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1月22日 木曜日    天気は晴れ

 昼ご飯にパットキーマウと言うのを食べる。これは生コショウの効いた野菜と肉の炒め物で、バジルも入っている。唐辛子も結構入っているので、かなり辛口の炒め物である。K.K.トラベルの事務所奥にあるキッチンで、スタッフと一緒に食事をしていながら、パットキーマウと言う名前に興味が沸いた。パットと言うのは炒める言う意味で、この言葉が前に付いたものは大体炒めものの料理名である。パットクラパオのクラパオはバジルをさし、パットクラパオでバジル炒めである。パットパックならば、パックが野菜なので、野菜炒め。ではキーマオとはどんな食材なのだろうか?キーと言う単語は「ウンチ」をさすもので、タイの有名な唐辛子にピックキーヌーと言うのがあり、ネズミ(ヌー)のウンチ(キー)のような唐辛子(ピック)と言う意味である。他にも、キーニャオ(ケチンボ)、キーキケット(横着者)と言った場合にも使い、「問題児」的なものを指す言葉でもある。マウは「酔う」と言う意味だから、この場合、キーマウで「酔っ払い」と言う意味になるのだろう。するとパットキーマウは「酔っ払い炒め」と言うことになる。が、まさか、酔っ払いを炒めて食べるわけがないから、私は「酔っ払い」と呼ばれる食材があるものだと解釈していた。
 「酔っ払い」とはどんな食材なのだろうか。もう何度もこの料理を食べているが、特別変わった食材が入っていることはなかったような気もするのだが、、。「ハハハハ、タロー、キーマウは食べもんじゃないよ」「キーマウってのは、酔っ払いのことで、酔っ払った時に食べたくなるからだよ」と言う。なんだそりゃ、タイの酔っ払いと言うのは、酔うとラーメンやお茶漬けでなく、こんな唐辛子やコショウの利いた炒め物が食べたくなるのかぁ?まぁ、人それぞれだろうが、酔っ払いを楽しみにしていた私には拍子抜けである。

 本日もK.K.トラベルには色々なお客様が見えた。日本人で長期滞在されている方も3名ほど見えて、茶飲み話(と言っても水しか出ないのだが)をされて行かれた。閉店時間は6時なのだが、私は大体7時くらいまではカウンターに就いて作業をしているので、その間もお客様は来店される。7時過ぎになってカレン族の民族衣装を身につけた西洋人女性が来店された。ラオスに行きたいと言う。飛行機ではなく、船を希望されている。話を詳しく伺って見ると、どうやら明日でタイの滞在許可が満了してしまうらしい。今からラオスへ陸路で移動しようとしても、タイを出国できるのは明後日になってしまう。「イミグレーションでオーバーステイの罰金を払う必要がありますよ」と説明をした。しかし、罰金は払いたくないと言うので、「それならば、明日の朝のバスに乗ってメーサイからミャンマーへ出国されたら罰金はなしですよ」と提案をした。が、ミャンマー入国料に5ドルがかかると聞いて、「それなら罰金の方が安くてイイじゃない」と言う。
 明後日の朝にラオス・ルアンプラバン行きの船に乗るには、明日の午前中にチェンマイを出発して国境に向かわなくてはならない。このルアンプラバン行きのツアーを運営するツアー会社に空席状況を確認すると明後日まで満席と言う。その旨を民族衣装の西洋人女性したが、「何とかしてほしい」と言う。私も同情して、K.K.トラベルとは提携関係にないツアー会社に電話を掛け捲り、時間外でブツブツ言われながらも、やっと明日の席を確保したのである。「ゲストハウスに戻ってパスポートとお金を持ってくるから15分ほど待っていてほしい」と言うので、私は彼女の戻りをカウンターで待った。15分たっても彼女は現れない。30分待った。K.K.トラベルの経営者が降りてきて、「タロー、どうして店を閉めないのだ」と聞いてくる。私は事情を説明した。「西洋人は戻ってこないよ、滞在許可がどうのとかなんて、みんな嘘に決まってるじゃないの」と言う。私は信じたかった。彼女の目の前で、下手なタイ語で、ツアー会社に掛け合って、確保したのである。
 しかし、その後も彼女は現れなかった。私はツアー会社にお詫びの電話を入れた。とても寂しかった。ツアー会社の人に事情を説明すると、「そんなの日常茶飯事だから、気にしなくてイイよ」と逆に慰められてしまった。旅行会社の誠意なんて、三文の価値がないのだろうか?

朝食
玄米ご飯、ジャガイモ炒め、小海老の佃煮。
昼食
パットキーマウ(生コショウたっぷりの炒め物)。
夕食
クオッティオうどん。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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