2015,10,18, Sunday
10月11日 日曜日
朝起きてジョギングに出かける。 この宿、部屋もまずまず広いし、バスタブもある。 プールも小さいながらインフィニティプール。 値段と比較して大変結構なんだけど、部屋中が暗い。 照明が足りないので本も読めない。 しかも寝室には窓もないので朝になってもよくわからない。 目が覚めて時刻を見たら6時半になっていた。 ジョギングは宿の前の通りを西に向かってひたすら走る。 20分ほど走ってまた同じ道を引き返し、宿の前を通り過ぎてしばらく走り、またUターンして宿に戻る。 まだ朝早いので日差しもそれほど強くなく、走るには良い条件なのだけど、道には車とバイクが多くて閉口する。 それにやたらとクラクションを鳴らす。 歩道はバンコクと比べたらよく掃除もされているし整備もされているけど、狭いし段差も多くて走りやすくない。 宿にもどったらネコがいた。 昨日からネコはいないかとあちこちキョロキョロしてみたのだが、犬や鶏はたくさんいるのにネコは見当たらなかった。 しかし、宿にいたとは気が付かなかった。 バリのネコは顔が細長いようだ。 たっぷりと汗をかいたので、お風呂にゆっくり浸かってから朝食にする。 昨日はお湯がぬるかったけど、今朝は十分に熱いお湯が出る。 運動してお風呂までしたらなんだか眠たくなってしまった。 そのままベッドで寝てしまいたくなったけど、そうするとずっと寝てしまいそうなので朝食にする。 朝食は海に面したテラスで食べられる。 朝食にはアメリカンブレックファスト、インドネシアンブレックファスト、コンチネンタルブレックファストと選べて、しかもいずれの朝食も宿代に込みになっている。 ベーコンエッグを注文。 安宿の割には随分と内容もサービスもよいので大変満足。 バリのコーヒーは飲み干すとカップにおりがたまるようだ。 押し寄せてくる波が大きく防波堤にドドーン、ドドーンと大きな音を立てて砕けている。 朝食後、バイクを借りてホワイトサンドビーチと言うところへ行ってみる。 ここはホテルから8キロほど行ったところで、とても素敵なビーチらしい。 借りたのはホンダのスクーターで1日5万ルピア。 2日間借りる契約をして、宿を10時過ぎに出発。 峠道を越え、村の中を通り抜けて走っていくと、道端にたむろしていた人たちに呼び止められ、エントランスフィーとして3千ルピアを徴収される。 さらに少しばかり走ったところで、バイクはここまでとまた呼び止められ、こんどは駐車料金として3千ルピアの集金。 未舗装の坂道を下るとビーチがあった。 おぉ、静かで、それでいて明るく素敵なビーチだ。 ビーチ沿いにはパラソルとデッキチェアも出ている。 ふだんはデッキチェアなどに寝そべったりすることなどないのだが、今日はパラソル付きのデッキチェアを確保。 レンタル料金というのはないらしく、「あとでランチを注文してよね」とオカマ風のビーチボーイに言われる。 もちろん、そのつもりでいる。 早速海へ、、ホワイトサンドで白砂の砂浜なのだけれど、よく見るとゴマ塩のように黒い砂も交じっている。 波打ち際では砂を少し巻き上げているが、砂が荒いためか、すぐに沈んで海水が濁るということもない。 少し泳げば、まったく真水ではないかと思うほど透明度が高い。 白砂の海底に自分の泳ぐ影が映っているのが見えるほどだ。 こんなの初めて、うれしくなる。 さらにもう少し沖まで出ると海底にはサンゴが現れ、魚たちもたくさん泳いでいる。 競泳用のゴーグルなので息継ぎのために顔を上げなければならないけど、それでも楽しい。 それに私がサンゴの海でいつも恐れている黒くて巨大なウニも見当たらない。 安心して魚を追いかけたりできる。だから楽しい。 去年から健康管理のため週末にプールで泳ぐようになってから、随分と泳げるようになった。 はじめは小さなホテルのプールで往復するだけで息が切れてしまっていたが、今ではオリンピックサイズのプールで2キロくらいは泳いでいる。 なので、こうして海に入ったら好きなだけどこまででも泳げて楽しい。 しかし、長く泳げるようにはなったけど、泳ぐのは早くない。 小さな魚を追いかけても、まったく追いつかない。 大きな魚など相手にもならない。 このビーチとても気に入ったのだけど、沖に出ると海流が早いようだ。 一生懸命泳いでいるつもりでも、ちっとも前に進まなかったり、ただ浮かんでいるだけなのに流されたりする。 それと海水がやたらと冷たいところもあり、そうしたところにしばらくいると体が冷えてしまう。 体が冷えてしまったので、浜へ上がりデッキチェアをパラソルの陰にならないところまで引っ張り出して日光浴をして体を温める。 なんどか海に入ったり出たりしているうちに午後になってしまった。 ランチにナシゴレンを注文。 5万ルピアと安くはないけど、デッキチェア代も入っているとしたら妥当かもしれない。 周囲のデッキチェアは西洋人たちのカップルでいっぱいである。 東洋人のしかも男一人なんて私くらいしかいないようだ。 いったん宿に戻り、コーヒーブレイクとシャワーを浴びた後、もう一つの魚が見えるポイントとして紹介されていたブルーラグーンへ向かってみる。 このあたりだろうかと思ったところはロンボク島へ向かうフェリーターミナルで、これでは泳ぐことなどできそうにない。 岬の方への細道を進んでいったらやたらと坂が急になり、スクーターではなかなか容易に登り切れない。 両足で地面を蹴ったりしながら何とか坂を登りつめたが、見晴らしは良いがとてもビーチなどなさそうなところだった。 改めてまた別の細道を入ったら今度はヒンズーのお寺に着いた。 崖に階段があり、下ってみると途中にも祠があり、神聖な場所らしく、白い装束で祈祷している人たちも見える。 ブルーラグーンは有名らしいのにどうしてこんなにわかりにくいのだろう、、、 やっとブルーラグーンの入り口にたどり着いたらもう5時になっていた。 ここでも駐車料金がかかるのようなのだが、集金係の女性に聞いたらここは6時までだけど、もう水も冷たいし明日の朝出直してきた方がいいよとアドバイスを受け、素直に従う。 宿への帰り道、途中の脇道へ逸れてみたりする。 田舎道へ入ると昔ながらのバリの村が残っていてうれしくなる。 棚田があり、村人たちが昔ながらの方法で刈り取った稲の脱穀をしていた。 夕食には何を食べようか、さっきのような村の中の食堂にでも入って食べたら面白いだろうな、 アラックなんかも飲んでみたいものだと考えながら、ホワイトサンドビーチへの峠へと暗い夜道を歩いてみたが、バリの村は夜が早いようでどこも戸を閉めて静まり返っている。 ところどころビリヤード台を置いて村の男たちが集まっているところがあったくらいだ。 しかたなく、またもと来た道へもどり、チャンディダサ入り口のやはりビリヤード台があるような雑貨屋で「アラックある?」と聞いたら、あるというのでここに立ち寄ってみる。 簡単な食事もできるようだ。 豆腐の揚げ物、小魚の煮つけなどをご飯に添えてもらう。 なんだか犬猫のエサみたいだけど、この手のローカルフード嫌いじゃない。 アラックは米から作るのだそうで、この雑貨屋の裏の村で作っているのだとか、飲料水用のペットボトルに詰められて売られている。 米から作っているからか米焼酎に似た味と、かなり田舎臭い香りがする。 まずくはないし、飲み口も悪くないけど、以前飲みすぎて悪酔いしたことがあるのでほどほどにする。 私のテーブルの向かいに座ってる二人の男性はアラックをコーラで割って飲んでいる。 その飲み方が少し変わっていて、一つのコップに注いだコーラ割りアラックを交互に回し飲みしている。 そのうちインスタントラーメンの小袋を開けてそのままツマミに食べ始めた。 袋をよく見ると私のお気に入りのインドミー製ナシゴレンのようである。 「お湯で湯がかずにそのまま食べるのか?」と質問したら、 「そう、これが旨いんだよ、ちと食べてみろよ」と私の手のひらに載せてくけた。 ポロポロに砕かれた麺にはすでに味がついている。 なるほど、これはインドネシアのベビースターラーメンのようなものらしい。 私もこのミーゴレンの小袋を二ついただく。 小魚の煮つけがおいしくお替りまでしてしまいお代は44,000ルピアであった。 帰り道、土産物屋をのぞいたら祈祷をするネコの置物があった。 |