旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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8月29日 金曜日    天気は曇りときどき晴れ、一時にわか雨

 チェンマイの旅行会社のホームページ作成を午前中から午後にかけておこなう。チェンマイの地図作り、ベースになるような資料も無いので、作成には時間がかかる。にもかかわらず、コピー天国の世界に住む人たちには著作権に関する意識が薄いので私が何のために苦労をしているかが理解してもらえない。

 午後からDKブックセンターに本を見に行く。もともとDKブックセンターはあまり好きな本屋ではないのだが、本の品揃えが良い。タイ国内の出版物から、輸入書やタイに関する外国の出版物まで良く揃っている。今回探しているの日本語の補習で使う教科書である。正規の授業の方はテキストはすべて私の手作りでまかなっているが、補習までそんなことをしている余裕は無いので、市販のテキストを使うことにする。さすがにタイでは日本語を学ぶ人口が多いのか、日本語用のテキストが多種類並んでいた。内容の点では、ちゃちで、どうしてこれで日本語が覚えられるのだろうかと首を傾げたくなるものから、本格的過ぎて、とても高校生レベルでは手におえそうも無いものまで幅広い。本そのものもカラー印刷のものから、手書きをコピーしただけのようなものまである。不思議なのはこれほどの開きがあるのに、価格帯は100バーツから200バーツとさほど開きがない。もっとも日本語のテキストで推奨されていると言う「みんなの日本語」のタイ語版もあった。このテキストはレベル別になっている。しかし、どうしたことかレベルの1が見つからない。初級の下巻はあるのだが、上巻が無いのである。同じような現象は他のテキストでも起こっていて、入門編の第一巻がなくて、二巻目からになっているものが多い。不思議な現象だけど、想像するに、日本語を学びはじめようとする人は沢山いて、最初の一巻は買っても、第二巻目まで進める人は少ないから、第一巻は売り切れ、二巻目以降からは売れ残りと言った現象ではないだろうか。
 そんな中で私が選んだのは泰日経済技術振興協会付属語学学校が発行している「基礎日本語1」と言う一冊である。製本もよく、印刷も鮮明である。日本語の表記はローマ字式で、このあたりも日本語の入門編としては適当だと思う。私はタイ語を学ぶにあたって、タイ文字からはじめるのがふさわしいと思っているが、日本語の場合は、文字は後回しだと思っている。ひらがななど覚えようと思えば、一週間で覚えられるだろうし、動詞や形容詞の活用形などの変化は、ひらがなよりも、ローマ字で考えたほうが簡単な気がする。さらに、この本で気に入ったのは、アクセントの記号までついていることだ。日本語もタイ語ほどではないが、音の高低をつけ具合で意味が異なるものが結構ある。理想としては約250ページほどのこの本を半年くらいかけてやり通せたらかなりの実力がつくであろう。もっとも、受講生だけでなく、日本語表記以外はすべてタイ語での説明なので、事前に教え方を準備する私にもタイ語の勉強になるであろう。
 DKブックセンターでは、日本語のテキスト以外に、私のタイ語学習用にタイの小学校一年生用の文章読解問題集を買う。一年生用のドリル類も充実していたが、国語(もちろんタイ語)のドリル類のほとんどが、タイ文字の練習帖のようなもので、タイ語そのものの勉強にはなりそうに無かったが、探し出した文章読解問題集は、一年生が読んで理解できる程度のタイ語で書かれているので、私にピッタリである。まぁタイ語のボキャブラリは幼稚園児より劣るのだから、この問題集でも私は辞書なしには歯が立たないであろう。

 夜、領事館やチェンマイ大学などの後援で開催される日本の影絵芝居を見に行く。影法師と言う日本の影絵劇団の公演がチェンマイ大学の講堂で開催される。入場料も無料であるし、私はラジオ番組でもこの公演の開催をアナウンスしたし、ワタノー学校でも生徒たちに宣伝をした。
 優泰と2人で大学の講堂へ行くと、ものすごい人である。幸いにして開演時刻よりも早く到着したので、前方の良い席を確保できたが、開演時には2階席まで埋まるほどの盛況で千人以上の人が入っていたと思われる。演目は影絵芝居で「モチモチの木」と影を使ったマイムの2本立てであった。光の当て方で影が変幻自在に変化し、動き、とても素晴らしい仕上がりの劇であった。子供連れのタイ人家族も多く、きっと日本の文化とか難しいことを抜きにしても楽しんでもらえたのではないかと思う。全編ともタイ語の吹き替えで、モチモチの木の主人公であるマメタと爺さまのセリフ以外のナレーション部分はキツネが語って聞かせると言った趣向で、日本語のオリジナル作品よりも子供には理解しやすく工夫してあった。正直なところモチモチの木は小学校三年生の国語の教科書に出ているようだが、子供たちにとって、なじみの薄い言葉遣いのために、理解しにくかった気がする。それが、低学年の子供にも理解しやすくできていた。ちょっと滑稽なところでは笑い声さえ漏れてきた。
 マイムについても、ストーリー展開の面白さと言うより、人の体の影の動き、そしてその影を使ってさまざまなものを表現する演技力が見ごたえがあった。楽しく、コミカルで、少しも嫌味が無い。こうした質の高い公演が身近で、しかも無料で見られると言うのは、素晴らしいことだと思う。日本だったら何とか区民会館あたりで入場券を買って見なくてはならないようなレベルで、先週のミュージカル「ターザン」もそうだったが、チェンマイという町はずいぶんと文化的恩恵を受けられると改めて感じた。

朝食
ご飯と味噌汁、ニシンの甘露煮(日本製罐詰)。
昼食
豚挽き肉のバジル炒め。
夕食
ご飯とジャガイモの炒め物、ワカメスープ。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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