旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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11月9日 土曜日    天気は快晴れ 

 昨日市場で買った納豆もどきを食べてみる。冷蔵庫に入れていたためか、もうまるで糸を引かなくなっている。いくらかき回してもだめだ。臭いは納豆臭さがあるものの、味はまるでコクがない。失敗である。失敗と言っても、まぁスーパーで売っているタイ産で日本製に見せかけている納豆と比べると、どちらも大体同じような味だから、安い分だけこの納豆もどきのの方が許せる。

 朝からラジオ局について番組制作テクニックの研修を受ける。はじめは前回同様に形式ばることが大好きなタイ人たちが、また外国人相手に、自己満足の会議を開いたのかと思い、しかも終日の研修会議とあって少々うんざりしていた。例によって、例のごとく、朗々と我々が聞いてもチンプカンプンの公文書をもちろんタイ語で朗読して読み聞かせてくれるのを拝聴し、、、、。しかし、実務研修に入ってから、だんだんと楽しくなってきた。雰囲気として社会人一年生と言うか会社の新人研修とよく似た展開となってきた。まず、プロジェクターを使って、マイクの効果的な使い方や、リスナーの関心のひきつけ方、インタビューのやり方など、一通りのことを、教科書で習うように教えられる。タイのラジオ番組も「ながらリスナー」が多いのだそうだ。「ながらリスナー」と言うのは、勉強しながらとか仕事をしながらラジオを聞いているということで、これは日本とよく似ている。次に、放送開始から、現在までのリスナーの変化についてアナライズをブレーンストーミング形式で行う。本来、チェンマイ長期滞在者向けの放送であったはずが、リスナーはタイ人が中心であることが再度問題提議されるが、深入りはしなかった。そして、「効果的な番組」についてパネルディスカッション。朝の9時から初めて、延々と夕方6時までのロングラン。もうひとつタイらしいと感じたのは、研修会議中に、何度もおやつが入ることだ。出されたおやつは、午前中に、肉まん、中国風の焼き菓子、午後にミカン、ココナツ、ゼリーもちろんコーヒーも、、。また、今日の研修が比較的面白かったのは、タイ人のプロデューサーがタイ語以外にもかなり英語を使って説明したり、意見に対するコメントを出してくれたことだ。
 私の番組に対する成績だが、思っていたほど悪くなかった。成績と言うのはリスナー反応や意見なのだが、英語は上手ではないが、簡単な単語を使い、単純な構文なのでわかりやすいと好意的に評価してもらえていた。また、タイ人学生たちが潜在的に持っている現代日本文化に対する関心があるため、生の日本人が、時折タイ語を交えて話すのが面白いそうだ。しかし、そのタイ語はオカマっぽいとも評されていた。確かに私のタイ語は発音が柔らかく砕けすぎているかもしれない。が、それもパーソナリティーとして不都合なあたると言うことではないそうだ。英語が下手なのは本人も自覚しているのだが、逆に面白い結果が出たのは、ネイティプ英語の方が、リスナーには「何を言っているのかわからない」と言った評かが多く出ていた。多分日本人もそうだが、ネイティプな発音の英語と言うのは聞き取りにくいものなのだろう。

 夕方から、番組の関係でメーピンホテルで開催されるチェナライワイナリー(ブランド名はLa Sante)のパーティーに招待された。タイでは数年前からワインがブームである。スーパーなどでもワインコーナーを独立して構え、スタイルの良いミニスカートの女性スタッフを配置するなどしていた。ワインも輸入物が中心で一本1000バーツ前後のものが多い。つまり、庶民に高嶺の花なのだが、見栄っ張りのタイ人はワインが大好きである。
 このワイナリーのパーティーも演出は派手であった。奇抜なスタイルのモデルが登場し、まるでファッションショーでもしているかのような演出をしてみたり、まずまず楽しませてくれる。聞くところによると、今年の世界フードとホスピタリティーのコンテストショーで銀メダルをここのワインが獲得し、そのお祝いというか、市販オープニングのパーティーだそうだ。ワインと言っても、このワイナリーが製造している5種類のワインはブドウから作られているのではなかった。すべて別のタイ在来の果物などから作られていた。詳しい成分や醸造方法についてはタイ語での説明だったので、良くわからなかったが、とにかくブドウ以外の果実酒である。それがワイン風の赤が3種と白が2種である。

赤 Black Krashy, Thai Red Fruits Wine, Noni Wine
白 Santol, Doh-Lemon

いずれもアルコール度数は12.5度で、タイの在来果物や生姜のような根っこ、ハーブなどを使って作られている。ほとんどのものがハーブによる香り付けがされており、ワインと思うとちょっと違和感がある。また、果実が発酵してできるアルコールと言うよりかは、リキュールのような蒸留したアルコールの感じで、なんとなく白ワインに安物のブランデーを加えたような、シェリーのような、またはハーブを効かせたカクテル(?)のイメージである。渋みはなくドライでのど越しも良い。量が行ける酒ではなさそうだが、ハーブが効いているので、薬用酒のイメージも加わるかもしれない。その中で、Doh-Lemonだけは一風変わっていた。賞を受賞したのもこのDoh-Lemonらしい。原材料はサントルと言う果実にドーマイルーロム(直訳で「直立して倒れることを知らない」)と言う名のハーブを使っている。そのドーマイルーロムからドーレモンの名がついたそうなのだが、ドーレモンとは、タイで人気に日本のアニメ「ドラエモン」のタイ語名である。つまりタイ人には「ドラエモン」のワインと言った印象を与えいるのではないだろうか、、。味はかなり甘くポルトのようなデザートワインであった。ワイナリーの関係者も、これは食後酒としてお楽しみくださいなどと言っていたが、私はあえて、甘いワインと言った概念を捨てれば、もっと別の楽しみ方もあると思う。たとえば、辛くすっぱいソムタム(青パパイヤの和え物)やヤムウンセン(春雨の和え物)のようなものにも、口直してきなアルコールとして受けるのではないだろうか、唐辛子の刺激になれているタイ人には口直しの発想はないかもしれないが、日本人には極辛の唐辛子を齧った後には口直しが必要だ。ビールなどでは口中の火事は収まらない。コーラやジュースでは料理の味が死んでしまう。そこへこんな甘いハーブの酒があれば、きっとタイ料理ファンはもっと増えると思う。

朝食
ご飯と納豆もどき。
昼食

放送局にて鶏肉のトマトソース煮込みとソムタム(青パパイヤの和え物)。

夕食

メーピンホテルにて立食パーティー。帰宅後ヒヤムギ。

 

 


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(2015年5月からのブログ)

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