旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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7月14日 日曜日    天気は晴れ

 やはりベッドが清潔だと朝の目覚めも快適だ。昨夜ちょっと飲みすぎて二日酔い気味になるかと心配したが、朝8時過ぎまでグッスリだったので、快調そのもの。なんだか起きるのがもったいないくらいで、9時近くまでベッドに潜り込んで過ごした。

 朝食を取りに出かける。タイに戻ってきたわけだし、パートンコーと豆乳の朝食にしたいところなのだが、町を歩いてもその手も屋台が見当たらない。市場の中を歩いてみたが、コーヒーを飲ませる屋台はいくつもあるのだが、豆乳は見かけなかった。代わりにマレーシアでは食べられなかったロティの朝食とする。何も入れないロティを焼いてもらったが、たっぷりのコンデンスミルクとどっさりの砂糖がかけられていた。シンプルなまるでパイのようで、それでいてモチモチ感のあるロティを期待したのだが、、。アイスコーヒーもやはりタイのアイスコーヒーでドロリと甘かった。

 サンダルで砂浜を歩きすぎたために、鼻緒をあたるところにマメができ、それが潰れて血が滲んでいた。それでも気にせず歩いていたのだが、今日あたりからヒリヒリ痛くなった。バイ菌が入ってはいけないと昨夜サンダルを洗ったのだが、ちょっと遅かったようだ。駅に向かう途中で、薬屋に立ち寄って赤チンとバンソーコーを買った。このバンソーコーが凄かった。日本のバンドエイドと同じ目的に使う医薬部外品とは思えない。ガムテープを細く裂き、真ん中に小さなガーゼを当てただけの代物だ。通気性ゼロで、化膿しそうだが、1週間くらいは剥がれそうになさそうだ。

 11:55にバンコク行きの快速列車はスンガイコロク駅を出発。長い編成の大半が3等車ながら、寝台車や食堂車も連結されている。私の乗る冷房付き寝台車は先頭の1号車であった。帰りの車中は買い食いしながらの汽車旅としようと思った。まずは、出発間際にスンガイコロク駅で買ったサトウと言うソラマメに似たマメと小海老のカレー煮こみ。ちょっと辛いが、このサトウなかなか旨い。チェンマイでは見かけないが、長さが50センチもある硬い鞘に入っていて、このあたりの名物らしい。このマメの鞘を10本くらい縛って、汽車の中でも売り子が売り歩いているところを見ると、生でも食べられるのかもしれない。

 ヤラーの駅ではソムオーと言うザボンに似た果物を買う。チェンマイでは年末頃がシーズンだったが、このあたりは今がシーズンなのか盛んに売っている。チェンマイのは果肉が黄色いが、こちらのは赤い。チェンマイのシーズンものと比べると甘さが足りない。

 文庫本の一冊でも持ってくれば良かったのだが、活字の書かれているものは何も持参してこなかった。ヒマにまかせて携帯電話をいじくって遊んでいたら、車掌さんが向かいの席に腰掛けて、新聞の携帯電話の広告を差し出した。
 「どれがイイと思う?」と聞いてくる。ノキアやシーメンス、モトローラにパナソニック、サムスンと色々な機種が出ている。安いものは3900バーツからある。GSMという携帯電話網のサービス会社の広告だが、この1年でタイの携帯電話はやたらと安くなった。通話料もプロモーションと称して、なんと今月はタイ全国1分0.5バーツでサービスすると言う。私の携帯電話など1分8バーツだから1/16の金額だ。また、平時も日中は2バーツ、夜間1バーツと書かれている。私も携帯電話を買い換えたくなったが、悲しいかなこのサービスはタイ定住者のみ対象で、今回私はツーリストビザに格落ちしてしまったので、資格がない。隣のボックスに座っていたマレーシア人の夫婦も「タイの携帯は安いねぇ」と言い合っていた。

 ハジャイの駅を過ぎで、外の景色はゴムの林が続いているのだが、集落ごとに見かけたイスラム教のモスクの数が減り始め、仏教寺院を見かけるようになったところで、カバンから昨夜のみ残しのセンソンと言う酒の小ビンを取り出してチビチビやり始めた。車内の通路を行き来する茹で南京豆売りからひと袋10バーツで買ってツマミにする。トンソンと言う駅では、ホームに降りて鶏挽肉のバジル炒めライス(20バーツ)とココナツアイスクリーム(10バーツ)を買う。トンソンの駅を過ぎると日が暮れてきて、8時過ぎには座席がベッドに変った。

 夜9時少し前にスラタニ駅に到着。この駅には思い出がある。10年前、私とお母さんがシドニーで挙式を挙げて、新婚旅行でサムイ島へ行った帰りに、汽車に乗るためにこの駅を利用した。あの時、お母さんはサムイ島でオートバイのマフラーに素足をつけて火傷をし、それが悪化しかかっていたので、この駅近くの診療所で治療を受けた。女医さんだったがとても親切で、おまけに旅行者だからと言って治療費も受取らなかった。また、汽車待ちの時間を利用して夕暮れ時の町を人力の輪タクに二人で乗った。川沿いに粗末な住宅が並んでいたのだが、どこの家も扉や窓は開け放たれて、部屋の中が丸見えだった。部屋の中では、平和そうな家族団欒の光景が垣間見られ、自分たちも貧しくとも仲の良い平和な家庭を築きたいものだと思ったことを思い出した。

朝食
スンガイコロクの市場の中でロティとアイスコーヒー。どちらもやたらと甘ったるい。
昼食
スンガイコロク駅で買った豆と小海老のカレー煮込みののった弁当。
夕食

トンソン駅の立ち売りから買った鶏肉のバジル炒めのせ弁当。

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(2015年5月からのブログ)

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