旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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7月30日 水曜日    天気は晴れ

 バンコクから依頼された書類を作成する。バンコクでしばしば世話になったりしている人からの依頼なので軽い気持ちで引き受けた。もちろん無償である。作成するのはたぶんタイでの長期滞在をするためのマニュアルを作るのに必要な資料であった。「地上波のテレビは何局あるか」とか「健康保険はどうなっているか」と言ったもので、2時間ほどで資料を完成させられた。なんとなく、わざわざ私が作成しなくてもタイ政府観光局のホームページあたりを見れば出ていそうなことばかりだ。もともと東京からの資料作成依頼のようだった。

 本日は終日リフォーム作業。午前10時半にはバスタブが搬入されてきた。アメリカンスタンダード社製で結構大きい。しかし、こうした洋式風呂桶と言うのは回りのタイルなどが無く、剥き身の状態だとずいぶん貧弱に見えるものだ。こんなものに何千バーツも払ったのかと思うとなんだか「損した」ような気になる。それとカランはピカピカのメッキが施され、重厚な感じのするものであったが、しかしたかが蛇口で「こんなに高いとは」と感じさせられるものであった。日頃、タイの物価は安いと思っているので、こうした千バーツ札を何枚も払うようなものを見ると何だか気分が落ち着かない。
 ペンキ塗りをし、壁の古い壁紙を剥がしたりしながら職人が来るのを待つ。実は朝早く職人はいったん顔を出しているのである。しかし、このアパートの規定で午前も昼近い時間まで振動や騒音を発する工事が禁止されている。職人たちは「11時頃にまた来るよ」と言って出て行ったが、昼を過ぎても帰ってこない。職人がやって来たのは午後1時半過ぎであった。
 バスルームのバスタブ設置は結構大きな工事のようだ。現在のバスルームには排水溝が1つしかない。これを二つに分ける作業をしなくてはならず、床のタイルを剥がし、コンクリートを掘り下げる。作業が始まるとものすごい騒音である。初めは電動カッターでタイルを切断する音、もうもうと上がる粉塵。続いてノミのようなものを金槌でたたきながらコンクリートを削る「キン、キン、キン」と言うアパート全体に共鳴しそうな音。私は室内の家具類への塗装をしていたが、耳が遠くなりそうな感覚になり、耳の奥に溜まっている耳垢まで振動でこぼれ出てきそうな気がするほどであった。

 途中、3時頃にお母さんに野菜を買いに行かされる。ニンジン、キュウリ、白菜、しょうが2かけら、ニンニク3かけら。ニンジンはちょっと高かった。キロで30バーツもする。家畜用の飼料化と思えるような貧弱なものはキロ10バーツと安いが、皮を剥いたら食べられるところがほとんどなさそうである。30バーツも致し方ない。でも、ニンジンには青々として瑞々しい茎が付いたままである。元気そうな茎だが、重さはこの食べられそうも無い茎も含まれるのだから、厄介者のような気がする。ショウガもニンニクも売っているのはキロ単位である。しかし、お母さんからの依頼は「かけら」単位である。ショウガは200グラムほどのものを5バーツで買った。ニンニクは5かけらほど拾って売り子に手渡すと「値段の付けようが無い」と言われ、更にニンニクをドサッと袋に詰められ2バーツであった。たぶん、冷蔵庫に入れておけば一年は持つだろう。

 5時までには規定で工事を切り上げなくてはならないことになっている。が、まだ作業途中らしく槌音を響かせていたら、隣に住む西洋人が「ハロー」と訪ねてきた。明らかにクレームをつけてきているのだが、話口は穏やかで、「そろそろ時間のようだから」と言うものであった。私は日中もうるさくしていた事、作業が一週間くらい続くことなどを詫びた。でも、その人は「イッツ・オッケー」と言う。そして、「ちょっと、俺の部屋を見てみろよ」と言って彼の部屋へ案内してくれた。広々として、豪華な部屋であった。広さはリビングだけで100平米はあるだろう。家具も良い物を揃えている。そして、「実は来年あたり床のタイルを張り替えるつもりなんだ」と言う。なるほど、来年は私たちの何倍もの騒音と振動を発生させる可能性があるから、話口が穏やかであったのであろう。

 夕食にはO氏とチェンマイ大学前のバビロンと言うイタリア料理屋へ行く。イタリアの田舎町にあるような地味な店ながらなかなか繁盛している。店内のテーブルはほぼ満席である。注文した料理はメニューに書かれている食材名と異なるものがいくつもあったが、まぁメニューの食材名を確認さえしていなければ「問題なく美味しい」と言えるものばかりで、食べ物に関しては大満足である。食後酒にはメニューには無かったが「グラッパ」を所望したらあると言う。チェンマイでイタリアのホワイトブランデーとでも言うべきグラッパが飲めるとは感激である。これだったら、食前酒にビールなど飲まずにカンパリでも注文すればよかった。

朝食
ご飯とワカメと豆腐の味噌汁、キャベツとソーセージの炒め物。
昼食
パッタイとモチ米、ブタの串焼き。
夕食
チェンマイ大学前のイタリア料理屋バビロンにてツナのサラダ、ミネストロネ、スパゲティー、白身魚のソテー。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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