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11月5日 金曜日 晴れ

 ようやく企画提案書作りのエンジンが回り始め、順調に書き進められる。そうした中で、「例の企画書そろそろできたかなぁ」とKツーリストの元役員さんから電話が入る。そうだ、もう「書くように」と言われてから1週間が過ぎていた。「はい、書き進めており、週明けにはご覧いただけると思います」と答えた。原稿を催促されると言うのは人気作家にてもなったような気もするが、しかし、現実的には「ソバ屋の出前」の催促に近いのだろう。

 企画書を書いていたらチェンマイから電話が入る。K.K.トラベルの経営者からで、長々と相談を受ける。ここに来て航空予約担当のスタッフ2名に造反されて、給料を渡したら顧客リストごといなくなってしまったと言う。まぁ、そうなるであろうことは前前から噂として知っていたが、経営者としては小さな会社で、一度に2人も造反されるなど、まったく情けない次第である。「今後どうしたら良いだろうか」と不満たらたら訴えてくるのも、不思議な話である。第一私はもう会社を辞めた身で、しかも日本に帰国しているのである。そして、「どうしたら良いだろうか」と相談してきながら、不思議なのはまったく他人事のようなのだ、「でも、マイペンライ(大丈夫)だからね」を繰り返すばかりである。はたから見ててもマイペンライでは無いように思えるのだが、、、。「来月にはまた新しくスタッフを1名雇うから、、、」「これでOKじゃない」と言う。私は「ジョン君しか営業をフォローできていないのだから、社内の指揮系統をジョン君中心に改めるべきだ」と主張、そのためには「ジョン君をサポートする人材が必要だ」と力説したつもりであった。そうしたら「でしょう、私もそう思うのよ、だからタローすぐ帰ってきて、1ヶ月でイイから働いてよ、飛行機代出すからさぁ」と言う。まったくこの経営者は何を考えているのか?
 この経営者に限らず、私はタイの人たちとちょっと込み入った話をしていて、ときどき「アレレ」と思うことがしばしばある。真剣に話し合っている対象が、突然にスリ替わってしまうのだ。これは私のタイ語能力の問題で、本当は「ところでさぁ」とか「ちょっと話は変わるけど」みたいなフレーズが、挿入されていたのかも知れないが、相談を持ちかけられて、こちらが「うーんとぉ」と考えている間に、突如別の話題を話し出しているのである。今回も「今後K.K.トラベルがどのようなスタッフ採用をしていくか」と言う話をしている最中に、「スズメと一緒にいるのを目撃した人がいたらしいよ」と言い出した。こちらとしては、スタッフと目撃者がどう言う関係なのかはっきりわからない。「お寺に行って和尚さんにピョンの幸せをお願いしてくるからさぁ」と言い出し、なんで突然話が小鳥のピョンに移ってしまったのだと、電話で話しながら目が点になってしまう。もっとも、K.K.の話よりもピョン子の話の方が、私としては身と熱が入るのは事実なのだが、、。
 たぶん、この経営者に限らず、このように話の最中に話題が変わってしまう経験は1度や2度ではない。きっと私以外にも、このような経験をしたことのある人がいるのではないだろうか?きっとこの辺からもコミュニケーション・ギャップが生まれて来るのではないだろうか?それでなくても、私が知る限りタイ語と言うのは、シンプルで学びやすいが、物事の説明を省略することの多い言葉のように思える。

 夕方からKトール君たちと吉祥寺で会うことになっていて、5時に家を出てバスで吉祥寺に向かう。バスの窓から外を見ていて思ったのが、老舗的な料理屋がファミリーレストランに衣替えしているところがいくつかあった。中でも一番驚いたのは、「武蔵野」と言う高級中国料亭で、以前ここは広い庭を眺めながら座敷で中華を食べられる、「なんでこんな住宅地にこんな店が」と思わせるような料亭であった。それが、今はなんと中華のファミリーレストランになっている。庭園は跡形もなくアスファルトを敷き詰めた駐車場になっていた。他にも和食の店が100円開店寿司になっていたりと、ご時世かもしれないが、寂しい気分になる。

 吉祥寺の伊勢屋で飲み始め、2次会に台湾料理の居酒屋へ流れ、午後に1時頃にお開きとなった。さて、どうやって帰ろうか、まだバスはあるかなぁとバス停に向かったのだが、私の家の最寄まで行くバスは午前0時前に終わっていた。この時間でも走っているのは隣町行きの深夜バスだけであった。それに乗るとバスを降りてから20分くらい歩くことになる。しかも、深夜料金でバス代は倍額となっている。バーツで考えたら、150バーツくらいだろうか、、。勿体無いなぁと言う気になり、さらに「この際歩いて帰ってみようか」と言う気になった。深夜の住宅街をフラフラと千鳥足で歩くこと1時間半、午前2時半頃に帰宅した。金曜日の夜だからであろうか、住宅街の中を走る車の中でタクシーの占める割合が高かった。猫にも一匹あって、ちょっとジャラして遊んだ。畑には収穫されず、取り残されたキャベツがゴロゴロと転がっていた。たぶん規格に合わずに出荷されないキャベツなのかもしれないが、野菜高騰の昨今、この畑で来期のコヤシとなろうとしているキャベツをかき集めたら、1万円以上になるのではないだろうか?「勿体無いなぁ」

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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