旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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10月24日 木曜日    天気は晴れ

 ラジオの日である。一人チェンマイまで帰る。まったく、なんでそこまでしなくてはならないのか?と、我ながら首を傾げるのだが、夕方までにラジオ局に入って、番組終了後、再びバンコクへトンボ返りして来ると言ったスケジュールである。そして、ラジオ局では交通費を支給してくれるわけではないので、すべて自腹である。当然旅費を節約しなくてはならないので、行きはバス、帰りはバンコクへの最終バスに間に合わないので、ビートルを運転してくると言ったハードスケジュールである。

 朝5時半にホテルを出発。ホテルの朝食は6時からなので、まだ食べられない。食堂のボーイさんに「朝食代わりにパンが欲しい」と言ったらば、OKしてくれた。朝早くホテルを出たのでチェンマイ行きのバスターミナルには6時半過ぎに到着できた。これなら7時発のチェンマイ行きに乗れるぞと喜びながらいつものソムバットツアーの窓口に出向くと、なんと「満席」だと言う。次のバスは8時発だそうだ。せっかく朝食も食べずに早く到着したのに、バスターミナルで1時間以上も待ちぼうけを食らわさせられるとは心外なので、ソムバットツアー以外のバス会社を当たってみることにした。いくつかの窓口に声をかけてみたが、ほとんどのバス会社が夕方からの出発で、早朝の便は無いようである。それに便数も少ない。そして、「急ぐならソムバットにならべ」と言ってくれる。あきらめてソンバットツアーで8時発の切符を買う。

 8時発のバスもやはり満席で出発した。ターミナルのバスを見て回ると、ソンバット以外にも8時前後にチェンマイへ向けて出発するバスが何台かあった。もう少し良く探せば、もっと早いバスに乗れたかもしれない、、。
 チェンマイまで約9時間。到着予定は夕方5時である。昼間のバスと言うのは、丸々1日が潰れてしまうのでもったいない気もする。バスも夜11時ごろに出て、朝8時頃に到着するような便があれば便利なのだが、、。
 車内上映のビデオ映画は、昨年のタイ映画で「ノー・チョー」と言うもので、ノー・チョーとは、男子囚人の略語(タイ語の頭文字)のことである。ストーリーそのものは、たいして面白いものではなかったが、ストーリーの背景をなしているものがタイの社会問題に絡んだものなので、そう言った観点からは面白かった。ある若者が車で暴走行為をし、死亡事故を起こしてしまう。若者は事故現場から逃走しようとするがあえなく捕まって刑務所送りとなる。
 この刑務所の中が舞台なのだが、刑務所の中で服役している連中の顔ぶれも、婦女暴行犯や猟奇殺人犯、麻薬犯罪者など、中にはオカマの服役囚もたりする。タイのこの社会があって、こんな犯罪があって、こんな囚人がいるといった感じの三段論法的な感想なのだが、その中でも麻薬問題は中心的な扱われ方をしていた。主人公の若者も、恋人がかつて麻薬中毒になり、それを更生させた経験があることになっていたし、刑務所内にもあの手この手で麻薬を持ち込む連中がいる。
 死刑になる場面もあった。タイの死刑は銃殺の様である。十字架に後ろ向きで縛られ、目隠しをされ、手には蓮のつぼみを握らされて、僧侶に付き添われて、死刑執行される。

 バスがチェンマイに到着したのは5時少し前、いつも通り乗合のピックアップトラックバスに乗ってアパートへ戻ろうとするが、この安い乗合のピックアップトラックに乗り込もうとする客はほとんどおらず、客が集まらないのでなかなか出発してくれない。ようやく動き出したのは5時15分になってからだ。まぁ、5時半過ぎにはアパートに辿り着けるだろう。そうしたら、お母さんから託された汚れ物の洗濯も多少はできそうだ。なんて考えながらトラックに揺られていたが、ところが、スアンドーク病院の前を左折してからひどいことになった。どうやらチェンマイ大学へ向かう学生が何人か乗り合わせているらしく、運転手は病院の次に私のアパートではなく大学へ向かおうとしている。が、この病院から大学までの道は何週間か前から道路工事をしており、とても渋滞する。さらに夕方のラッシュと重なって身動きすらつかない。大学を経由されてアパートに到着したのは6時半。もう、ラジオ局に向かわなくてはならない時間帯だ。急いでインスタントラーメンをすすり、カブトムシがいなくなっているのを確認してビートルに飛び乗ってラジオ局に入る。

 今日の番組は、製作担当者が連れ込んできたお客さんが3組もあり、ほとんどそのお客さんへのインタビューで終わってしまった。つまり私はいてもいなくても関係ないくらいの存在であった。何のためにバンコクから自腹まで切って出てきたんだろう、、。

 9時半過ぎに局を出て、ビートルでバンコクへ向かって走る。夜は涼しく、エアコンもつけなくても快適に走れる。エンジンも快調だし、眠いのを我慢すれば、夜明け前後にはバンコクに入り、ホテルで朝食を食べられるだろう、、。

朝食
ホテルでくすめたパン。
昼食
バスの休憩所でサービスの食事としてクオッティオうどん。
夕食
何も入れない日本のインスタントラーメン。
 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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