旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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4月18日 金曜日    天気は晴れ 夕方から雷雨   

 トール君たちを案内してゴールデントライアングルツアーを敢行。レンタカー屋で車を借りて、3人で日帰りドライブ旅行とする。ホテルにトール君たちを迎えて乗合ピックアップトラックで堀端のレンタカー屋へ向かう。レンタカー屋のすぐ近くで渋滞している。事故かなと思って外を見てびっくりした。なんと観光バスが堀の中に半分沈んでいる。それを2台のクレーン車で引き上げようとしている。一体どういう事情でこのバスは堀なんかに飛び込んでしまったのだろうか、、。

 借り受けたレンタカーはトヨタのソルーナと言う大衆車。チャーンプアク門から北に伸びるファーン街道を北上し始めるが、走り出してすぐに「あー腹減った、まだ朝飯食ってねぇんだ」とトール君が言う。彼は腹が減っていると不機嫌になるのを知っているので、チェンマイ市街を出外れる前にタニン市場に立ち寄ってカウマンガイと言う鶏飯を食べさせる。鶏のスープで炊き上げたご飯に茹で鶏を乗せたシンプルなものだが、皮の部分があるとかなりカロリーも高く、栄養バランス的に見るとカツドン並である。しかし、トール君はそのカウマンガイの特盛ぺロリと平らげたところで、「あー、旨かった。朝はこうしたさっぱりしたのがピッタリだな」などと言う。一体どこが「さっぱり」なのかさっぱり判らないのだが、しかし、実際にタニン市場ではこのカウマンガイを朝から食べている客がけっこういるのである。

 往路はファーンを経由してメーサイに向かう。走り始めて3時間ほどで、トール君はまた腹を減らし始めたようだ。時刻は11時半を回ったところ。タートンというメーコック川沿いの集落で少し早めの昼食とする。川沿いに張り出した大きな作りの食堂があったので、そこで川を眺めながら食事をしようと入ったところ、食堂内にはこのあたり村人とらしい人たちが集会を開いていた。何を集まって話し合っているのか判らないが、参加者のおばさんに「ここは食堂ですよね」と確認すると「そうだ」と言うので、かまわず川に面したテーブルにつこうとしたところ、下働きのこども風がやって来て「今日はやってないよ」と言う。仕方なく別の簡易食堂に入って簡単に食事を食べる。

 メーサイには午後2時前に到着。私はパスポートをチェンマイのイミグレーションに預けたままだし、ビルマ側へ入って5ドルも払うのはもったいなく感じて、トール君たち2人だけで国境の橋を渡ってもらった。その間、私は市場裏の寺院に入って休憩をした。本堂には大きくて金ビカの仏様が安置されており、その仏様の頭周辺には電飾が施され、ピカチカと光っている。なんとなくパチンコ台を連想させ仏様であった。市場もちょっと覗いてみるが、ミャンマー側の国際市場と似たり寄ったりの品揃えで、海賊版のCDが見当たらないことくらいしか違いがない。そしてけっこう活況を呈している。今から20年程前にここを訪れた時は、ミャンマー側に市場と呼べるようなものはほとんどなく、変な色付水のビンを路上に並べている程度であった。また、タイ側の市場も寂しいもので、野菜と肉が細々と売られ、食べ物屋の屋台さえ日が暮れるといなくなってしまい、私は市場でパパイヤをひとつ買って、それを夕食代わりにした記憶があるが、ずいぶんと変わってしまったものである。
 チェンマイではもうソンクラーンの水掛祭りはピタリと終わっているが、このあたりではまだ盛んに水掛け合いをやっていた。

 ゴールデントライアングルへも行って、メコン川でボートに乗ってラオス領のドンサオ村に渡る。ここではパスポート不要なので私も同行する。村では打ち上げロケット花火大会が開催されており、村中響き渡るほど大きな音で音楽が流され、沢山の人たちが広場風の場所に集まっている。会場中ドブロクの匂いの漂う祭りであった。しかし、ずいぶんと沢山の人が集まっているが屋台や見世物小屋が立つわけではなく、ずいぶんと間延びした祭りの光景に見えた。唯一大きなスピーカーの周りで沢山の人たちが踊っているのがまつりらしいといえるくらいであ。唯一大きなスピーカーの周りで沢山の人たちが踊っているのが祭りを演出しているように見えた。いつもならここの港には沢山の中国からの貨物船が横付けされているのだが、今日は1隻も見かけなかった。やはりこれも急性肺炎の影響であろうか、、。

 ゴールデントライアングルからの帰りは私がハンドルを握ることになった。5時にメコン川岸を出発し、チェンライを抜けてチェンマイを目指すが、チェンライ近くから空が暗くなり、雷が光りだした。スコールでも来そうだなと思っていたが、チェンライを過ぎてひとつ目の峠まではそれほど雨に降り込められることはなかった。しかし、日もとっぷりと暮れて、二つ目の峠道に入ってから雨は本格化し、雷も盛んに光る。ライトがほとんど効かない。おまけに時々やって来る対向車はライトをハイビームにしているので、こちらは完全に前方の視界を失ってしまう。
 三つ目の峠では雨脚はさらに強まり、ワイパーもほとんど役に立たないくらいだ。叩きつけるような雨は路上で跳ね上がり路面が水煙に煙ってしまっている。ライトも前方を白くするだけで、役に立たないが、ひっきりなしに光る稲妻で、一瞬視界が明るくなる。フロントガラスが曇るのでデフロスターを作動させようとしたら、なんとデフロスターが付いていないのである。なるほどトヨタのアジア戦略車だけあって、フロントガラスが曇るなどと言う想定はしていないのであろう。それにヒーターない。峠の二ヶ所で酷い多重衝突事故が発生していた。前方が見えず、ブレーキも効かずだから、事故もおきるだろう。私もこれほど大変な峠越えは久しぶりだったが、チェンマイには8時半に到着できた。250キロの道のりを3時間半で駆け抜けたのだから、まったく無謀なことをした。しかし、これも空腹をこらえているトール君に早く食事をさせたいと思ってのことである。

 

朝食
ご飯と昨夜の残りのマーボー豆腐、中華風サラダ。
昼食
タートンの簡易食堂で野菜と豚肉のバジル炒め。
夕食
ナーンルアンにて海鮮バーベキュー、海の幸の赤カレーホイル焼き、春雨の和え物、鶏肉のバジル炒め、空芯菜炒め、かにチャーハン、チェンマイソーセージ。

 

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(2015年5月からのブログ)

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