旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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6月2日 水曜日    天気は晴れ

 朝、さて、前回ベランダに死んでいた小鳥と同じように近所の雑木林に埋めてやろうかと思って、小鳥を包んでおいたタオルを剥ぎ取ってみた。しかし、まだ息があるのか暖かい。わずかながら足を動かしたりする。あぁ、まだ生きていたんだ。

 こうなった以上は、何としてでも助けてあげたい。K.K.トラベルまで連れていき、9時になるのを見計らってから動物病院へ連れていった。タイでも獣医が小鳥を診てくれるのかどうかわからないが、何もしないでいるよりはイイだろう。プラシン寺近くにある小さな動物クリニックに駈け込んで診察を依頼する。「では、まずこの診察カードに記入して」と小さなカードを手渡された。そこには飼い主の名前や住所以外に動物の種類、毛の色、年齢まで記入するようになっていた。獣医さんは「で、どうしたんだね」と聞いてきたので、昨日からの状況を説明した。
 診察台に乗せられた小鳥を、獣医さんは翼から診察をはじめた。「大丈夫、翼は問題ない。あと、数日したら飛べるようになるだろう」と言ってくれたが、私はこんなに衰弱しているのだから、あと数日の命をどうつないで良いのかわからない。「でも、先生、こんなに弱ってますよ、、」「ちゃんと、餌を与えてください。お薬を出しておきましょう、、、」うーん、まるで人間の診察室と同じような問答だ。「でも、先生、どうやって薬を飲ませるのですか?」と質問して、薬の飲ませ方を実践してもらった。その方法とは、ちょっと乱暴だが、指先で強引にクチバシをこじ開けて、液状の薬を小さなシリンダーを使って飲ませると言うものであった。それから、「餌はご飯粒ではなく、生のお肉を与えなさい」と教わった。生肉かぁ、、。手間がかかりそうである。「虫でもイイんですか」と聞くとヨイと言う。虫ならばK.K.トラベルで飼っている魚、アロワナ用に幼虫がいるから、それを与えよう。

 K.K.トラベルの机の横にタオルで包んだままの小鳥を置き、ときどきクチバシをこじ開けて幼虫を放りこむ。小鳥は体力がないのか、ほとんど押さえつけられても抵抗もできず、私になされるままになっていた。位置時間感覚くらいで幼虫を与えつづけていたら、午後になって急に元気に泣き始めた。それも突然である。あのグッタリしていた小鳥が、起き上がり、ピョンピョンと跳ねたりまでする。まったく感動である。まるで、今まで眠っていただけだったかのように、動き回るのである。
 元気になったのは、とても嬉しかった。が、それはとても世話の焼ける小鳥に変身した。鳥かごなどを用意していたわけではないので、机の上を我が物顔で跳ねまわる。指先には喜んで止まって、じっとして毛繕いなどしてくれるが、そのため私は片手で業務をこなさなければならなくなった。更に1時間おきの餌も自分で食べるということができないクセに、私がクチバシをこじ開けようとすると激しく抵抗するようになった。せっかく口の中に放りこんだ幼虫も、放り出してしまう。でも、私は嬉しかった。タイのスタッフに聞くと、これはサリカーと言う鳥ではないかと言うことであった。この鳥は言葉を覚えるのだそうだ。そう言えばチェンマイではあちこちで九官鳥に似た鳥が野鳥として飛びまわっているから、この小鳥、九官鳥の仲間なのかもしれない。

 本日も帰宅は10時になった。日が暮れてからは、ポリバケツを鳥かご代わりにして、入れておき、蓋をしておいたら、しばらくして眠ってしまったようだった。帰宅するため起こしたが、やはり眠いのか、指先に止まっていても、目を瞑って寝てしまう。小鳥が元気になったことをお母さんも喜んだが、お母さんは生き物を怖がるタイプなので、近寄って確認しようとはしなかった。

朝食
もりそば。
昼食
豆腐とバジルの炒め物。
夕食
カレーライス。

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(2015年5月からのブログ)

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