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5月4日 金曜日

成田発11:20のバングラデシュ・ビーマン航空BG073便はなぜかほぼ定刻にドアを閉め、滑走路に向かって動き始めた。

2週間日本に一時帰国し、日記をサボっていましたが、今日からまた再開させていただきます。

インターネットで調べた格安航空券で片道3万円少々という激安航空券を入手。航空会社はバングラデシュのビーマン航空。日本へは週に一度就航していて、これがバンコク経由。つまり成田からバンコクへ向かう最も便数の少ない航空会社であるわけです。
失礼ながら、この航空会社の飛行機に乗るのは初めてながら、かなり先入観を持っていて、どうせ定刻に飛ぶわけがないと半分決めてかかっていました。以前にも中近東や南アジア圏の航空会社の飛行機に乗ったことがありましたが、お酒は飲めないし、正直に言って機内サービスで期待できるのは、忍耐力を鍛えられる事だけと覚悟していました。出発時刻を現地時刻で考えているのではないか疑いたくなるような遅延や、欠航などとにかく大変失礼な先入観で一杯でした。

機体はエアバスA310型で特段特筆すべきものではありせん。
座席もちょっとなじみのない色合いながら、2人がけに3人で座らさせられるような事もありませんでした。テーブルもあります。座席ポケットにはだいぶ手垢で擦れていますが、機内誌も入っています。ちょっと太めだけれどサリーを着込んだスチュワーデスも乗っていて、離陸前にリンゴジュースのサービスまであったのには驚いてしまいました。で、とにかく、イスラムのお祈りのビデオ上映が終わると、飛行機はごく普通に成田を離陸したのです。

水平飛行に移り、ほとんど広告らしいものが挿入されていない地味な機内誌が月間ではなく季刊であることを発見し、読書灯のボタンと、リクライニングのボタンはそれぞれ、多だ存在するだけで、押す前と押した後でも何の変化も起こらない事に気づいたころ、機内食となりました。
バングラデシュといえばカレー料理だろうと見当をつけていましたが、内容は塩コショウなど味付けを忘れたと思われるチャーハンと油切れの悪いエビフライ、ガムのような歯ざわりの鶏肉炒めでしたが、とんでもない味付けをされるより、かえって味なしのチャーハンの方が、こちらの加減で塩コショウを振れるのでよかったのかもしれません。さらに諦めていたことでしたが、なんとビールのサービスがあったのです。それもオーストラリアのフォスタービールかオランダのハイネケンかを選べるのです。イスラム系の飛行機でビールのサービスを受けるのは初めてでした。また、ビールを飲まない人には、有無を言わさず缶コーラを手渡しています。ビールにしろコーラにしろこの機内には冷蔵庫が無いのか、室温状態で生ぬるく、やたらと泡ばかりが噴出します。

ぬるいビールはアルコールの回りが速いのか、ちょっと良い気分になってきました。トイレに立つと、前方のトイレは故障のため立ち入り禁止と張り紙がしてあります。後方2箇所のトイレのうち1箇所はロックのノブが壊れていて、カギが完全にかからず、また照明もつかない状態でした。うす暗い中で内部を良く見ると、便器のシートカバーは無く、所々ペンキが禿げかけています。イメージとしてはタイの長距離バスのトイレのようでした。

ビデオ画面ではアメリカ製のコメディ映画の上映が始まり、ヘッドセットを耳に当てましたが、何も聞こえません。ヘッドセットを交換したり、挿し込みを換えても聞こえません。仕方なく画面を眺めていましたが、コメディなので見ているだけで内容は十分理解でき、赤ん坊の誘拐犯とその誘拐犯を切りきり舞させる赤ん坊の話でした。しかし、音声が無くて良く理解できなかった人たちのためか、飛行中この映画は繰り返し上映され、都合2回半も再上映されました。

バンコクが近づくとドライフルーツケーキとお茶のサービスもあります。このサービスで私は感動しました。お茶にはスティックタイプではなくビニールパックの砂糖と粉ミルク(クリープのようなもの)が添えられてたのですが、私はどちらも使わずにお茶を飲み終え、スチュワーデスさんが器の回収に来た際、砂糖などをカップと一緒に戻したところ、手をつけていない砂糖と粉ミルクをエプロンのポケットに仕舞い込むではありませんか、これは私のだけではなく、他の乗客のものもそうしています。きっとリサイクルするのでしょう。使ってもいないものを捨てるのは確かにもったいない事で、飛行機のように飛ぶだけでも環境破壊に結びつくような存在では、シートのリクライニングや読書灯、便座シートなどより、こうしたリサイクルの方が大切なのでしょう。

このような良い心がけのおかげか、バンコクにもほぼ定刻の4時に着陸し、私たちも無事に入国審査を受けられました。通関もスムースで呼び止められる事もありませんでした。巨大な国際線ターミナルを北の端から南の端まで歩き、さらに長い長い国内線ターミナルへの連絡橋を渡って、雑踏する国内線出発ロビーに入ったのは、もう5時近くなっていました。早速航空券の発券カウンターへ今日のチェンマイ行きの切符を所望したところ「FULL」とのお告げ、スタンバイカウンターへ行くように言われ、さらに雑踏を掻き分け、スタンバイカウンターへ行き、キャンセル待ちのリストを作ってもらい、17:50に荷物を持ってもう一度ここに来て、席があれば乗れるし席が無ければ乗れないよ、切符は乗れると決まってから買えば良いよとお教えいただく。

重い荷物をエックス線検査を通し、雑踏の中荷物の横で時間を待つ。優泰はのどが乾いたとか言い出し、自動販売機でファンタを買う。この子は機内で無料でくれる飲み物のときには飲みたくないとかいい、お金を出して買わなくてはいけないときにかぎってのどが乾いたと言い出す。そうそう、今朝成田空港に向かう電車の中でもそうだったんだ。あのときは電車が駅に停車しドアがしまるまでの間髪を縫って自販機に走り、缶入り飲料を買う羽目になった。

17:50無事に席が出来たから切符を買ってここへすぐ来なさいとのお達し、三度大急ぎで発券カウンターへ行き、切符を3人分買い。ぎりぎりセーフのチェックインが出来た。連絡バスを降りて、真新しい飛行機と過分に商業的なのかもしれないスチュワーデスさんの微笑みに迎えられ、18:15発のタイ航空TG120に乗り込み、座席ベルトを締めるとすぐに離陸。1時間ほどの短いフライトながら簡単な機内食が供された。しかし、お母さんも優泰も今は食べたくないと言って、結局私が2人前を食べる事となった。

雲海に沈む夕日を眺め、あたりが暗くなった頃チェンマイ空港に到着。
到着ロビーを出たとこでアパートへ行くための車を拾おうとしたが、なかなか車がこない。他の乗客たちは迎えがあるのか次々に乗用車やワゴンに乗り込み去っていくが、私たちだけは荷物とともにひたすら車が来るのを待つ。待つこと十分以上だったか、ようやくトゥクトゥクの三輪タクシーが来て、巨大なスーツケース2個と沢山の手提げやボストンバックを載せ込み、わずかに残された空間に親子3人体を押し込め、いざアパートへ。

アパートでも14階の我が家まで荷物を運び込むのにひと汗かき、8時過ぎにようやく、シャワーを浴びる事が出来た。
が、お母さんいわく、おなかが空いてフラフラだと、、、。しかたなく家の前のコカ・レストランでタイスキを食べに出る。

夜10時過ぎ、ベッドにもぐり込み、寝る事とする。2週間前と比べ、幾分涼しくなったようだ

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         4/22-5/3の間は日本にいたので日記はお休みです。

 

 

 

 


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(2015年5月からのブログ)

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