旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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9月18日 火曜日

朝一番のバスはバス停を5時半過ぎに出る。バス、西武線、山手線、京成電車と乗り継ぎ成田空港へ向かう。だいぶ小さくしたとは言え、やはり自転車の入った段ボール箱は相当にかさばる。

成田空港に着き、出発階へ登るエレベーターへ乗りこんだところで後ろから「佐竹さん」と私を呼ぶ女性の声がする。降りかえると、以前の職場で一緒だった王ちゃんである。彼女は実家の引越しがあるとのことで、9時半発のシンガポール航空で台北へ向かうところだそうだ。夏休みをとったらチェンマイへ遊びに来るとか言っていたが、台北へ行かなければならない用事ができたので、チェンマイへは行けなくなったとは、先月のメールでもらっていたが、台北行きの日が今日だとは知らなかった。

王ちゃんの乗るシンガポール航空と私の乗るキャセイ航空とは搭乗ゲートが隣同士だったので、搭乗時間まで会社の話などをする。最近は土曜日も出勤し、朝9時から夜9時まで働かされているそうなのに、勤め初めて1年以上過ぎても昇給も無いとぼやいていた。

香港までのフライトは順調であった。機内はほぼ満席で、私の隣は日本へ観光旅行に来た帰りらしい香港のカップルであった。機内では、母親に借りた荘子の文庫本を読む。荘子などのページをめくれば、すぐに眠くなって狭い機内でもよく眠れるだろうと思ったが、はじめの解説と言うか序章こそ眠気を誘ってくれたものの、本文に入り荘子の生い立ち当たりからは、歴史の激しさに引き込まれてしまい、眠ることなく香港へ着いてしまった。その間に缶ビール、ブラッディマリー、白ワイン2杯を飲む。

香港の空港に着いたところで、ゲートの掲示板にTARO SATAKE CX751 Bangkokと呼び出しメッセージが付いていた。やれやれ、今回も何かトラブルか、遅延か、それとも自転車でも引っかかったかと、ウンザリしながら係りのところへ行くと、「バンコクまではビジネスクラスでどうぞ」と搭乗券をもらった。いったいどうした事だろう。エコノノミークラスがオーバーブッキングしたか、それとも過去2回の乗り継ぎミスを詫びての事か、はたまたこのところ毎月の利用しているからか、まぁ遅れてくれなければ、クラスなどどうでも良いのだが、、。

キャセイ航空のビジネスクラスは快適であったが、隣に座った日本人は裸足になっていた。そしてどうも水虫でもあるのかひどく匂う。ムアンとする嫌な臭いだ。私は再び荘子を読み、離陸前のシャンパンからビール、赤ワインと楽しんだ。機内食もフルサービスであったが、エビチャーハンはニンニクが利きすぎて、今ひとつだった。まぁニンニクの匂いで隣からの水虫の匂いは麻痺させる事ができたのだが、、。

バンコクの空港にはほぼ定刻に到着した。予約した乗り継ぎ便まではまだ3時間以上ある。が、急げばもう1便早いチェンマイ行きに乗れそうだ。大急ぎでタイ航空の乗り継ぎカウンターへ向かう。キャセイ航空は第2ターミナルの南端に到着し、タイ航空の乗り継ぎカウンターは最も遠い第1ターミナルの北側にある。直線距離でも500メートル以上あるだろうか、、。
乗り継ぎカウンターで受けてくれたのは若い男性係員で、どうも要領を得ない、モタモタしているところへ、できそうな女性係員が隣に立ち、ひとつずつコンピューターの操作を支持する。これは彼女に交渉したほうが早そうだと事情を説明し、1便早いチェンマイ行きの搭乗券を発行してもらう。しかし、預託荷物の乗せ換えが間に合うかどうかは、まだわからず、乗せ換えられなければ搭乗できないが、とにかく搭乗ゲートで待てと言う。

搭乗ゲートでは何もいわれることなく、バスに乗せられ、チェンマイ行きの飛行機まで運ばれる。そしてそのまま満席の飛行機に乗りこみ、夕暮れのチェンマイ空港へ到着した。荷物もちゃんと届いたようで、巨大な段ボール箱がターンテーブルから出てきた。さすがに税関ではこの巨大な段ボールを不信がり、開けるように求められたが、中から出てきたのが、古い自転車であったので、通関係員もニヤリと笑って一発OKであった。もし、新車ならニンマリと笑みをたたえて税金の算出をされるところだったかもしれない。

到着ロビーで早速自転車の組み立てをする。野次馬が集まる。野次馬と言っても空港警察の警察官や警備員、清掃夫など、飛行機から降りてきた人や出迎えの人達は横目でちらりと見て通り過ぎていった。助かったのは、使用済みの段ボール箱や縛り紐などのごみが大量に出たし、床も油で汚してしまったが、警官が清掃係りに床を拭き、段ボールを処理するように支持してくれた。そして、汚れた手を洗うなら洗面所はあっちだと案内してくれる。手を洗って戻ってみると、床は綺麗になり、段ボールやゴミも処理されて、野次馬達も警官を含めていなくなり、残っているのは私の荷物を見てくれていた警備員だけであった。

タイヤの空気を抜いていたので、空港からアパートへ自転車のペダルが重かった。アパートへは夜8時半にたどり着けた。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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