旧チェンマイ通信のページへようこそ。　(2001年から2004年まで、3年半の記録)

３月２０日　木曜日 　　　天気は晴れ　　 　

　ロスからHさんが来る。今回も炊飯器メーカーのCM用ロケハンが目的である。撮影は来月。９時半に滞在先のホテルへ会いに行く。ナイトバザール近くの路地を一般奥に入ったホテルである。小さなロビーで簡単にCMの内容について説明を受け、それから場所を変えて近くのスターバックスカフェに入った。日本にあるのと大して違いの無い店内の作りだが、店内の修繕でもしているのか、床には作業員風が車座になってしゃがみこんでいる。そして、時折ハンマーで何かをたたき、えらく大きな音を立ててくれる。静かに話し合いをできる環境になっていない。この辺が画一的な世界チェーンでもタイらしさを残しているところであろうか、、。

　それから、現場の確認の意味も含めてメーサー象キャンプに行く。クライアントはなるべく小さな子象を使いたがっているらしいのだが、しかし小さすぎると芸がまだできない。何頭もの子象たちに演技をしてもらったりして、まるでオーディションのように出演してもらう象を決める。その結果、４歳のメスの象に決定。この子象はなかなか芸達者であった。選定後、この施設で上演されているショーも見たのだが、この象は実に見事に花の絵を描くのである。以前見たことのある象のお絵かきショーはただキャンバスにペンキを塗りつけるだけのものだったが、この子象が描くのは実に写実的である。

　午後３時から象キャンプの市内事務所で、契約に関する打ち合わせをする予定であったのだが、先方のマネージャーが現れない。どうしたことだろう、、、。３０分ほど待たされ、マネージャーの戻りは５時半過ぎになりそうだと言う。仕方なく、出直してくることにした。この辺の約束事は何度再確認しても、なかなかしっかり行かないものだ。

　空いた時間を利用してイミグレーションへ行き、優泰の滞在延長許可をもらう。成績表まで添付した甲斐があってちゃんと一年分の滞在延長許可が下りた。イミグレーションの担当官には手土産にクッキーを持って行く。

　６時近くに象の事務所にマネージャーが戻り、契約に関して基本的な合意に達する。費用のことや、日程についても了解され、明日の午後に契約書の取り交わしと決まった。ここまでやれば私の仕事も半分終わったようなものである。実際の撮影は、カメラマンさんたちの仕事であり、私はちょこっとお手伝いをするだけである。　

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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