旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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HPご意見メール

11月17日 日曜日    天気は晴れ 夜に雨

 朝から、やたらと忙しかった。朝一番に16階に住むYさんからメールの送信方法がわからないから教えてほしいとSOSが入り、次にO女史からもメールを送ったら変なメッセージが出るので見てほしいと呼び出しを受ける。Y氏の部屋にいる最中に、こんどは先日液晶モニターの故障でブラウン管式のモニターで代用してもらったHさんが「いゃーちょっと見てほしいんだけどね、、」と言ってやって来る。これはひょっとして、この地でパソコンの便利屋でもやったら結構繁盛するのではないだろうか、、。しかし、今朝は家族でクンタン国立公園へハイキングに行く予定であるので、パソコンがらみのことはそこそこにして「ほらね、大丈夫ですよ」と実際に操作をして見せて、お茶を濁した。それでも、アパートを出発できたのは11時半になってしまった。ハイキングにはO女史も誘う。O女史が山歩きが好きかどうかは知らないが、とにかく出発。

 スーパーハイウェイからクンタン山への入り口に入るところのドライブイン風の食堂に入る。ぜんぜん繁盛していない店であったが、店の入り口に金網の小屋があって生後まだ日の浅いと思われる子犬が8匹ほどいた。子犬たちはタイの犬の宿命と言うか、体にたくさんのダニやノミが這いずり回っていた。子犬たちの母親らしい痩せて全身皮膚病になってしまって、それでいてオッパイだけは張っている犬がいて、始めは私を怖がっていたのだが、昼のおかずのスペアリプを投げ与えてテナヅケたところ、我々のテーブルに寄ってきて食べ物をねだるようになった。こんな痩せ犬でも、やはりタイ育ちなのか、好き嫌いがあるらしい。肉はよく食べるが、野菜炒めは見向きもしない。ご飯に味噌汁の残りを掛けただけでガッつく日本の犬猫とはだいぶ違う。

 クンタン国立公園はハイウェイから田舎道を30分ほど入ったところにあった。この田舎道沿道の家々は比較的裕福なのかかなり立派な家が目立つ。農家なのだろうが、稲作と果樹園が半々くらいのようだ。東南アジアの田舎の貧しさ、暗さと言ったものがまるで感じられない。まるで観光農園のように明るさである。
 国立公園の入り口で検問を受けてゲートをくぐる。途中から道は泥んこ道となる。轍もできていて、カンボジアの道を思い出す。鉄道駅への分岐点を左に進み、国立公園の入山料を払う。Adult200Bとあったが、我々は自家用車で来た事もあり、何の証明書も見せないで入山料を10バーツにしてくれた。ここを過ぎてすぐビジターセンターに立ち寄って、お母さんが「コーヒーを飲みたい」と言うので、売店でセルフサービスのインスタントコーヒーを飲んでもらう。
 コーヒーを飲み終えて、では先へ進むかと、展望台を回って歩き出そうとしたとき、優泰が頭を子供の親指ほどの大きなスズメバチに刺されてしまった。私がスズメバチが優泰の頭に止まったのをすぐに発見し、叩き落としたので、毒の大半が外へもれたのだが、それでも針は刺され、多少毒も入ってしまったようで、優泰泣きながら痛がる。さっきコーヒーを飲ませた売店へ行って事情を説明し、塗り薬をもらう。また国立公園のレンジャーからも2種類の薬をもらって飲ませ、そのままハイキングを続行することにした。1キロも歩いたところで、優泰も頭の痛みを訴えないようになった。
 クンタン国立公園は広く、こんな午後遅くなってから回れるような山ではないので、片道3キロほどの滝までのコースを歩くことにした。深い森の急斜面に取り付けた道を延々と歩くのだが、やたらと小さな蚊が体中に取り付いてわずらわしい。刺すとチクリと痛いので、刺されたことがすぐわかる。それなのにこの蚊は動きが鈍く、手で叩くとほぼ百発百中で、叩き潰される。逃げると言うことを知らないかのようだ。が、鈍いのは私も蚊に劣らず、10箇所以上を刺されてしまった。もっとも、右手で優泰の手を引き、左手で家族の荷物を持っているのだから、刺されているのが判っても、手で叩きようがなかったのだが、、。

 滝は水量こそ微々たる物であったが、何段かにわかれて、30メートルほどの落差を流れ落ちているものであった。特に感動を覚えるような滝ではなかったが、森の中の山道を優泰が手を引かれながらも歩きとおしたことは嬉しかった。普段町歩きをしていても、すぐに「足が疲れたからタクシーに乗ろう」と言っていた割には良くぞ1時間を休みなく歩いたと思った。同様のことはお母さんにも言える。もっとも、お母さんは途中何度も「ちょっと休憩していこう」を連発していたのだが、、。

 帰り道、山の中の道をビートルで進んでいたら、黒い小さな物体が道を横断しているのを発見。停車して物体を良く見たら体調が15センチ近い巨大なサソリであった。これは珍しいと下車して遠巻きに眺めたり、木の棒で突ついて見たりしたのだが、そのうちO女史が放り投げた握りこぶし二つ分くらいの石が命中して昇天してしまった。お母さんはこのサソリに大感動。死んでしまったのがちょっと悔やまれているようであった。もっとも、帰り道、先ほどの田舎道で、立派な作りの家々を見ながら、「こんなのんびりしたところで、通信設備だけしっかり整えて暮らせたらイイだろうなぁ」などと女同士で話していて、「ところでこの辺にもサソリがいるの?」なんて聞いてくるので、「もちろんいるだろゥ」と答えたらば「やっぱり住むのやめたぁ」だそうだ。

 夜本格的に雨が降る。昨晩もスコールのような雨が降ったのだが、また乾季から雨季に戻ったのだろうか?私は乾季よりも湿り気のあり空気がしっとりとした雨季が好きなので歓迎なのだが、、。

 

朝食
ロールパンにオムレツ少々。
昼食
クンタン入り口のドライブイン食堂にて味付けスペアリブの揚げ物、五目野菜炒め、タイ式卵焼き、バジル炒め、豆腐と海苔のスープ。
夕食
レトルトのミートソースを使ったスパゲティー。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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