旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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HPご意見メール

5月28日 水曜日    天気は晴れ    

 昨晩遅く日本人の相談者がある。面識のある人だし、正月には優泰にお年玉まで用意してくれたりした人で、「トラブルに巻き込まれた」と言うからには見捨てておくわけにもいかない。話を聞いてみると「チェンマイで日本人とタイ人の間でよく起こる財産関係についてのトラブル」であった。懇意にしていた人物に買ったばかりの車を取られたのだと言う。もともとその車はそのタイ人の紹介で購入したものらしいのだが、あちこち相手を探し回り、ようやく相手を見つけ出して、警察立会いの下、車の登記書と車を一時的に取り返したのであるが、その席で説明を受けたのは、車の持ち主は日本人ではなくタイ人になっていると言うのである。日本人はただの保証人だと言うのだ。そこで、私がその登記書を確認することにしたのだが、見ると4月に買ったばかりのこの車は、つい先週相手のタイ人の名義に書き換えられている。本人は名義が書き換えられていたことにさえ気が付いていない。これは「よくある詐欺」である。そして当然犯罪だが、すでに登記書まで書き換えられていたのでは、警察に訴えても、話にならない。むしろ、これが犯罪行為によって名義変更されたことを立証しなくてはならないので、私の力では役不足である。そこでラジオ局の関連の弁護士に解決を依頼することにした。

 昼に弁護士さんと同行して車の登記を行う陸運事務所へどのような経緯で名義変更がなされたのか確認に行ってみる。さすがこの手のトラブルというのが多いのか、弁護士さんも慣れたもので、事務所の奥へどんどん入っていき、局長さんのような人の部屋へ乗り込んでいく。私たちも金魚のフンのように付き従う。局長さんの指示で名義書換の申請が行われた際の審査書類を運んでもらう。するとどうしたことか、名義書換の書類には日本人の側もサインをしてあるではないか、、。これでは、書類の偽造と言うことで書き換え無効と言う手続きが取れない。本人によると「そう言えば、この車を買ったときに、なんだかよく解らず言われるままに何枚にもサインをした気がする」と言うのである。オイオイなんでそんなことを、、と思ってもタイ語もわからず、文字も判らない日本人だから、役所の書類を突きつけられて「はい、こことここにサインして」と言われたら何の疑いもなくサインをしてしまうのであろう。が、そのサインをしたものが何なのかなどは考えも及ばないのだろう。ご丁寧に日本人のパスポートコピーまで添付してあった。このコピーはたぶん相手は市内で日本人相手に旅行会社を経営しているし、ビザなどの手続きと称してコピーをさせたものの一枚なのだろう。弁護士さんとは今晩9時半に警察署へ行って、昨日の警察での経緯を記した調書の内容確認をすることに約束をした。

 私はその後、今後の手続きに備えてその日本人とともにイミグレーションへ向かい、在留証明書を発行してもらう。このチェンマイのイミグレーションは滞在期間の延長を受け付ける建物と在留証明などを発行する建物が別になっていて、在留証明側の応対は極めて丁重である。延長側の応対がたぶんにツッケンドンなところがあるので、その差は天と地ほども違う気がする。

 夕方、昨日見てきたモーターバイクの金額合意が成立し、モーターバイクを受け取りに行く。価格は私の言い値がそのまま通った。程度の良いバイクではないが、買い物など近所へ自転車代わりに利用するには手ごろである。売主はなかなか人が良いようで、「バイクにはガソリンを満タンにしておいたから」と言う。買い叩いた相手にもこんな誠意を示してくれるとは嬉しい限りである。私が普段接しているタイ人のほとんどはこのように「良い人」が多いのだが、、、。「ツーサイクルオイルは入れてないから早めに入れてよ」と言われ、笑顔で送り出された。

 夜9時半に警察署へ行き調書の確認をする。調書には「車の名義人はタイ人のものになっている」との確認事項が書かれており、もともとタイ人が利用するために日本人が買い与えたものであると言うことになっている。その車は現在日本人のところにあるとされており、これではまるで日本人側がタイ人の車を盗ってしまったようにも読める調書ではないか、、。しかし、弁護士さん側では自信があるようで、「再度名義変更し日本人の所有に戻す手続きをしなければ、詐欺の疑いで逮捕請求を依頼する」と言う。とにかく明朝を期して弁護士さんは相手のタイ人の旅行会社に乗り込むといっている。私も完全に渦中に飲み込まれている。あまり面倒なことにならずに、すんなり示談提示をしてくれば良いが、まぁ「してやったり」と思っていたところへ青天の霹靂で弁護士に乗り込まれたら、相手も動転して何を始めるかわかったものではない。身辺に注意をしておかねば、、。相手の裏に誰がいるか判ったものではない。

朝食
昨夜箸をつけなかった小屋がけ食堂のタイ式焼きうどん(パットシーイウ)。
昼食
タイの即席麺、トムヤムクン味。食後長い時間息がトムヤム臭くなってしまった。
夕食
私の手作りによるツナクリームソースのスパゲティー。
 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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