旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

このページ「チェンマイ通信」はIIJ4Uサービスのホームページ機能が2016年3月31日(木)をもって終了した関係で、chiangmaikk.comのサーバへ引っ越ししてきました。設定不備もあるかと思います。

 

HPご意見メール

4月10日 木曜日    天気は晴れ   

 昨日、宿屋を通じてタオ島一周ツアーを予約した。このツアーは船によるもので、各所でスノーケリングを楽しめるそうである。料金はスノーケリング機材、昼食代、フルーツ、スナック、飲み物代を含むとなっており550バーツであった。優泰の参加費は交渉してもらって100バーツとなる。船には550バーツの漁船と450バーツのルアハンヤオ(細長い小舟)とがあったが、ルアハンヤオでは屋根がないため日に焼かれてとても暑そうなので、ちょっと高くても漁船にした。

 9時前にツアー会社が迎えに着たが、港まで送ってくれるのはなんとモーターバイクであった。これに3人乗りして港まで向かう。このツアーで使う漁船には、西洋人が4組とタイ人家族が一組乗り合わせていた。それと漁船の持ち主の家族とツアー会社の係りが一人。タイ人家族は優泰と同じくらいの年恰好の2人の子供がいるし、漁船の家族も子沢山である。船は島に沿って時計と反対周りに南側へ回り込んだ。タオ島は結構山があって、海岸ギリギリまで山が迫っているところが多い。それと岩が多いのだが、その岩は波に侵食されてか、形状が起立したペニス風になっている。船が最初に向かったのはシャークアイランドだそうで、タオ島の沖合い500メートルほどにそそり立つ岩の島である。優泰にライフジャケットとスノーケリングをつけさせて海に入れたところ、海を怖がって私にしがみついてくる。私はライフジャケットも何もつけていない身なので、しがみつかれると、こっちが溺れてしまう。どうやら足が底につかないのが怖いらしく、涙声で「もう嫌だ」と訴えてくるので、仕方なく優泰を船にあげる。ライフジュケットにスノーケリングと完全武装させているのにこの始末。情けない。優泰と2人で船上で退屈していてもしょうがないので、私一人海に飛び込み、島の近くまで泳ぐ。シャークアイランドといってもサメの姿は見えず、熱帯魚などカラフルな魚たちを眺められるだけである。優泰にもこうして熱帯魚が泳ぎ、透明度の高い海で泳がせたいと思っていたのに、まったく弱虫で嫌になる。

 次に立ち寄ったのは、島の東側の岩場近くで、ここでは、ライフジャケットを着けた優泰をおぶる形で私が泳いで百メートルほど先の岸近くまで連れて行った。私におぶさっている分には「怖い」とは叫ばなかったが、私はその分泳ぐのが大変であった。ここも海水の透明度が高く、底は砂利であって、海底まで光が良く差し込み、ここで優泰に海中を覗かしたらば、綺麗な熱帯魚が沢山見えるので大喜びした。魚たちは人を怖がる様子もなく、捕まえようとさえしなければ、近づいてくる。優泰に海の中を覗かせると言っても、もぐるわけではなく、海面に顔をつけるだけのことだったが、それでも色々な熱帯魚が見られた。縞模様、黄緑色、黒、茶色の斑、虹色、そしてコバルトブルー。海底には巨大なシャコガイの貝殻がいくつも転がっており、私はそのひとつを引き上げようとしたところ、右手薬指を切ってしまった。シャコガイも牡蠣と同様、殻の表面にカミソリ状の鋭いところがあったようだ。この水深1メートルほどの場所で、優泰にスノーケリングを使って息を吸う方法を教える。

 昼ご飯は、船上でツナサンドウィッチが提供された。アテガイブチはひとり一個と寂しいものである。私は早々に食べ終わってしまった。船上には、大きな飲料水のタンクがあり、各自勝手に飲んでよいらしい。そして、石油缶というかブリキ官にビスケットが入っており、これも勝手に食べてよいらしい。これらが、昼食、スナック、飲み物に相当するらしい。そして、フルーツはパイナップルが一切れずつ供された。食事は私たちだけではなく、魚たちも食事タイムのようで、船にはパン屑の詰まった麻袋が積み込まれて、このパン屑を海に向かって投げ込むと、ものすごい数の魚たちが集まってくる。まるで海ではなく養殖池のようである。この魚の群れる中でもスノーケリングをすることができ、もう優泰も足がつかないことを怖がらなくなって、自分から海に入っていけるようになった。集まってくるのは大きさが15センチほどの縦じまのある魚たちで、その数たるや数千以上であろう。

 午後、船はタオ島の北にあるナンユアン島と言うところに立ち寄った。ここはプライベートアイランドで、とても綺麗な所だと言うのだが、入場料が一人100バーツと言う。ビーチもあり、綺麗そうなのはわかるのだが、わざわざ100バーツを支払って上陸するほどでもなさそうだ。他の乗客たちも大半がそのようで、上陸したのはタイ人家族だけであった。それと、私とは午前中に海に入って日に焼けて、背中から肩にかけて火傷状態なのである。もう光が当たるだけでも痛くなってしまった。漁船は上陸しないケチンボウの観光客を乗せたまま沖合いに停泊。漁船の家族たちは釣りをはじめた。竿を使わない手釣りで、白い身体に太く黄色い横縞のはいった魚が盛んにかかるが、これは美味しくないそうで、海に投げ戻すか、デッキにほったらかされてしまう。こげ茶色をしたオコゼに似た魚も時々かかるが、これは小さいものは逃がし、ちょっと大きいのはバケツに入れる。そして体長30センチほどの赤い魚がかかったときは漁船の家族たちは大喜びであった。その魚はスープにしても、蒸しても、焼いてもとても美味しいのだと言う。今晩のオカズだそうだが、なんと言う名前の魚かと質問したら「プラーヤイ(大きな魚)」だと答えた。

 港に戻る直前に、港近くで最後のポイントにたちよった。最後なので私も海に入ったが、西洋人たちは大きな魚が見えたと喜んでいたが、私にはそれほど大きな魚が見られなかった。見かけたのはくちばしが長く、やたらし細長くて棒のような形をした魚だけであった。そして、午後4時には港へ上陸し、バイクに乗って宿屋へ戻った。今日は良い一日であったのだが、カメラを持っていくのを忘れたことが唯一残念だ。宿屋に戻って、ビーチで優泰とバドミントンとフリスビーをするがまだ日差しが強すぎて日焼けが痛く30分もしないで私はギブアップしてしまった。

朝食
野菜と豚肉のカレー炒め。優泰は目玉焼きとトーストとコーンフレーク。
昼食

船上で提供されたツナサンドウィッチ。

夕食
ビーチサイドのレストランでバジル入りのチャーハン、ヤムウンセン(ハルサメの和え物)。優泰は特大ハンバーガー。

 

 


メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

チェンマイ帰り就活日記

求む!ピョン子の情報