旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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5月20日 火曜日    天気は曇り 午後一時にわか雨   

 ようやく私のワークパーミットができたらしく、午前中にチェンマイ総合庁舎まで受け取りに来るようにとのことであった。今年の始めに今後もしばらくタイに滞在するためのビザ手続きやらを始めてもう4カ月以上が過ぎた計算になる。その間にペナン島へビザ申請に行ったり、何度もイミグレーションへ行ったり、日本の大学やら区役所から書類を集めたりとずいぶんと手間と時間がかかったものだ。発給されたワークパーミットは青い表紙で薄っぺらなパスポートのような作りである。事務官の若い女性は、このワークパーミットの有効期限は8月1日までであると説明した。なんと、これほど苦労してあとあった2カ月足らずしか有効ではないのかぁとちょっとがっかりしたが、係官が続けて言うには、イミグレーションが出した私の滞在許可が8月1日までだから、ワークパーミットの有効期限も8月1日までだそうだ。だから、滞在許可期間が延長されれば、私の雇用期間(ボランティア契約期間)が満了する今年末までの有効期間延長が簡単な手続きでできると教えてくれた。簡単なのは嬉しいが、イミグレーションへ行って滞在延長手続きをしようとしたら「ワークパーミットの有効期限が8月1日までだから、延長できませんよ」なんて言われそうな気もする。タイも日本同様の縦割り行政官僚国家であるから、このあたりの連絡はあまり良くない。まぁとにかく明日イミグレーションへ出頭して滞在延長のお願いをしてみることにしよう。なお、今回のワークパーミットの発行手数料は750バーツであった。貧乏人の私にはこれは大きな出費である。これにより私の財布から1000バーツ札は姿を消してしまった。今月はもうビートルにガソリンを満タンにすることもできないかもしれない。

 毎週火曜日定例のお母さんの運転手役を日中行う。お母さんがお菓子教室に入っている間にビートルの後部座席に横になって、しばらく休憩でもしようかと思った。後部座席に回ってみてハッとした。運転席シートの裏側からスプリングがクリーム色のレザーを突き破って飛び出しているではないか、、。この古いビートル、安物ながら車内は革張りである。手入れもしていないが、傷はほとんどない。それがあろうことかシートに穴があいたとは、、。早速シートの背もたれを取り外して、スプリングが飛び出した原因を究明する。
 シート内部の金属があちこちで金属疲労と腐食によって折れたり外れたりしている。たぶんこのビートルはヘッドレストを後になってから追加で取り付けたものなのだろう。ヘッドレストの取り付け部分は、薄っぺらくてちゃちな金属板バネで取り付けられていた。金属疲労と腐食はすべてそのヘッドレスト取付金具の部分で発生していた。これは折れたバネを溶接してつなげなおさないとダメそうである。アパートに戻ってから作業再開することにした。
 なお、ビートルのシートのクッションはスプリングとワラのような植物繊維でできていた。シートのレザーをはずした際に大量のワラ屑が飛び出してきたのには驚いた。そう言えば、この手のワラのような繊維は最近見かけない。昔はイスなどのクッションに良く使われていた気もするし、私の記憶にあるものの中では、私が幼稚園の頃だったか、チーコと名付けたトラ猫のぬいぐるみがあった。古いアルバムを見ると私が赤ん坊の頃の写真にも一緒に写っていたりしたから、幼稚園当時にはもうかなりボロボロになっていたのだろう。後ろ足のあたりが解れだし、このワラのような繊維がこぼれだし始めてしまった。そして、母に捨てられてしまい、代わりに大きなウサギのぬいぐるみを与えられた。それでも、その猫のぬいぐるみにはとても愛着があった。今回ビートルのシートから出て来たワラ繊維を見て、そんな昔のことを思い出してしまった。その猫のぬいぐるみとビートルとは製造年はほぼ同じであるから、当時のクッションはワラ繊維だったのだろう。ウサギのぬいぐるみもやがて解れができたのだが、中に入っていたのは、ワラ繊維ではなく、スポンジのようなものだった。

 アパートに戻って修理の再開。折れたバネをハンダ付けしようとしたが、私の70キロの体重がかかる部分だし、ハンダでは強度不足と考え、電気溶接してもらうことにした。近所の簡易鉄工所に持ち込んで折れたり外れたりしたバネを一本ずつ溶接してもらう。まだ壊れてない個所にも補強の蝋付けをしてもらう。20分ほどで作業完了で、代金は30バーツであった。
 さて、これで補修は完了し、バラバラになったシートを元に戻さなくては、、。が、これがけっこう大変な作業であった。ワラの繊維を上手く詰めないとシートの形が歪んでしまう。ポリエチレン製ではないので、クッション部分の形状を合わせるのは職人技が必要なようだ。なんども繰り返さないとピッタリとした形に収まらない。やはり、昔の車と言うのは、職人技があちこちに出ているのだなぁと改めて感心してしまう。

 私が補修作業をしている間中、アパートの警備員が手伝ってくれた。手伝うと言っても、ペンチでレザーを引っ張ったりしてして、引きちぎれるのではないかと心配させてくれるのでありがた迷惑のところもあったのだが、その間、警備の仕事はお留守である。そのうち自分のバイクも持ってきて私の工具で何やら作業を始めた。たまたま通りかかったアパートのマネージャーがちょっと怒った顔で通り過ぎていったが、別に声に出して咎めることはしなかった。

朝食
ご飯に炒り玉子、韓国海苔。
昼食
川沿いの中華そば屋でバジル炒めライス。
夕食
カレーライス。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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