての景観が削がれてしまっている。
台湾の人はこの手の派手で直截的な写真看板がお好きなようだ。

紅帽山温泉街
[市内から15分で深山幽谷の温泉へ]

今回利用するつもりの施設は「川湯温泉」。
ネットなどを見ても人気ダントツの様である。
400元以上の食事をすれば入浴無料と言うのもうれしい。

川湯温泉
[北海道の川湯温泉ではありません]

食後すぐに入浴と言うのはあまり良くないかもしれないけど、少し小腹も空いているし、先に食事をいただき入浴させてもらうことにする。
川湯温泉は長い階段を下ると、狭いエリアに飲食施設や入浴施設が密集している。
なんとなく昭和を思わせる演出。
それに古い日本映画のポスターなんかもあちこちに張り出されている。
ポスターの石原裕次郎が若い。

長い階段
[長い階段を下る]

茶房と言う食堂に入りメニューを眺める。
ちゃんと日本語でも説明がついていてわかりやすい。
値段はちょっと高めかもしれないけど、それでも日本のラーメン屋の中華メニュー程度。
一人だし、単品の料理を注文するより、何か定食のようなものが良かったのだけど、メニューには定食などは記載されていなんった。
変わったところではマンボーを食材に使ったものなんかがあった。
注文したのは無難で安いところのチャーハンと宮保鶏丁、鶏肉とナッツの唐辛子炒め。
このは唐辛子の量が半端じゃなく入っている。
もともと四川料理だから唐辛子を利かせて辛い料理だけど、まるで手加減なしだ。
味は悪くない。
チャーハンは、台湾の蓬莱米を使っているのか、タイ米のようなパラパラとした軽さがなく、べたつく感じ。
チャーハンと言うより炊き込みご飯風の食感である。
二人前くらいあって、ボリュームがすごい。

宮保鶏丁
[宮保鶏丁の唐辛子 半端な量じゃない]

店内では鍋を食べているグループが多かった。
火曜日の午後にこんな温泉に来るなんてどんな人たちなんだろうか?
ジョッキでビールを飲んでいる女性もいる。

茶房店内
[壁に張られたポスターは おめでとう王貞治756号]

会計は490元。
支払いを済ませたら温泉の無料入浴券を一枚もらった。
さっそく温泉へ。

脱衣所の棚は籠なんかではなくコインロッカーになっており、一回20元也。
これはあとで返金されるタイプではない。
よく見るとロッカーに衣類を入れても鍵をかけていないところがたくさんある。
つまり20元を節約する方法らしい。
私も見習おうかとも思ったが、パスポートなど貴重品もあるので20元を投入。

脱衣所以外は露天になっている。
大きな浴槽がふたつある。
渓谷に面した側の浴槽はお湯の温度が42℃になっていて、ちょうどいい湯加減。
当然ながら男性ばかりが入浴しているが、若い人から年寄りまで年齢層は広い。
湯に浸かっているのとほぼ同じくらいの人が浴槽の外にある淵に上がって休憩している。
もう一つの浴槽は、45℃とかなり熱めのお湯である。
こちらは若い人は入っておらず、年配者だけが入っている。
私も浸かってみたが3分ほどで茹で上がってしまった。

洗い場は少メンテナンスがいい加減な感じがしたが、手桶は木でできていた。
情緒はあるが、相当使い込まれていてる代物だった。
ここでも石鹸は固形ではなく液状のボディーソープ。

打たせ湯はスイッチを押すと高いところから勢いよくお湯が吹き出してくる。
その吹き出し方が、日本の打たせ湯のように細くチョロチョロなんてものではなく、
まるで消火栓を全開にしたかのようなすごい水圧で噴出して、痛いくらいだ。

スチームサウナは、温度こそ高くはないがとんでもないスチームで中は真っ白で何も見えない。
奥に進んで壁際に腰かけようと思っても、すぐ前にいる人が見えないくらいなのだ。

紅帽山の渓谷
[温泉の横を流れる渓谷 水が温泉と同じ色になっている]

台湾の温泉は、やはり日本と比べると過激だなとの印象を受ける。
昔、何十回も台湾に来ていたが、台北郊外にこんなに温泉施設があるなんて知らなかった。
当時台北周辺の温泉と言ったら北投温泉と烏来温泉くらいで、いずれもあまりいい印象は持たれていなかった。
台湾の人も温泉なんかにそれほど興味を示していなかった。
ずいぶんと変わったものだ。

ここのお湯は透明ではあるが少し青みがかった灰白色をしている。
匂いも特に感じない。
温泉の隣の谷川の水も同じような色をしている。
湯船に数分浸かっては、浴槽の淵に上がって休憩し、また湯に浸かっては飲水機から水を飲む。
ここの施設で一番うれしかったのは、飲水機があったことで、汗で失われた水分補給ができる。
飲水機は熱湯も出るので、お茶を入れている人もいる。
中国式のミニチュアのような茶器を使ってお茶を楽しんでいる。
しかし、茶を飲む彼らも裸である。

川湯温泉夜景
[夜の川湯温泉も昭和情緒たっぷり]

約2時間ほど温泉を堪能。
外も暗くなってきたので、そろそろ退散。
ずいぶんと長いこと温泉に入っていたので湯疲れしてしまい、温泉からの長い階段を上るのに難儀をしてしまった。

帰りのバスはマイクロではなく普通のバスで、席も空席がいくつもあるくらい空いていた。
石牌でMRTに乗り換え、圓山へ。
ここから空港手前の南?へ立ち寄り、前回同様に八方雲集で餃子を食べ、翌日の昼食用に火車弁当を買うことにしている。
さらに今回は、八方雲集でお持ち帰り用の冷凍餃子も買いたいと思っている。
南?へのバスは空港行の国光バスなのだが、来るバスが2台続けて満席と言うことで乗れなかった。
3台目にやっと乗り込んだら、坊主頭で恰幅のいい、ちょっと任侠映画に出てきそうな運転手がハンドルを握っていた。
台湾でときどき見かけるタイプである。
が、見てくれは怖いし、声も大きいのだが、私が乗り込んだら、「こんばんわ」と日本語で声をかけてくれた。
また、最前列の席に着いたら、振り返って「安全帯(シートベルト)ね」と言う。
バスを降りる時も「ありがとう さようなら」と声をかけてくれる。
悪い気がするわけがない。

南崁で無事に餃子と弁当を仕入れて、空港に到着したが、コンビニでさらに冷凍食品を買い込みたい。
到着した第1ターミナルの中を探したが、セブンイレブンがない。
セブンイレブンではひとパック29元の冷凍食品を3パック買うと79元になるプロモーションをやっていた。
なので、セブンイレブンへ行きたい。
確認するとセブンイレブンは第2ターミナルらしい。
ターミナル間のシャトル電車に乗って、無事にセブンイレブンにたどり着き、焼き餃子とシュウマイを買い込む。
バンコク行の飛行機は第1ターミナルからの出発だけど。戻るのは面倒なので、そのまま第2ターミナルで出国してしまう。
出国審査場も長蛇の列だったけれど、ここでも優先カウンターで、並ぶことなく抜けてしまう。
さて、バンコク行の便はどこのゲートだろうかとモニターを見上げるが、ターミナルが違うからか掲載されていない。
インフォメーションカウンターへ行ったら、電動カートを呼んでゲート前まで送り届けてくれた。
なんだかVIPにでもなったような感じ。
でも、ボロボロの毛糸のチョッキにヨレヨレのジーンズ、冷凍食品の袋までぶら下げているから、見た目はVIPではなく、護送されていく難民と言ったところだろうか。

電動カート
[電動カートに乗せてもらえてラッキー]

バンコク到着は30分ほど遅れて、午前1時過ぎ、荷物もなかなか出てこなくて、帰宅したら午前3時近くになってしまった。
おまけに翌朝気が付いたら、カバンの取っ手が壊れてなくなっていた。

カバンの取っ手が消えた
[翌々日中華航空へ電話したら修理のため業者が引き取りに来てくれるとのこと]

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