旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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8月9日 金曜日    天気は晴れ 

 バンコクの最終日。お母さんと優泰の帰ってくる日、1ヶ月に及んだ一人暮らしの最終日。この1ヶ月を振りかえってみると、ちっとも優雅な独身生活ではなかった。なにより手持ちのお金がなさ過ぎる。お母さんがいないのだから、1回くらいはどこかの飲み屋に入ってみたかったが、結局私には「出費」が怖くてそれができなかった。そして、今の財布に残っている現金は800バーツたらず。チェンマイまでのギリギリのガソリン代だけである。それに、飲み屋の雰囲気も嫌いじゃないが、町の雑貨屋でチャーン・ビールを買えば35バーツ前後なのに、飲み屋で何百バーツもの大金を使ってしまう事がとてももったいなく感じられた。「どうせビールの味に違いなんかないさ」とは負け惜しみであるが真実でもあると思っている。

 今日はカンボジアの旅行会社から来客あり。日本人のカンボジアへの旅行もだいぶ一般化してきたようだ。私が学生の頃はまだカンボジアを旅行するなど不可能であり、ビルマを1週間旅行するのが関の山であった。つくづく旅行と言うものは平和でなければできないものだと感じる。しかし、そのカンボジアで旅行会社を運営していくのも大変なようだ。カンボジアのように国内がまだまだ混沌としている国では、何が真実で何が虚像なのかを見分けるのが難しいらしい。特に約束事とか契約とか、、。ビジネスの舵取りはタイ以上に難しいようだ。

 3時に汚れ放題のビートルを駆って空港へ向かう。お金がないので高速道路には乗らず、渋滞にもまれる。踏みきりの中でも渋滞して、私は踏み切り内で停車していたら、踏み切りの鐘が鳴り出した。「イカン、汽車が来る。早く出なくては、、」とちょっと焦ったが、踏みきり番は、別にそっぽを向いたまま。ディーゼルカーが警笛を鳴らしながら近づいてきたらば、私の前のベンツが少し前へ詰めてくれて、私はなんとかギリギリの間隔でディーゼルカーをやり過ごす事ができた。

 お母さんと優泰は比較的早く到着ロビーに出てきた。お母さんは髪を短く切っている。そして少し染めているようだ。優泰は出発前とあまり変っていない。狭いビートルの車内に荷物もろともみんな乗り込んで出発進行。空港のパーキングは1時間以内の駐車で25バーツであった。時刻は丁度5時を回ったところである。

 チェンマイまでおよそ700キロのドライブ。時刻が5時過ぎと言う事もあり、国道は混雑していた。バンコク市内から退勤の車、郊外に出ても郊外の産業団地工場から勤務を終えた工員たちを満載したバスが道を埋め尽くしている。いつもなら空港から30分ほどの距離にあるアユタヤの入り口まで1時間以上かかった。お母さんにこの1ヶ月どのように過ごしたのか聞いたのだが、まぁあちこちで色々と友人知人に会ってきたそうだ。それより、韓国の空港を出発する際に、優泰は韓国当局からオーバーステイで身柄を拘束されたそうだ。優泰に入国時に与えられた滞在許可日数は30日で、1日オーバーの31日滞在していたと言うのが罪状らしい。しかし、オーバーステイと言っても、たかが6歳の子供であるし、その母親は韓国籍である。それにたったの1日オーバーじゃないか、、。しかし、優泰たちは空港内の法務省出先機関に連行され、調書をとられ、罰金10万ウォンを払わさせられたそうだ。まったく韓国の入管は融通が利かない。ちなみにタイでは、「12歳未満の子どもにはオーバーステイでも罰しない」と空港のイミグレーション前に書かれている。また、大人のオーバーステイは1日200バーツの罰金である。

 ナコンサワンは夜の9時近くに通過した。お母さんも優泰も疲れているのか8時半過ぎにはリアシートで横になって眠った。ナコンサワンを過ぎると交通量もぐっと減り、道の状態も良くなって走りやすい。大型のトラックやトレーラーを次々に抜かし、定期バスに抜かされながら夜道をチェンマイにひた走る。今晩は検問が1回もなかった。信号もほとんどなく、ガソリンを給油する以外は停車する事もなく、午前3時前に無事アパートへ到着。

朝食

パートンコーと豆乳、さらに卵焼きのせご飯を買って来て食べる。

昼食
H部長とタニヤにある「築地」と言う寿司屋さんで、寿司ランチをご馳走になる。
夕食

ナコンサワン近くのガソリンスタンドで簡単に食べる。食べたものは私はバジル炒めのせライス、お母さんは白粥と目玉焼き、優泰はパイナップルパイ。

 

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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