旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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9月8日 土曜日

優泰は週末だけは起こされなくても7時前に目を覚ます。7時からテレビでウルトラマンを放映するからだ。その後も引き続きアニメ番組でテレビにくぎ付けになっている。

前職のシステムの調子がこのところ良くないようだ。私のところにもユーザーから問い合わせが入り始めている。朝食後しばらくシステムの状況確認や復旧の目途について東京へ何度も連絡を入れる。

10時に優泰を誘ってローカルバスに乗りに行く。チェンマイにはバスのターミナルが何ヶ所かある。私のところからだとチャーンプアクのターミナルが最も近く、距離にして1キロ半くらいだろうか。このターミナルからは主にチェンマイ県内北部への中距離バスが発着している。また、県南部行きのバスも一部起点にしているようだ。

バスターミナルまで炎天の道を20分ほど歩き、ようやく着いたところで、これといって目的地もなしできたので、一番早く出発しそうなバスに乗ることにした。県北部へ行くオレンジ色の大型バス、南部へ行く青い中型バス。隣町のランプンへ行く白いバスがプラットホームに並んでいたが、青いバスが今まさに出発するところであった。行き先はホットとなっていた。優泰と2人バスに飛び乗り、がら空きの車内で、運転席の隣の席に腰を下ろした。すぐ隣がエンジンになっていて喧しく、そしてひどく暑い席駄が、見晴らしは良い。車掌から途中のチョムトンまでの切符を買う。距離が約60キロほどもあるのに、運賃はたったの23バーツであった。

バスはチェンマイの堀を半周走り、南門であるチェンマイ門でしばらく客待ち停車をする。このチェンマイ門で20分ほど停車をしているうちに車内は満席となり、通路に達人まででてきた。満員になったところでようやく出発。ハンドーンへ向かうハイウェイを快調に走り、ハンドーンからは道路の拡幅工事中で、砂利道を土埃の中をガタガタと車体をきしませながら進み、チェンマイ門を出て1時間ほどで、山が近づき、チョムトンの町に着いた。市場前でバスを降り、小さな市場をのぞく。本当に田舎の市場で、ろくな物が売られていない。萎れかけた野菜やタライでノタウツなまず。台の上に並べられた生の肉にはハエが飛び交っている。市場を出て、少し歩くと大きなお寺があった。門前にアイスクリーム売りがいたので、アイスクリームを買って優泰とお寺の境内にある木陰のベンチに腰掛けて食べる。
お寺は立派な本堂を持ち、調べれば由緒正しきお寺なのかもしれないが、英語の案内板もなさそうだし、それに我々は市場から通じる脇道から入り込んだので、正門をくぐっていない。そして、境内から出るときも、裏門から出てしまった。裏門を抜けると小川が流れており、子供達が水に入って騒いでいた。小川の向こうは数軒の民家があり、その先は田園となっている。このチョムトンは国道沿いに細長く開けた町なのであろう。

表通りの国道に戻り、とおり沿いに歩く。感じとしては山梨県東部の旧甲州街道沿いを彷彿とさせる。2階建てくらいの雑多な地元民相手の商店やら診療所などが並び、しかもそのうち半分くらいは、シャッターを下ろしたままだ。多分今日が土曜日だからだろうが、通りの交通量に比較して、寂れた感じは否めない。映画館のような作りの建物があったが、映画は上映されておらず、スーパーに改装されていた。タイでもテレビの普及で映画館は苦しいのだろう。都会の豪華な映画館は別として、いまどき田舎の映画館などはやらないのだと思う。

国道沿いから裏の民家の並ぶ脇道に入り込み、坂の多い眠ったような細い道沿いを歩き、寂れた寺院を抜けて再び国道に戻って、ラーメン屋(タイ式ラーメンのバミー専門店)へ飛び込み、昼食とする。優泰にはスープに入ったバミーナムと私はスープなしのバミーヘンを注文。それぞれ入っている具は一緒で、小粒のワンタンが数個、チャーシュー数枚、菜っ葉数切れ、ネギ少々である。が、バミーヘンに普通はチャーハンスープのように付いてくるスープが添えられていない。やはり、スープがないと寂しい。

帰りのバスの中で優泰は昼寝をした。アパートに戻ったのは2時半であった。

けだるい午後をダラダラと過ごし、夕方6時にレモンツリーへ夕食に出かける。お母さんも喉が痛いらしく、あまり具合が良さそうではない。注文した料理の半分も食べれていなかった。もっとも、お母さんは具合が良くないとか言いながら、夕べは深夜までテレビで映画を見ていたのだから、し方あるまい。

 

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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