旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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6月23日 土曜日

汽車はランパーンの駅にさしかかっていた。午前4時にデンチャイの駅で眼を覚まして以来、うとうとしながらベッドにもぐり込んでいたが、ランパーンで夜が明け、外も明るくなっている。ランパーンを出てからもベッドに横になりながら、車窓の景色を眺めていた。

クンターンのトンネルを抜けて、クンターン駅に着く。いつもならチェンマイまであと1時間の道のりとなるところだが、このクンターン駅に汽車は止まってしまって、なかなか動こうとしない。どれほどの時間停車していたかも時計が無いのでわからないが、10分や15分ではなかったであろう。そして汽笛が鳴りやっと出発かと思ったら、なんとバックし始め、再びトンネルへもぐって行くではないか、、、。トンネルの中でも息苦しく感じるくらい停車し、再び前進してクンタン駅の側線に停車した。どうやら本来ならこの先の駅で交換するはずの鈍行列車をこのクンタン駅で交換する事にした様である。まもなく、3等車ばかりの鈍行がやって来て、ようやくこの寝台特急ナコンピン号もクンタン駅を発車した。

結局、チェンマイ駅には約1時間遅れの9時半過ぎに到着した。駅前の大通りまで出て車を拾いアパートへもどる。今日はYMCAで10時から子供会があるとのことで、部屋に戻ったら誰もいなかった。

お母さんからのメッセージで、1階のインターネット屋さんが来て欲しいとのことなので一階へ降りる。どうやらISDNの設定の続きである。ようやくISDNの稼動はできるようになったが、プロバイダーのグローバルネットワークへの接続は当然ながら改善されておらず、成果は今ひとつであった。

11時過ぎに部屋へ戻り、大河ドラマの再放送を見る。11:30にお母さんと優泰が戻り、お腹が空いたというので、昼食にバッタイというヤキソバを買いに出る。

今日は午後から3人でチェンライへ遊びに出ようと計画していたので、2人に昼食を食べさせて、午後1時にビートルでアパートを出発する。チェンライへのハイウェイを時速60キロから70キロほどで快調に走り、途中でスコールに見まわれ、場違いなような高級リゾートホテルで休憩した。このリゾートは本当に場違いだと思うのだが、広い敷地に贅沢な建物を配置し、従業員の教育もサービスも行き届いているのに、宿泊客がひとりもいない様子だ。レストランに入っても、プール周辺も従業員以外は見かけなかった。しかし、是非一度泊りがけで来てみたいと感じさせてくれるようなリゾートであった。ちなみに宿泊料は30%ディスカウントしてもらって3300バーツほどであるから、安くは無い。もちろんこれだけの施設だから高いとも言えないが、、。

チェンマイの町に入ったのは6時近くなっていた。目星をつけていた飛行場跡近くにあるホテルはなぜか満室とのことで、別の駐車場付きのホテルを探す。程なくしてちょっと殺風景ながら、鉄筋コンクリートの新しい中規模ホテルに辿り着き、ここに泊まることにする。宿泊料は格安で一泊350バーツ。しかもエアコンとホットシャワー付きである。

部屋でシャワーを浴び、夕食へ出ることにする。満室で泊まれなかったホテルだが食事だけでもしたいと車で出かけたが、途中にオープンエアのレストランがある事を発見。優泰が゛「見てみようよ」と言うので、お母さんを偵察に出したところ、蚊がいっぱいいて駄目だとの報告。車をユーターンさせて再び飛行場跡横のホテルを目指そうとしたところ、ユーターンをしているビートルの横っ腹にバイクが突っ込んできた。

ビートルはドアに亀裂とステップがひしゃげる損傷。バイクはフロンホークが曲がる損傷だが、幸い人間に怪我は無い様子。私の見きり発車にそもそも問題があるが、彼も前方をきちんと見ていなかった節がある。とりあえずは警察を呼び実況検分をしてもらう。が、警官いわく、なんとこの道はユーターン禁止だと言うではないか、これでは私がきわめて不利になってしまう。

結局、チェンライ市内の警察署へ行き、事情聴取らしきものを警官と世間話などを交えながらおこない、おっつけ彼の家族もかけつけてきた。驚いた事に彼のお母さんは片言ながら日本語を話すではないか、そしてそのお母さんの妹は結婚して日本のどこか田舎にいるという。こんな田舎町で何故日本語が話せるのかなどと聞き出すのは、場合によっては彼女の触れられたくない過去に触れる可能性もあるかもしれないので、触れない事にし、結局私が彼のバイクの修理代の75%を支払うということで、示談が成立した。もちろんこのほかに私は自分のビートルの修理代もあるし、ユーターン禁止の罰金も400バーツを支払う事となった。

それでも、勉強には十分になった。こんな事故の場合でも彼らは件か腰になることなく、冷静に話し合ってくれるし、警官たちも中立的に助言をしてくれる。賄賂をせびる様子もまったく無い。とかく外国人に評判の悪いタイの警察も、日本の警察同様にしっかりと法律に基づいて処理するし、事故当事者を和ませようとサービスまでしてくれる。このへんの心配りは日本の警察以上である。

結局、警察を出て、だいぶ遅くなった夕食をホテル近くの食堂で食べる。今日は優泰にも迷惑をかけたので明日のオネショが心配ながら、特大のアイスクリーム(雪だるまの形をしている)を食べさせてあげ、お母さんにもコーヒーアイスをひとつ注文する。そして夜10時に部屋へ戻る。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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