旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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9月23日 日曜日

朝7時に目を覚まし、ひとりホテルの外へ散歩に出る。ホテルの前の通りを右に行くと城壁の遺跡があり、城壁は二重になっていて、間が掘割となっている。そういえばチェンマイの城壁も以前は二重になっていたと聞いた事がある。現在のように道路が拡張されたり、城壁を観光用に復元したりする以前は、きっとこの城壁と似たような状態だったのではないだろうか、、。城壁を過ぎると大きなお寺があった。ここは遺跡などではなく、お坊さん達が歩き回るどこでもあるようなお寺であった。

ひとまわりしてホテルに戻り、ロビー横のレストランで朝食を取る。トーストと玉子などのアメリカンブレックファストだが、コーヒーはちっともコーヒーの香りがしない。色は濃いのだが味は薄く、ブラックで飲んでも甘ったるさを感じる。いったいこれは何だろうか、、。レストランの壁を眺めていたら、「ココナツ・コーヒー」と言うのが目に着いた。うーん、これがココナツ・コーヒーかもしれない。ココナツのコプラを乾煎りして、砕き湯通ししたらこんな液体が取れそうだ。それにこの甘さはココナツの甘さに違いない。まったく驚きだが、コーヒーだと思って飲むと、あまりの違いに驚くかもしれないが、こんな飲み物もあるのかと思って飲めば、なんとなくココアのような風味すら感じさせてくれる。

ホテルを出発したのは、10時を回っていた。メコン川縁で中国産の二十世紀ナシやリンゴを買う。味は日本産より水分が少なく、パサパサだが、チェンマイのスーパーや市場で売られているものよりは、いくぶん美味しいし、値段はずいぶんと安い。ナシが1キロ40バーツでリンゴが1キロ25バーツであった。その他、日本の100円ショップ風の出店が並んでいたので冷やかして歩き、中国へ向かう船に積み込まれる鶏やアヒルを眺めて、11時過ぎにチェンセンを出発する。

チェンセンを出てから、地方国道をアジアハイウェイの合流地点メーチャンまでのんびりと走り、メーチャンからは4車線のアジアハイウェイをチェンライまで進む。ここまで約1時間。快調快調。チェンライまでくれば、チェンマイまでは山越えの国道で3時間半だ。昼食を途中で取っても4時過ぎにはアパートへ帰れるだろう。山越えの前にガソリンを満タンにしておく。

チェンマイへの国道はチェンライからアジアハイウェイを南に20キロほど下ったところから分岐する。時速90キロほどで走っているから、チェンライを過ぎて15分ほどで、交差点につくはずだった。しかし、何故か分岐点を見過ごしてしまったらしく、20分過ぎても30分過ぎても右に曲がる交差点が出てこない。曲がり忘れたらしいと気付いた時には、もう本来の右折ポイントから相当南下してしまっていた。仕方が無い。このまま戻るのも癪だし、引き続き南下してパヤオの町あたりまで出れば、山越えでチェンマイへ入る道に突き当たるだろうと考えた。

が、パヤオで昼食をとり、チェンマイ方向と書かれた看板が出てこないかと注意しながらハイウェイを走ったが、それらしき看板はまるで無く、ンガの町を過ぎて、とうとうランパン経由、チェンマイまで180キロなどと言う看板が出てきてしまった。もうチェンライから150キロほども南下しており、こうなったらジタバタするより、このままランパンまでアジアハイウェイを南下し、ランパンからスーパーハイウェイて再度チェンマイへ向けて北上すべきようだ。

ンガオを過ぎて、ランパンまでは山岳道路となるのだが、こちらも道路の拡幅工事中の個所が連続し、穴ぼこと轍の連続する悪路となってしまった。スピードもせいぜい50キロが限界で、それでも車体はひどく揺れ、ハンドルの効きも悪くなる。

ランパン市内に近づき信号待ちで停車をすると、エンジンの回転が不安定になる。どうやらオーバーヒート気味らしい。ビートルは空冷エンジンなので、オーバーヒート知らずのはずだが、、、。しかし、平坦な道を走ると、エンジンも復調してきた。さあ、もうひとつ峠を越えて、あと100キロでチェンマイだ。夕方になり、スーパーハイウェイはバンコクからの特急バスがものすごいスピードで走り抜けていく。ビートルも時速100キロほどで走っているが、簡単に追い越されてしまう。

アパートにたどり着いたのは夕方6時半になっていた。この遠回りをしたために、昨日と今日とでの走行距離は750キロを越えてしまった。

夕食を作ったり、買ってくる気力も無いので、夕食はまたコカへ行ってタイスキを食べることにする。今日はビールを飲まずにいきなりメコンウイスキーにする。私が道を間違えたため、お母さんや優泰にも迷惑をかけたので、お母さんにはコーラを、優泰にはアイスを注文する。優泰は食堂の前庭にある遊戯施設で、タイの子供たちとじゃれ合っていた。ウルトラマンごっこの様だが、多分お互いがお互いを怪獣とみなし、自分がウルトラマンのつもりなのだろう。言葉が良く通じないと言う事は、平和な事なのかもしれない。

ビルマ側の街タチレクで、アイスキャンディーを食べて思わず興奮のポーズ。タチレクはバーツ経済圏です。アイスもタイ・ネスレ社製。

メコン河畔で中国船に積み込まれる鶏たちを眺める。鶏たちは、中国に上陸する前に船員達の胃袋に納まってしまうのではないだろうか、、。

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(2015年5月からのブログ)

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