旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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12月31日 水曜日    天気は晴れ

 昨晩の優泰の状態を見て、優泰はあらゆる環境下であっても、その中で生き抜くサバイバル力を持っているのだなぁと感心すると同時に、これでは他の修行者に対して迷惑をかける事にもなり、本来の目的であった、集中力を養うと言うことは、このままでは期待できないと感じられた。そこで、お母さんを送り込み、監督させることにした。優泰に甘いお母さんのことだから、どこまで監督を期待できるか甚だ不安ではあるが、優泰が騒ぎまわることは阻止できるであろう。朝7時過ぎにお母さんをラムポーン寺へ連れて行く。

 午前中、タイ滞在許可の延長手続きをするため、ボランティア団体事務所へ行き、延長申請手続き書類を受け取り、イミグレーションへ持参する。本来は12月31日と1月1日はカレンダー上で祝日となっているが、今年は政府が決めたのか、公務員は12月31日を勤務扱いにして、その代わり1月2日を休みにする事になったそうで、年明けの役所は4連休となる。そんなわけで、この年末ぎりぎりでもイミグレーションで滞在延長申請ができるのである。もっとも、私の滞在許可は本日までとなっているから、今日中に手続きを終わらせなくてはならない。
 イミグレーションへ申請に来ている在留外国人の姿は比較的少なく、見回すと大半が私と同じボランティア団体所属の外国人ばかりである。彼らは私と違い、キリスト教の布教のためにタイに派遣されている人たちである。申請者は少ないのだが、スタッフも少ないのか、順番が呼ばれるまでずいぶんと待たされた。しかし、本来ならば、労働許可も本日で失効するため、同時進行で労働許可の申請手続きをしなくてはならないのだが、こちらもボランティア団体側の手続きが遅れており、年内の申請が無理になってしまった。そのため、滞在許可は1月10日までの仮延長許可しか取り付けられなかった。この10日間の間に、労働許可を1年分取得しなくてはならない。もっとも、さっきも書いたが、タイの役所は明日から4連休である。

 午後のK.K.トラベルは気だるい空気の中、世の中にはこんな年末もあるのだろうかと感じるほど、長閑であった。いつもどおりお客もほとんどなく、私はパソコンでチェンマイの地図作りなどをする。他のスタッフも新聞を読んだり、お菓子を食べたりと、ここは薄利多売の旅行会社のカウンターか、それともただのサロンかと考え込まされる。2時頃になって、フランス人女性が訪ねてきた。見覚えがある。先日、日曜日にカウンターに飛び込んできて、「両替をしたいのだがどうしたらよいか」と聞いてきた。週末や銀行の営業時間外の両替は繁華街のナイトバザールを案内しているのだが、あそこは好きではないから、行きたくないと言う。そこでターペー門近くの両替コーナーを案内してあげた女性である。
 「なるべく早くパリへ行かなくてはならないの」と彼女は言った。私は当然片道切符のことを言っているのだろうと思った。チェンマイを旅行中のフランス人がパリへの切符を買うのに、往復なんて考えつかなかったが、「往復だと言う」それも「なるべく早くパリに着けるもので、安いもの」と言う。調べたところベトナム航空を使ってパリへ往復するのが、バンコクからの往復で2万バーツ少々と格安で、しかも明日の出発に空席がある。それを予約する。が、バンコクまでの往復切符が高い。往復で4500バーツほどになる。そこで、今晩の汽車に乗ってバンコクへ向かうことになった。汽車なら寝台車でも800バーツほどである。しかも、運の良いことに17:50発の寝台特急ナコンピン号の寝台券も予約ができた。このフランス女性も、私もこのスピードとタイミングの良さには驚いてしまった。なんたって、2時に来て、6時前にはパリへ向かうためにベトナム航空の切符を手に汽車に乗っているのだから、、。

 夜には優泰を寺からアパートに連れ帰る。寺での修行の効果があったのかどうか、今のところ効果のほどは確認できていない。しかし、親元を離れて寝泊りしたのは事実であり、それだけでも結果を出したと考えることにしよう。

 夜中、アパートの屋上に明かりがついているのを確認した。このナコンピン・コンドミニアムの屋上には水タンクやテレビアンテナが並んでいるくらいで、普段人気も無いし、明かりも無いのだが、どうしたことだろう。屋上への階段を上ってみると、アパートの従業員たちがカウントダウンパーティーをしていた。一種の酒盛りに近いものだが、カラオケと大型スピーカーを持ち込んで歌ったり踊ったりしている。私もこの輪に混ぜてもらい、タイでは高級なハイネケン・ビールを差し入れる。
 12時が近づくと、あちこちから花火が上がり始めた。ロイクラトンの時のようにロケット花火もあるが、巨大な打ち上げ花火が次々に上がり、すごい迫力であった。短時間にたくさんの数が上がるので、ロイカトンよりもすごい。それにナコンピン・コンドの屋上は、地上18階に相当するわけで、見晴らしがよい。ここからナイトバザール方向にかけては、ここよりも高い建物も無く、ターペー門やメーピン川周辺から上がる花火が良く見える。反対にリンカム交差点やチェンマイ大学周辺から上がる花火も良く見えて、抜群のロケーションである。花火以外にもコムロイと言うロイカトン祭りでも良く上げられる空飛ぶランタンが何百も空へ流され、まるで人口の天の川が現れたようであった。屋上での宴会は午前1時過ぎまで続いた。

朝食
いただきものの関西風雑煮。
昼食
カオソイ。
夕食

コカにてタイスキ。

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(2015年5月からのブログ)

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