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1泊4日 台湾旅行 (前編)
11月07日のよるにバンコクを飛び立ち、台湾へ行き、11月9日の朝にバンコクへ戻ってきました。
その1泊4日の台湾旅行の記録です。
短い期間でしたが超凝縮型の旅でした。

では、その前編・・・




一週間前から今回乗る飛行機の運行が遅延するのではないかと不安を抱いていた。
ちょうど一週間前に今回利用予定の便と同じ便の発着状況を確認したら3時間も遅れていた。
今回の旅行は短時間にみっちりとスケジュールを詰め込んでしまったので、3時間も遅れるとことは深刻である。
そのため、この一週間は随分とやきもきしていた。
しかし、その後の運行はほぼ定刻に発着しているようだった。
そして当日を迎え、夜7時に帰宅して台湾旅行の準備をする。

今回はノックスクート航空の就航記念プロモーションのキャンペーンチケットである。
ローコストエアラインで預け荷物は有料、事前座席指定も有料、機内食などの機内サービスも有料とのことで、ケチケチして荷物は何時も通勤で使っている肩掛けカバン一つにまとめた。
泊りがけで旅行に出るときはいつもネコに留守番をさせるための準備の方が荷造りより大変である。
エサやトイレの準備など十分と思われるだけ用意するが、私の不在中、一匹で留守番というストレスのため、ヤケ食いをするという癖がある。
うちのネコはもともと捨てネコだったらしく、そのトラウマからか、どこかに取り残されるということに大変な恐怖心を抱くようだ。
たっぷりとエサを用意したはずが、旅行から帰ってみるとエサの皿は空っぽになっていることが多い。
そして、それだけ食べているため、生理現象として出るものも出るわけで、トイレもクソだらけとなってしまっていることが多い。

ネコにしばしの別れを告げて、8時20分にアパートを出発。
今回利用する航空会社は格安航空会社なのでドンムアン空港からの発着。
私のアパートからだとスワナプーム空港は便利なのだが、ドンムアンは遠い。
そして今日は金曜日。
道路が渋滞することが予想される。
どうやって行くべきかあれこれ考えた挙句、ドンムアン空港に比較的近いラマガーデンホテルまでバイクで向かい、そこで月曜日の朝までバイクをあずかってもらうことを思いついた。
バイクなら渋滞しても、ほぼ時間が読める。昼のうちにホテルへ電話をしてバイクを止めさせてもらう許可を取り付けておいた。
予想通り、金曜日の夜なので大変な渋滞で、道は車であふれかえっている。
こんな状態だとタクシーを使っても2時間では到着不可能だろう。
バイクでも数珠つなぎの車の間を縫うようにして行かなくてはならないのでスピードが出せず、ラマガーデンまで40分もかかってしまった。
ホテルの入り口で警備員に呼び止められたが、バイクのナンバーが事前に連絡されていたようで、あとはまるでVIP扱いで誘導され、駐車場の一角に専用のスペースまで用意してくれていた。

バイク
[この写真は月曜日の朝、バンコクへ戻ってきた時のバイクの様子です]

ラマガーデンからは路線バスで空港まで向かう。
たった数キロの距離しかないが、やはり渋滞のため30分もかかってしまった。
バス代は13バーツ也。

バスを降りてからコンビニで缶ビールを買う。
チャーンのロング缶(500ml)で50バーツ。
今回の飛行機では私の機内での楽しみである「飲み放題」がない。
そのため事前に缶ビールを飲んで、機内ではとにかく寝ることに専念したいと思う。

チェックインカウンターに行列はできていなかった。
そして係員はやる気のなさそうなダラダラとした仕事ぶりである。
客層も普段見慣れている層より劣るような感じがする。

「満席ですか」と聞いたら、十分に空席があるとのこと、そして「通路側と窓側のどちらにしますか」と質問を受ける。
「どちらでも良いから、なるべく快適な席でお願いします」と願い出たら、スーパーのレシートのような搭乗券には37Aと座席番号が記載されていた。

この時間の時間帯の出発便は少ないからか、イミグレーションも空いていた。
私は飛行機の中で寝るのは得意ではない。
いつもなら十分飲んで酔いつぶれて寝込んでしまうというのがパターンだけど、今回はそれもなし。
そこで薬局で睡眠導入剤を買うことにした。
そんな薬今まで買ったこともないから、効くのかどうかもわからない。
「ハーブの薬ですよ、就寝30分前に服用してください」と言われたが、ハーブだと良いのかどうかもわからないが200バーツ也
果たしてこれでぐっすり眠ることができるだろうか?

11時くらいに搭乗開始のアナウンスが流れた。
搭乗ゲート周辺のベンチに座っている人たちが立ち上がり動き出したが、われ先に乗り込もうとして黒山の人だかりといった光景にはならない。

搭乗ゲート

機内に乗り込んでみると搭乗率30%以下のようだ。格安航空だから座席は狭いだろうと心配していたが、確かに狭いけど、これほどガラガラなら、座席間隔の狭さなど何ら心配無用だったようだ。
3人掛けのシートを占有して横になることだってできる。機内サービスもなく、寝るしかないのだから、これならぐっすり寝れるかもしれない。

狭いシート
[シートの前後間隔が狭く膝がつっかえる]

がらがら
[しかし、機内はこの通りの空席だらけ]

乗客は台湾の人ばかりなのかタイ語でおしゃべりしているのは乗務員だけのようだ。
シンガポール航空の中古機材のようだけど、機内はきれいだ。
水平飛行に移ると台湾の出入国カードが配られたが、到着便名記入欄に「BR」とプリントされている。エバー航空からの流用品だろうか?
入国カード

機内では横にはなれた。シートベールとの留め具が背中に当たったりするが、座っているより横になった方が楽である。
しかし、眠れなかった。搭乗と同時に睡眠導入剤を飲んでおいし、眠たくもあるのだけど、眠れない。
機内はとにかく寒い。寒いのに毛布は用意されていない。バイクに乗ってくるとき使ったヤッケを着込むがそれでも寒い。
それと機内サービスはないけれど機内販売はひっきりなしに通路を通り、アナウンスも流れる。
寒くてトイレが近くなり、トイレへ立ったが、トイレにはティッシュはあったが、便座敷きやローション類などのアメニティーは空であった。
席に戻って再び横になろうとすると、台北まであと300キロほどと機長アナウンスが入り、もう横になって寝ることはできなくなった。

台北空港へはほぼ定刻の午前4時過ぎに到着。
到着ゲートからイミグレーションまではやたらと遠い。
速足で進み、一番で入国通関手続きを済ませる。
預け荷物もないからスムースである。

台北市内行きのリムジンバス國光号は4時半にある。
これに乗れると後のスケジュール取り回しが楽になるはず。
急いでバスの切符売り場に到着したら、時刻は4時25分。
上手くいったと喜びながら、バスの切符を買おうとしたら窓口氏は無情にも「次のバスは満席、あとは5時10分」という。
残念、とりあえず切符を買う。
125元也。
確かにバス停には長蛇の列。
4時半のバスは、私の数人手前のお客を乗せたところで間出発していった。
次のバスまで40分待ち。
あぁ時間がもったいない。
しかし列に並んでいないと、また次のバスも満席となって乗りそびれてしまいそうだ。
韓国からの飛行機でも到着したのか、韓国人の旅行者が次々に並び、列がどんどん長くなっていく。

この待ち時間を利用して台湾政府機関の提供する無料WiFiサービス、iTaiwanの設定をしてみる。
設定案内が中国語と英語のため、設定方法に自信はないが、一応携帯電話の画面には「開通」との表示がされた。
しかし、WiFi接続の状況を見るとiTaiwanではなく空港の無料WiFiとなっている。
果たしてこれで街へ出た時にもスポットWiFiを利用できるものなのだろうか?

5時10分の國光号もやはり積み残しを出して出発。
私は運転席のすぐ後ろに座る。
積み残された乗客
最近のニュースでこの國光号で使っている米国MCI製のバスも今年中にすべて運用から外され引退するとあった。
このMCI製のバスは乗り心地が良い高級バスだったとのことだ。
私も30年前に乗ったことがある。
座席はゆったりしているわけではなかったが、振動は少なく、車内では女性の服務員が乗っていて白湯のサービスなどをしてくれていた。
國光号バスは大都市を結ぶ幹線にだけ運用されていたため、私はあまり利用する機会はなく、もっぱらもうひとランク落ちる中興号バスを利用していたが、中興バスはどうも現在はなくなってしまったのか、まったく見かけなくなってしまった。
夜明け前の高速道路を快調に走る。確かに揺れは少なく、快適な乗り心地である。
MCI製の特徴でもあるエアコンの吹き出しは窓の下にあり、風量の調整ができない。
バイク用のヤッケはまだ着たままである。

当初の計画では4時30分のバスで台北へ向かい、台北駅から5時57分発の莒光号へ乗りたかった。
しかし、バスを一本乗り過ごしたことで、この計画は半分あきらめていたが、台北駅前までは思ったよりスムースに来ることができ、5時45分に到着した。
スゴイ、スゴイ。これで莒光号に乗れる。

國光号

莒光号も以前は豪華な列車だったが、今ではだいぶローカルムードである。
そして、台北から台中を経由して高雄へ向かう莒光号は10月のダイヤ改正で本数も減ってしまった。
今回乗車する莒光号は前夜に高雄を出発し、夜通し走ってきた夜行列車でもある。
そうした夜汽車という雰囲気も情緒を誘うものがあるので、これに乗りたかったのである。
終点の七堵まで39元也。

莒光号
定刻に地下ホームへ入ってきたオレンジとクリーム色の車両に乗り込む。
車内はほとんどの乗客が台北で下車してしまったためガラガラである。
莒光号にも思い入れがあり、ゆったりした座席や白湯のサービスなどが以前はあった。
乗り込んでみると今も座席はゆったりとし、白湯はセルフサービスになっているが一応ある。
地下を15分ほど走って地上に出る。
地上はもう朝で、明るくなり始めていた。
台北のベットタウンらしく高層のアパートなどが林立しているが、高層ではあるが近代的な感じはあまりせず、野暮ったい感じのアパートばかりだ。
このあたりが台湾らしさなのかもしれない。
高層アパート群

七堵には6時半前に到着。
乗り換えの電車は7時出発なので30分ほどの時間がある。
駅前を散策する。
七堵の朝市
市場があり豚肉が売られている。
しかし、豚肉と言っても精肉ではなく、もうただの豚の死骸である。
頭もあれば、足もあるままで、これから解体が始まるところらしい。
日本なら差し詰め「マグロの解体ショー」と言ったところだが、ここではショーではなく日常である。
さすが台湾は違う。

少し離れたところに昔の駅舎が移築されていた。
街で冷たい豆乳と油條、そして卵を挟んだ葱油餅を買う。
その場で食べさせるのではなくテイクアウトになっているのも都合が良い。
電車の中ででも食べられる。
60元也。
朝食屋台

七堵駅に戻ってもまだ10分ほど時間がある。
インターネットで予約しておいた午後の台中行き特急電車の切符を発券してもらおうと切符売り場の窓口に予約とカード支払い済み確認の書類を示してみた。
しかし、年配の窓口氏はこのような書面など見たことがないようで、何が何だかわかっていない様子。
こちらからインターネットで予約してカードで支払いを済ませてあるのことを口頭で説明したが、今度は発券機の操作方法がわからないらしい。
時間ばかりが過ぎていき、もうすぐ7時になってしまう。

「あぁ。もう時間無いですから、いいですよ」と窓口を離れ、自動券売機でこれから向かおうとしている「菁桐」までの切符を買おうとするが、買い方のコツがよくわからずモタついてしまい、菁桐までは買えず、途中の乗換駅「瑞芳」までを買って急いでホームへ駆け上ったが、時遅くすでに7時の電車は出た後であった。
瑞芳まで16元也。

ここまで曲がりなりにも順調に来たのに、こんなことで乗り遅れるとは残念。
ホームのベンチに座って朝食にする。

七堵の駅の切符売り場
次の電車まで1時間ほどあるので、再び窓口氏のところへ行って、特急電車の切符の発行に再度トライする。
窓口氏も本気になって、あちこちへ電話をして、操作方法を確認しながらキーボートをただいたりするが、どうにも上手くいかない。
これがタイだったら今頃飽きっぽい係員は「マイダイカッ」と言って投げだし、私は途方に暮れるところだが、この台湾の係員はもう30分も頑張ってくれている。
しかし、それでも上手くいかず、この初老の窓口氏、予約の確認書を示しながら隣の中年の女性係員に相談したところ、女性係員はものの数秒で切符を発行してしまった。
窓口氏もさっさと相談してくれていれば、こんなに手こずらなかっただろうし、女性係員も隣で窓口氏が苦心惨憺しているのだから、助け舟を出してくれても良さそうなものなのに、この二人には何か確執でもあるのかもしれないが、とりあえず切符を手にすることができた。
ネットで支払っていた切符代は404元也。

七堵駅のトイレ
[七堵駅のトイレには和風な暖簾がかかっている 駅のトイレなのに風情がある]

USB式の充電設備
[駅にはUSB式の充電設備もあったりして、七堵駅はサービス面でも優れている]

構内にあるコンビニでスマートカードを購入する。
台湾ではスマートカードが普及していて大変便利らしい。
特に台湾の路線バスなどは小銭を用意しておかないと釣銭が出ないのだけど、スマートパスがあれば、小銭の心配もいらない。
100元がデポジットで500元をチャージしてもらったので、支払いは600元也となる。

ホームに戻り、電車を待っていたら隣のホームへ特急自強号が入ってきた。
電光表示を見ると次の停車駅は瑞芳となっている。
それは好都合と自強号に飛び乗ってしまう。車内は満員で通路やデッキにまで人があふれている。
私の持っている切符は普通電車の瑞芳行きで、特急に乗っていいものかわからないが、検札が来たら事情を説明して必要があれば差額を払おうと思っていた。
しかし、瑞芳までの15分ほどの間に検察は来なかった。
自強号
[ひと区間だけ乗った特急自強号]
瑞芳に到着し、もともとは七堵で乗り遅れていなければ平渓線の終点「菁桐」まで行く予定にしていたが、スケジュールが狂ってしまった。
電車の時刻表を確認したところ、先に「猴硐」へ行く方が良さそうだと判断。
10分程の待ち時間で後続の普通電車に乗り込み、猴硐へ向かう。
この電車も超満員で、ハイキングスタイルの人たちが多く、皆声も大きいので大変にぎやかである。

ハイカーたち
[猴硐ではハイカーたちもだいぶ降りた]

猴硐の改札口で切符の事情を説明し差額の15元也を徴収される。
ちゃんと領収書まで発行された。

ネコ村の地図
猴硐は最近「台湾のネコ村」として大変有名になってきている。
日本からも観光客が来るようで、ネットで検索するとブログ多数が引っかかってくる。
そのネコ村を1時間半ほど散策する予定。

ネコ跨線橋
まず、駅の裏側へ跨線橋を渡っていく。
跨線橋内にはネコ関連のオプジェがあるし、ネコのエサやトイレも用意されている。なるほど、ネコ村らしい。
その橋を渡ると、ネコの絵などはあるが、実物のネコがウジャウジャいるというわけではなかった。
そこはズバリ昔ながらの台湾の田舎であった。
そして、そんな田舎の集落にネコたちがのんびりと暮らしている。

最初のネコ
[ネコ村で最初に出会ったネコ]

こんな朝の時間帯からカメラをぶら下げた人もチラホラ。ネコ好きの同志と思われる。
注意書きなどの掲示板の類はたくさんある。
漢字で書かれているので大体の意味は分かる。
例えばネコへの接し方のマナーとして「寝ているネコの邪魔をするな」と言ったものがある。
まったくごもっともな話だが、ネコの寝姿というのは、大変誘惑的で、触りたくてウズウズさせるようなところがある。まったく罪なものだ。またたぶん飼いきれなくなったネコを「ここならば」と捨てに来てしまう人もいるのだろう。そうした人を見かけたら、写真に撮り、警察へ連絡するようにとある。日本でも捨ネコは社会問題となるが、現場写真を撮ることなどと訴えているとの話は聞いたこともないが、そのくらいのこともして良いかもしれない。また、ここにはそうしたネコたちの里親探しをする施設もあるらしい。

ネコの不法投棄は犯罪です
[紅葉と赤い郵便ポスト、しかし書かれていることはネコを捨てる人を見たら写真を撮り、警察へ通報せよ]

ネコ村として有名になり、観光客も来るようになったとはいえ、ここの集落の人たちは一部のネコ関連で商売をしている人たちを除いて。
ごく普通の田舎の人たちで、村は生活の場である。
そこへノコノコと玄関先までカメラ持った観光客がウロウロするのだから村人にとっては迷惑なことだろうけど、特段村の人たちは観光客を気にしていない様子でもある。
寝ているネコの邪魔をしないのももちろんだけど、村の人たちの生活も邪魔しないようにすべきだろうが、そのような掲示板は見かけなかった。
それだけみんなマナーを守っているということかもしれない。
実はネコの多く住む普通の田舎

犬と共存
ネコ村と言っても犬も結構飼われている。そしてネコとちゃんと共存している。それにもともと猴硐のシンボルは猴の字が示す通りサルである。犬猿の仲と言われるところにネコまで割り込んでしまっているが、村は平和である。
村の集会所のような猴硐活動中心には黒ネコたちがいた。顔もよく似ているから兄弟なんだろうか?
古い民家のような活動中心の中にはプロの写真家が撮ったようなネコたちの写真パネルがたくさん展示されていた。

活動中心
[猴硐活動中心はネコのたまり場]

眠りネコ
[こんな誘惑的なポーズで寝てて、触るなというのは罪作りだと思う]

再び跨線橋を渡り駅の表側へ出る。
跨線橋でも昼寝中
[跨線橋でもお昼寝]

表側はネコ関連の土産物店や食堂などが並び観光地のような雰囲気がある。
また、炭鉱施設跡があり、資料館もあった。
いつもなら資料館の見学をするのだが、時間が足りないので、資料館の入り口で寝ているネコにだけ挨拶して素通り。
資料館のネコ
[資料館の玄関でも昼寝]

炭鉱から選炭場へ石炭を運ぶための橋を使って川を渡る。
選炭場は完全な廃墟で錆びついた設備が雨ざらしになっている。
廃墟

橋を渡って対岸に出ると、炭鉱の入り口があり、昔の炭鉱トロッコが観光用に坑道の中へと観光客を乗せて走っているようだ。乗ってみたい気もあるが、やはり時間がないので先を急ぐ。
鉱山トロッコ

川沿いに下流に向かって歩き、「猴硐神社入口」から階段を上る。
しばらく上ると先ほどとは別の車道に出て、そこには猴硐神社の由来などを記した案内と鳥居がたっていた。

鳥居
鳥居をくぐって苔むした石段でさらに丘を登る。
しっとりしていたなかなかいい感度の階段である。

神社の階段

神社の建物はもう残っておらず、椿の花が咲いていた。
神社跡に咲く椿

神社の案内
[神社の案内板]
この神社は参道が2本あり、それは神社としては珍しいと説明が書かれてあったので、戻りは別の参道を使ってみることにした。植物が生い茂る中の参道はいかにも南国台湾らしい。

駅前のネコ関連土産店を覗いてみる。もともとネコグッズなど買っても何の役にも立たないのだが、やはり可愛いので見飽きない。
ネコショップ
それに店にはたいていネコもいて、看板ネコというか、招き猫というか、ネコに惹かれてついつい店の中に入ってしまう。
そして結局、ネコのシールを40元也で買ってしまう。
どうしようもないものだけど、会社の女性スタッフにでもプレゼントしよう。
ネコの店番
また別の店でネコのトランプを買ってしまう。これも一人暮らしの身では買ってもどうしようもないが、でもほしくなってしまった。
ビニールで包まれているのでそれぞれの札にどんな絵が描かれているのわからないが、それがまたワクワクさせる。
90元也。

郵便ポスト
[駅構内の郵便ポスト、台湾のポストは緑色]

10時16分発の平渓線に乗る。
終点の菁桐まで24元也。
4両編成のディーゼルカーはやはり満員。

猴硐を出て次の三貂嶺から本格的なローカル線になり、ジャングルの中を進むような景色の中をエンジン音を轟かせながら奥へ奥へと進んでいく。
ところどころ急流や滝も見え、視界が広がると景色が良い。
台湾のローカル線だけれどもなんだか北海道の原生林の中を走っているような感じがする。
もっとも、今では北海道の原生林の中を走るようなローカル線など廃止されてなくなっているかもしれない。

このディーゼルカーには若い女性の車掌が乗っており、ドアの開閉など車掌室ではなく、客の乗降するドアの横にあるスイッチで操作している。
なんでわざわざ車掌室から出てきてドアの操作をするのかわからない。
もともとそのような構造なのかもしれないが、こうして満員の車内の乗客をかき分けて駅ごとに客用のドアまで行き来するのは不便だろうと思う。
女性車掌

十分という駅で多くの乗客が下車した。
線路や駅周辺にもハイカー風の人たちであふれていて、ボランティアが出て誘導を手伝っている。
ここには大きな滝があるとのことだったが、滝は車窓からは眺められなかったが、線路ギリギリに並ぶ商店などもローカル線らしくて風情がある。
ここも時間があれば下車して散策をしてみたいところだ。
十分駅前

十分駅
[十分駅、この写真は帰りがけに撮影したもの]

転轍機
[これも帰りがけに撮影した十分駅の転轍機とネコ]

終点の菁桐も以前は鉱山があったところのようだが、今は観光地になっているらしい。
菁桐駅前
駅前の狭い路地には土産物店や食堂などがならび、ノスタルジックな雰囲気を演出している。
これだけ観光客に利用されていれば、こんなローカル線でも廃止になることはなさそうだ。
すぐの折り返しに乗るので、急いで駅で切符を買う。
基隆まで通しの切符で49元也。

もどりは多少の空席があった。
車内の様子
瑞芳まで行き、乗り換えて八堵へ。
ここでまた乗り換えて基隆行きの電車に乗ったのだが、基隆の一つ手前の三坑という駅で下車した。
時刻は午後1時少し前。
ここから基隆の街歩きをし、途中昼食を食べながら基隆駅まで歩くことにする。

廟口前の繁華街を抜け、港まで歩き、トンビがたくさん飛んでいるのを見て、慶安宮まで来た。
港のトンビ
[港ではトンビがたくさん飛んでいた]

慶安宮
[参拝者が絶えない慶安宮]

ネットで調べてこの廟の横にあるで焼き餃子を食べたいと思っていた。
店はすぐわかったし、繁盛している様子。
曾記煎包店

しかし、餃子と一緒にビールも飲みたいけど、ビールは置いてなさそう。
どこかのコンビニでビールを仕入れてからテーブルに着こうと思ったが、廟周辺を歩き回ったがコンビニが見当たらない。
あちこちと歩き回ったがコンビニを見つけるのに苦労した。
基隆はコンビニの少ない街なのかもしれない。
ようやく見つけたコンビニの冷蔵庫で新種の台湾ビールを発見。
パイナップル味、ぶどう味、はちみつ味。しかもキャンペーン中らしく3本買ったら99元となっている。
これは飲むっきゃない。
さらにカメラ用の乾電池も買う。
併せて237元也。
新種台湾ビール

曾記の店、確かに人気店らしく行列ができている。
もっとも行列を作っている人はテイクアウトのお客さんらしく、餃子が焼けるのを待っている様子。
店の外に張り出したテーブルに着き、焼餃子(鍋貼)を10個注文。
60元也。

棒餃子
お待ちかねの餃子、いい感じに焼けている。
具と皮のバランスも良い。
台湾の焼き餃子は鍋貼と言うが、日本では棒餃子と紹介されることが多いらしい。
普通の餃子のように三日月形をしておらず、春巻きのようにまっすぐ、しかも両端が完全に閉じていない。
これがなかなか旨いのである。
そしてひとつひとつがかなり大きい。
半分も食べたら腹が膨れてきたが、旨いので箸が止まらない。
それに焼き餃子はビールとの相性が最高である。
この店にはビールを置いていないし、通常この手の店でビールは一般的ではないが、本来ビール好きの台湾の人は餃子とビールの組み合わせを好まないのだろうか?
そのビールだが、パイナップル味とハチミツ味を飲んでみた。
特にパイナップル味は美味しかった。
アルコール度数は低いが、ビールとパイナップルがこんなにも相性がイイとは知らなかった。
タイもパイナップルがたくさん穫れるのだからタイでもパイン味のビールがあってもよさそうだ。
さわやかな風味でパインの酎ハイなんかよりイケていると思う。

大きな餃子10個と缶ビール2本で、すっかり満腹であるが、基隆ではもう一つ食べておきたいものがある。
阿本伯のシュウマイ(焼邁)。
ここもネットで知ったのだが、先代は日本統治時代からの料理人で食堂をやっていたが、戦中は兵隊として南方へ送られ、復員後にこのシュウマイを考案して評判となり今に至っているらしい。
そのな話からもぜひ食べてみたいと思っていた。
ネット上での台湾の人のコメントでは旨いという人と、味が薄いという人が半々くらいにあるようだけど、人気店であることは確かなようだ。
阿本伯

ここのシュウマイはとてもジャンボサイズで、一粒が子供の握り拳くらいの大きさがある。
それを5粒注文。
ジャンボなシュウマイ

味は確かに普通のシュウマイとは違う。
豚肉以外にシャリシャリとした根菜がたくさん刻み込まれているので、あっさり味でしつこくない。
シュウマイの中身
[シュウマイの中は根菜など野菜たっぷり]

この野菜たっぷりなところが豚肉大好きの台湾の人の中には「味が薄い」と感じさせるのかもしれない。
私にはベジタリアンぽい感じが気に入った。
味付けもバランスも良い。
もともと満腹だったけれど、なんとか食べきることに成功。

私は子供のころ、餃子よりもシュウマイの方が好きだった。
それが大きくなったら知らないうちに餃子派にになっていた。
子供のころ食べたシュウマイは、薄皮で豚肉と玉ねぎの餡を包み、頂点にグリーンピースが載っていた。
私はグリーンピースが好きだったので、たぶんそれが理由でシュウマイが餃子より好きだったのかもしれない。
ここのシュウマイにはグリーンピースは載っていなかった。
60元也を支払い、胃袋の許容限界をはるかに超えた状態となった。

このあと乗る台中への特急の乗車駅は基隆発ではなく、七堵からなので普通電車で七堵まで戻る。
その際に初めてスマートカードを使ってみる。
上手くできるわからず、おっかなびっくりで改札口にピタッ=>ピッと音がして無事改札を通過。
なんだ日本のとおんなじゃないか。
簡単、簡単。

基隆駅改修工事
基隆の駅は改築工事中らしく、ホームはすでに地下へ移っており、地上のホームは取り壊しの真っ最中である。
台湾の玄関港である基隆の駅は港町らしい雰囲気のある古い駅で、戦前は日本本土からの船が発着したくさんの人がここから台湾各地へ汽車に乗ってきただろうし、戦後は台湾中に住んでいた日本人がこの駅から船に乗り換え日本へ引き上げていったであろう歴史的な駅であったはずなので、それが地下の駅となってしまうのは何となく寂しい。

七堵駅でも改札口でピッとして14元也
特急電車が来るまでまだ30分ほどあるので、朝見かけた昔の駅舎を見学に行く。

旧七堵駅
移築保存された昔の七堵駅は黒い木造平屋建ての駅舎であった。
内部は公開していないのか駅舎の中には入れなかったが、戦前の駅舎を取り壊してしまわずに、こうして移築保存してくれているとはなんとも嬉しい。
なんといっても古いものだから、維持していくのも大変だろうし、費用も掛かることだろう。
私の昔のイメージの中にある台湾の人は、メインテナンスのようなことは苦手にしていたような気がするが、最近はメインテナンスも得意とするような気質になったのだろうか?

15時19発の特急はプユマ号と言って最新式の電車らしい。
スピードも時刻表で調べた限りでは他の特急よりもはるかに速いことがわかる。
料金はほかの自強号特急と同じながら、全席指定の立ち席なしということになっているらしい。

プユマ号
プユマ号は定刻に七堵駅にやってきて、早速乗り込んでみる。
やはり車内は満席だが、立ち席なしということで通路に立つ人はいない。
途中の松山駅や台北駅で下車して空いた席にも、すぐに次のお客が乗り込んでびったし満席になる。
最新式でピカピカの車両、スピードも速ければ、色々なものが機能的にできている。
しかし、機能的過ぎて豪華さはあまり感じない。
白湯のセルフサービスすらない。
つまり私としてはあまり面白くない。
それから座っている座席の位置が車輪のすぐ上あたりにある関係か、常に小刻みに振動し、ときどきガツンと揺れる。
居眠りをしようとしてウトウトしかけても不意にガツンと来るので目が覚める。
特に駅を通過するときに揺れるようだ。

台湾を南北に結ぶ路線を縦貫線と呼ぶが、縦貫線は途中に台中を経由する山線とそれより海側を通る海線がある。
山線は台中へ向かう途中で山の中に入り、峠越えの景色が良かったので、今回も景色を楽しもうと思っていたが、峠は通らなくなり、長いトンネルで山を抜けてしまった。
便利になるということは一面つまらなくなってしまうものかもしれない。
トンネルを抜けるともう豊原駅で、時刻は5時を回り、夕闇が迫ってきている。
台中駅に到着したときにはもう暗くなっていた。
台中駅
[台中駅の駅舎は昔ながらのまま]

台中でやることはまずネットで予約した台中から空港へ向かうリムジンバスの切符を受け取ること。
朝の駅では特急の切符を受け取るのにかなり手こずったので、用心して最初に片付けようと思ったわけだが、拍子抜けするくらいいとも簡単に切符は発行され、目の前に現れた。
空港まで230元也。

台中駅近くに「宮原眼科」という施設が地図に出ていた。
名前は眼科だけど、それは70年前までの話で、戦前は宮原眼科という眼科医だったが、戦後はいろいろと紆余曲折を経て今はテーマパーク風のお菓子屋さんになっている。
それも相当の人気店のようで、店内は人、人、人である。
売られているお菓子などはちょっと高級品のようで、値段も少し張っているようだ。

宮原眼科
店内は図書館のような装飾が施されているが書架に並んでいるのは本のイミテーションであった。
店の外周にはアイスクリームの売り場があり、アイスクリームを求めるお客さんが行列を作り、また店の前でアイスクリームを食べる人たちがたくさんいる。
以前の台湾の人は行列など作ったりしないものだったが、最近はこうした人気店で行列を作るのがファッションのような流行になっているようだ。
アイスを行列して買う人
依然として餃子とシュウマイで満腹の私には店内を見学するだけでお菓子類を食べれる状態ではなく、そのまま埔里行きのバス乗り場へ向かう。

埔里行きのバス乗り場も混雑していた。
ここは埔里行きのバスだけでなく、台中市内のバスなどさまざまな行先の雑多なバスが発着するためにこんなに混雑しているようだ。
待つこと10分ほどで埔里行きのバスは来た。
車内は空いていた。
このバスもスマートカードを利用してピッとやる。
埔里まで134元也。

空いていた車内も台中市内のバス停にいくつか立ち寄りお客さんを拾いながら、やがて高速道路に入ってしまった。
埔里のような田舎町へも高速道路ができていることに驚いた。
私が初めて埔里へ行った30年ほど前は、のどかな田舎道で、途中行き交う車い言えば、農耕用の車や三輪トラックなどばかりだった。
前回来た10年ほど前は狭い田舎道に代わってバイパスができ、トンネルで山を抜けるようになって、随分と発展したなと感心したものが、それが高速道路になっているのだから、浦島太郎である。

バスの中ではテレビでニュースをやっていた。
台湾の馬総統と中国の習主席の「歴史的」会談について延々と流されていた。
以前の台湾なら三不政策で絶対考えられないことだが、台湾は政治的にも変わったものだ。
また、ニュースも政府寄りのことだけでなく、今回の会談に反対する人たちのことも報道していた。
その点では台湾も民主化したものだ。

猫沢東(まおつーとん)
[朝に行ったネコ村ではこんなパロディも]

埔里までは1時間とかからず、7時に到着。ネットで宿泊申し込みをしておいた金山大飯店へ向かう。
ここはバスターミナルからすぐなので便利。
それに大飯店とは言うものの埔里の街でもっとも安いクラスの旅社でもある。
最低級の料金でもレセプションはちゃんとあり、従業員も感じが良い。
名前を告げただけで宿泊名簿とかに書き込むこともなく、すぐにルームキー667号室が渡された。
宿泊料は800元也。
金山大飯店

エレベータで6階へ上り、部屋はエレベータのすぐ近くであった。
部屋は広くはないが一人なら十分な広さ、テレビもあるし、シャワーもある。
アメニティーも歯ブラシやシャンプーなどまでそろえてある。
しかし、冷蔵庫はない。
ベッドはダブルベッドでシーツが白い!
タイの安い宿に泊まることが多いのだが、タイの安いホテルでは大体が柄物のシーツであったり、色付きのシーツばかりで、白くないシーツに慣れてしまっている。
また、以前の台湾なら部屋の中にお湯の入った魔法瓶が用意されていたものだが、部屋に魔法瓶はない。
その代りペットボトル入りの飲料水が2本用意されていた。
以前の台湾の人たちは生水など飲まないものだったが、最近ではこうしたペットボトル入り飲料水を飲むのが一般的になってきているのだろうか?

ちっとも空腹を覚えないが、台湾へ来て食道楽も目的の一つだったので、その義務感からも夕食を食べに外へ出る。
夜の埔里の街をうろつきまわり、何を食べようなと悩んだが、脂っこいものは食べたくない。
でも台湾らしいものが食べたい。
それにここ埔里は台湾随一の紹興酒の街でもあるし、紹興酒はぜひ飲みたい。
大きな酒屋で紹興酒を一本買う。
160元也。

昔は一本105元だったから、他の物価に比べてそれほど値上がりしていないように感じる。

土鍋
[日本の土鍋を売っている店もある、土鍋を砂鍋というらしい]

だいぶ歩いたが、まだ腹ごなしには不十分なようで、胃がもたれたままだ。
できれば消化の良さそうなものはないだろうかと探していたら、鍋料理の店があった。
それも一人鍋のある店なので都合が良い。
「麻辣鍋」という辛い鍋を注文。
これが正解だった。
辛いだけでなく山椒も効いており、その刺激が食欲を湧かせてくれる。
豚肉、魚団子、エノキ、豆腐、トウモロコシ、野菜などバランスも良さそう。
紹興酒にもよく合う。
中にインスタントラーメンまで入っているのは韓国鍋の影響だろうか?
ご飯には黒ゴマが振ってあるのもいい感じである。
これで130元也はお値打ちである。

やっぱり台湾は食べ物が安くておいしい。
しかも、飲み物とアイスの無料セルフサービス付き。
私は食後にコーラにアイスを浮かべてコーラフロートにしていただいた。
コーラフロートなんて今でも喫茶店のメニューにあるのだろうか?
中学生のころを思い出させるような懐かしい味がした。

麻辣鍋

満腹の度合いがさらに深刻になりなってしまい、ホテルへ戻ってシャワーを浴び、夜11時には寝てしまった。今日はなんとかスケジュールをこなすことができた。満足、満足、睡眠導入剤を使わなくてもすぐに眠りに落ちでぐっすりと眠れた。

つづく

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