2015,09,05, Saturday
最近ガソリンが少し安くなってきた。
1リットルで26~27バーツ程度。 年明け頃はもう少し安かったような気がするが、その後30バーツくらいまで上昇してたので、それと比べると1割くらい安くなっている。 今までガソリンが高かったので、車に乗ることがほとんどなかった。 前回ガソリンを入れたのがチャーン島へ行った時だったから、もう何か月もガソリンを入れてなかった。 そのため、つい先日、ネコに動物病院で予防接種を受けさせに行くためネコと車に乗ろうとしたらバッテリーが上がってしまっており、エンジンがかからないという事態に遭遇してしまった。急いでチャージをしたけど、やっぱりたまには動かさないといけないらしい。 それと、今年の雨季は雨がほとんど降らない。 もう、雨季も半ばを過ぎたというのに、雨がほとんど降っていない。 農家の人たちも困っているだろうと思う。 会社に地方出身(ピチット県)のスタッフがおり、故郷では雨が降り始めたかい?と聞いたところ、降り出しているとのこと。 そういえば、最近のニュースではあまりダムの貯水量のことが取り上げられていないから、雨が降らないのはバンコクだけのことなのかもしれない。 ガソリンが安くなっていることと、雨が降らないということで、ドライブ旅行に行くことにした。 目的地はプラチュアップキリカン。 海岸沿いの保養地フアヒンのある県で、バンコクの南西にある。 金曜日に午後から休みをもらって2泊3日の行程でプラチュアップキリカンへ行ってみる。 フアヒンの先、プラヤナコン洞窟にあるクーハーカルハート宮殿というのも見てみたいし、プラチュアップキリカン市のマナオベイと言うのもなかなか良さそうなビーチらしい。海岸からミャンマーの国境まで15キロほどと、地形的にタイで最もくびれた場所でもある。 行く前に入手した情報はこの程度だけど、なんだか面白そうである。 ホテルなどの宿泊先の予約はしていない。 ネコ連れOKの宿をネットで探すのが面倒だし、それに車で走っていれば道端にモーテルのような施設はいくらでもあるだろう。 08月21日金曜日の朝、ネコは会社に初出社である。 会社からまっすぐ出かけようと、ネコを車に乗せて会社に向かう。 まだ始業時間前なのでオフィスに連れて行ってみた。 借りてきたネコのようにじっとしていて、机の下などに潜り込もうとする。 これでは忙しくて猫の手も借りたくても、役に立たないだろう。 出発までの間、ネコには駐車場の車の中で待っていてもらう。 午前中に仕事は切り上げて出発するつもりがダラダラとしているうちに、1時半を過ぎてしまった。 やりかけの仕事も放りだして、駐車場へ降りてみるとネコは車の中でふてくされて寝ていた。 ワイシャツにネクタイのままエンジンスタート。 快調に走りだしたいところだが、午後のスクンビット通りはいつもの通りの渋滞。 そのうち雨まで降りだしてきた。 今年の雨季は雨が降らないなんて思っていたのに、出鼻をくじかれてしまった。 市内からチャオプラヤ川を渡り、ラマ2世通りに入るまで断続的な渋滞で、この時点でもう2時半を過ぎている。 ランチも食べていないし、雨は降ったりやんだりだし、日没までにどこら辺まで行けることやら、、、 ラマ2世通りは渋滞もなくスムースに走ることができる。 大きなトラックの多い道で、私はスピード控えめに走っているので、トラックに煽られることがしばしば。 それでも、気にしないようにしてマイペースを貫く。 大型トラック、しかも積載オーバーが多いので、路面がとても傷んでいる。 深い轍のできていたり、亀裂や継ぎはぎ補修など、小さな車で走っているとガタガタと振動が大きい。 メクロン手前のガソリンスタンにあるコンビニでトムヤム味のカップラーメンを買ってすする。 どうもドライブをするとトムヤム味のカップラーメンが食べたくなる。 今回買ったカップラーメンは日清のもので、エビ増量と書かれてあり、普通のモノより値段も数バーツ高かった。 エビがいっぱい入っているのかと期待したが、目立つほどでの増量ではなかった。 タイのカップラーメンはほとんど具が入っていない。 カップヌードルを食べなれている人がタイのカップラーメンを食べたらがっかりするだろう。 スープはさすがトムヤムの本場と思わせるくらいなので、残念。 メクロン川を渡ってしばらく走ってからラマ2世通りから左の脇道へ入る。 このままラマ2世通りを入っていけば、そのうち国道4号線に合流して、ハイウェイを走り続けられるのだが、単調なハイウェイを走っても面白くない。 のんびり走るなら景色を楽しみながら田舎道をクネクネ走る方が好きだ。 マングローブの林と塩田が交互に続く田舎道。 なかなかいい感じ。 それにこのまま道なりに走ればチャーム・ビーチまで行けそうなことが道路標識に書いてある。 とはいっても、一本道というわけではなく、クネクネと走り、別れ道では「さてどっちへ進むべきか」と首を傾げ、ヨシヨシという結果になることもあれば、行き止まりの集落の中へ入り込んだりもして、なかなか楽しい。 ネコもハイウェイより田舎道が好きだ。 特に集落に近づくと窓から外を眺めたりする。 集落には犬もいるし人もいる。ネコにとっても面白いのだろう。 大きな橋で大きな川を渡る。 漁港のような町があり、大きなお寺もある。 しかし、それも過ぎに通り越してしまい、再び塩田がびっしりと埋め尽くす。 行けど、進めど、塩田が広がっている。 この道、道端の看板にはシーニック・ロードと表示されている。 つまり経管の良い道ということなのだろう。 確かに広々と続く塩田は見ごたえはあると思う。 しかし、今は雨季だからだろうか、塩田に塩はなく、黒い土しかない。 広々はいいけど、色彩的には面白くない。 さらにこのシーニック・ロードはところどころ道端に「シーニック・エリア」というものがあり、車を止めて景色を眺められるようになっている。 しかし、こんな田舎道、路上駐車などどこでもできそうだし、わざわざこんな施設を作らなくても、沿道ずっと塩田ばかりである。 タイでよくあることだが、こうした施設は「作ることに意義がある」というモデルのような感じ。 私同様にハイウェイより田舎道の方が好きなネコだけど、塩田ばかりだとさすがに退屈らしく、運転している私の膝の上で昼寝をはじめしてまった。 いつもならシートの下に潜り込んで寝るのだが、「なんか面白そうなところに来たら起こしてね」とでも言っているかのような態度である。 ペッチャブリー県に入り塩田は消えたけど、マングローブはまだまだ続いている。 ときどき何とかビーチという看板と、何とかリゾートとかいう施設が見えるが、このあたりの海岸はたぶん泥ばかりで、ビーチとしては面白くなさそう。 それなのにマングローブを切り開いてリゾートを作ってしまうなんて、これもやっぱり「作ることに意義がある」というパターンかもしれない。 チャームの町で国道4号線、通称ペッチャカセム通りに出た。 ここからはハイウェイを南に走る。 このペッチャカセムのずっと西側にバイパスができおり、渋滞するチャームやフアヒンに入らずにペッチャブリーから南へ抜けられる。 このバイパスがあるおかげで、ペッチャカセムもこのあたりでは大型トラックがほとんど走っていない。 チャーム、フアヒンとビーチリゾートで有名なあたりなのだが、国道は海沿いではなく、高層ホテルやコンドミニアムが立ち並ぶ景色は見えるが、海岸は見ることができない。 大型トラックは少ないけれど、その代わり旅客用バンが随分とたくさん走っている。 バンコクとこのあたりの往復にはバスよりもこうした旅客用バンが一般化しているようだ。 私はあまりパンが好きできないので、この手のバンにほとんど乗ったことがないけど、車内の日本人スタッフたちはパタヤやフアヒンへ遊びに行くときに利用しているらしい。 フアヒンで6時を過ぎて夕方になった。 信号も多いし、旅客用バンが客を拾ったり、降ろしたりとうろちょろしたりするので、道が渋滞し、フアヒンを抜けるころには日没となってしまった。 そろそろ、寝床を探さないと、、、 国道はトキワギョリュウの林の中を走り、バイパスと合流してトラックやトレーラーも増えてきた。 プランブリという町まで来て、今晩はこのあたりで宿をとろうと、国道から左折してちょっと大きな田舎の道路に入ってみる。 道路脇には屋台も出ているし店も多い。 暗くてよくわからないけどこのあたりがプランブリの中心なのだろう。 しばらく走ったら貸し部屋(ホーパック)とかリゾートと書かれた看板が並び始めた。 リゾートと言ってもこのあたりのリゾートとはモーテルのことで、車利用の商人宿のような簡易宿泊施設である。 通りからさらに脇道に入り、コンクリートの橋を渡ったところのリゾートに泊まることにする。 1泊700バーツというところを600バーツにしてもらって宿泊。 コテージ風の新しい建物でバスルームが広く、バスタブまである。 壁の色が紫とケバケバしいが、タイ人の感覚ではこれが「スワイマーク」ってところなんだろう。 ネコには壁の色など気にならないようで、部屋の中のクローゼットなどをさんざん探検して回っていた。 きれいで大きなバスタブがあるので早速お湯を貯めて入ろうとした。 しかし、最初こそ熱いお湯が出ていたが、もうそろそろお湯がたまったかなと見に行くと、蛇口から出ているのはただの水になっており、バスタブに貯まっているのも入浴するには冷たすぎる。あきらめてシャワーを浴びる。 夕食を買いに外へ出て、ヤムネームというものを買う。 私の知っているヤムネームは酸っぱいソーセージを使ったタイ式サラダのことだが、ここではサラダではなくご飯に混ぜ込んでいる。 ご飯以外に紫タマネギやハーブ類も入れ、辛く酸っぱい味付けにしている。 ビールのつまみにもなりそうな料理である。 部屋に戻ってビールと一緒に食べるが、これ一品では食べ足りず、ユーチューブで高峰秀子主演の映画「喜びも悲しみも幾年月」を見ていたが、途中で中断して夜食を食べに出かける。中華そば(バミー)を食べさせる店がまだ開いており、ワンタン麺を注文。 食べ終えたら、急いでまた部屋に戻って映画の続きを見る。 |