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バリ島3泊4日旅行第4日目
10月13日 火曜日

今朝も黄色いネコが向かいの部屋に来ている。
ホテルの従業員にホテルで飼っているのかと尋ねたら、飼い猫ではなく、近所のネコだそうだ。
宿のネコではないそうだ

さて、今朝もジョギンコグ。
今朝のコースは即日途中で引き返したテンガニン村まで走ってみることにする。
養鶏場の鶏糞臭いのは気になったが、なだらかな坂道で、車がそれほど走ってこないので走りやすい。
それに山の中なので木も茂り、太陽光線に悩まされることも少ない。

20分ほど走ったら集落に到着。
先住民が伝統的な暮らしをしているとのことだったが、私の勉強不足の目には取り立てて先住民の伝統的な生活様式が何なのかよくわからなかった。
ただ学校はちゃんとあり、幼稚園もあった。
集落の近くにはやはり養鶏場がある。
土産物屋もあり、日本語の看板を掲げて編み籠などが売られている。

広場のようなところで折り返す。
途中の雑貨屋で一昨日食べたベビースターラーメン風のミーゴレンが売られていた。
小袋が10袋つながって売られており、ひとつ1,000ルピア、10個つながって10,000ルピア。
雑貨屋の前は小学校になっている。
きっと学校帰りの子供たちがおやつに買って食べるのだろう。
雑貨屋には冷えたスイカも小さく切って売っていたので、二切れもらう。
2,000ルピア。
甘くておいしいスイカだ。

ミーゴレンカナック
さて実はこのミーゴレンスナックの小袋を昨日から探していたのである。
今回の旅行の土産を何にするか迷っていた。
私の部署にはスタッフも多いし、みんなに公平に与えないとトラブルになる。
しかも、スタッフの大半が食欲旺盛な若い女性ばかりである。
とにかくバラ撒くにしてもまんべんなく巻かなくてはならないので、毎度苦心していた。
その土産としてこの小袋は手頃であった。
値段も安いし、何十個と買っても大して重たくない。
だが、探してみるとなかなか売っていないもので、コンビニにも置いていなかった。
子供たちのおやつを横取りしてはかわいそうなので、10個つながりの小袋一本を残して全部買い占めてしまった。
重たくはないが、大きなビニール袋にいっぱいになってかさばる。
宿まであと3キロほど、ビニール袋を抱え少し走りにくいが、下り坂なので大して苦にもならなかった。

朝食は3日間とも同じテーブルに着いた。
今朝は一段と波が高いようで、防波堤に砕ける波の音が響いてくる。
昼にはチェックアウトして空港へ向かわなくてはならないので、午前中は宿の前の海で泳ごうかと考える。
今朝も波が高い
今朝の朝食はスクランブルエッグとハムにした。
これが正解であった。
なぜならば、ここの朝食には四角い食パンのトーストが二枚付いているのだが、ふだん私の朝食は食パン3枚と決めている。
なので、昨日と一昨日はパンが1枚足りず、なんだか食べ足りないような気がしていた。
実際にはいつもパン3枚を食べているといっても、おかずはなく、マーガリンやクリームチーズを塗り、あとは果物を食べるくらいだから、玉子やベーコンのある朝食の方がずっとボリュームがあるはずなんだろうけど、やっぱりパンは3枚食べたかったのである。
然るに、今朝のスクランブルエッグはなんとトーストの上に山盛りとなって出てきた。
しかも、いつものトーストはちゃんと別皿に2枚ある。
つまり都合3枚のパンがあるわけで、これで大満足してしまった。
スクランブルエッグ

宿の部屋の床にはいつも小さな砂の小山が置かれている。
ちょうどお灸より少し小さいくらいのサイズで、毎日夕方に部屋へ戻ると、清掃が入ってきれいに整えられた部屋の真ん中に砂の小山がある。
これはバリ島の伝統のおまじないか何かでメイドたちが作っていったものなのだろうか、それともタイルのメジに潜んでいる蟻たちの仕業なのだろうか、謎である。
ホテルの人に聞いてみようかとも思ったが、謎を残しておくのも悪くない。
何かの呪いかも

ホテル向かいのコンビニへインスタント・ミーゴレンを仕入れに行く。
このミーゴレン、バンコクのスーパーでも輸入品が受けれており、私のお気に入りであるが、やはり原産国だと値段も安いので、当面のストック用として買い込んでいくことにする。
タイの即席麺と比べると、麺の仕上がり具合とかも良好で、しっかりしていて日本のインスタントラーメンに劣らない。
それにタイの袋麺のサイズは普通サイズで55~60グラムと小さいし、ジャンボと呼ばれるサイズでも67~80グラム程度である。
これに比べてミーゴレンは普通サイズで85グラム、ジャンボだと129グラムもある。
欲張ってたくさん買ったらカバンに入りきらなくなってしまった。
(インスタント・ミーゴレン、参考のためタイの即席麺と比較)
即席麺の比較

宿の前の海は沖の大きな波も防波堤があるので、泳ぐ分にはそれほど気にならないし、海流もないので、ちょっと波のあるプールみたいなもので泳ぎやすい。
緑色の鮮やかな海藻の茂っている場所やサンゴや岩礁など、変化があり、たくさんいるとは言えないけれど魚たちも泳いでいるのが見える。
海水の透明度も高い。
恐怖の黒い大きなウニはいないようだし、安心して泳げる。
それとタイのビーチのようにマリンスボーツでジェットスキーやモーターボートが行きかうこともない。
宿前の海
時間が許せば、ずっと海に浮かんだり、水中の魚たちを追いかけてみたりしたいところだけど、帰る支度もあるので、海から上がってそのままシャワー代わりにプールへ飛び込む。
小さいけど、十分に深いし、気持ちの良いプールだ。
何よりも水面に浮かんでいると波の音が聞こえて来るのが気に入った。

チェックアウトは12時。
空港へのタクシーは12時半に頼んであったが、チェックアウトをするともう車は来ているとか、、
私としては軽くバクソでも食べてから空港へ向かいたかったのだが、ドライバーは4時の飛行機なら早く出発した方が良いとせかす。
「ちょっと待ってて急いでバクソ食べてくるから」と飛び出してみたものの、探してみるとバクソを売っている屋台など見当たらない。
結局、汗をかいただけでバクソは諦めることになった。
宿の入り口

車に乗り込んだら助手席にはホテルの従業員が座っており、後部座席に座った私の方を振り向いて
「私、ガイドさんね、OK」とか言う。
昨日のベサキ寺院ではガイドなしでは見学できないとの話だったけど、空港へ行くのもガイドが必要なんだろうか?
まったくバリのルールはわかんないけど、それでもイイやと思い空港へ向けて出発。

ガイドが同乗しているならばと、バリ滞在中に感じたことをいろいろと質問してみた。
例えば、「ベサキ寺院では小さな女の子が絵葉書を売っていたけど、学校に通っていない子供たちがたくさんいるのか」との質問に対して、
学校は二部制で、午前中のクラスに通う子供と午後のクラスに通う子供がいるので、きっとその女の子は午後のクラスへ通うんだろうと教えてくれた。
また、バリでは4人くらいまでワイフを持てるのだそうだ。
それは二号さんとかではなく、正式な一夫多妻制らしい。
タローもバリのワイフほしくないかと質問されてしまった。
そしてガイドと言うのは実は冗談で、従業員氏はデンパサールに家族があり、週に一度家族に会いに帰るのだとか、、
つまり私の雇ったタクシーに勝手に便乗していたわけだ。

バクソを食べ損ねたが、バクソ売りのバイクが走っているのを見かけた。
車を止めてバクソを啜りたいとも思ったが、便乗している従業員氏は早く私を空港へ送り込んで家族に会いたいのだろうから、生唾呑んでバクソバイクを見送った。
バクソバイク

空港が近づき、運転手氏が後ろを振り向いて
「有料道路でいくと近いけど、有料道路を使わないと遠回りだし渋滞もするけど、どうする。有料道路代は10,000ルピアね。どっちにするか、アップツーユーよ」
と言う。なんだ、有料道路代は込みじゃなかったのか?
来る時は請求受けなかったから、もともとタクシー代に有料道路代も含まれているのだろうと思っていたが、そうではないらしい。
それに田舎のチャンディダサと違って少しは都会であるはずのデンパサールの街も見てみたいので、そのまま有料道路に入らずに走ってみてほしい気もしたが、従業員氏が
「すごい渋滞ね、飛行機に乗り遅れるよ」
などと横やりをさしてくるので、ドライバーは私の回答を聞く前にハンドルを左に切っていた。

空港へは午後2時にはあっけなく到着。
有料道路代と合わせて36万ルピアを払う。

チェックインも出国審査もスムースで、やたらと免税店の迷路のような通路を歩かされ、階段を上ってプレミアム・ラウンジと言うところへ入る。
どうやらタイ航空だけではなく、ほかの航空会社もみんな一緒に集めたような大きなラウンジだった。
バーカウンター近くのテーブルに着き、まずはビールでもと思い、ビンタンビールを注文するが、ビンタンビールは置いてないとのこと。
あるのはアンカービールだそうだ。
最後にもう一度さわやかなビンタンを飲みたかった。
それでもビールはいただく。
アンカーがインドネシアのビールであったとは初めて知った。
シンガポールだといままで思っていた。
つまみを漁りに行ったが、バリらしいものはなかった。
バクソも当然なければ、ミーゴレンもない。
あるのはスパゲティー。
ナシゴレンもインドネシアスタイル・フライドライスと書かれており、今一つ美味しそうではない。
さらに串焼きのサテについては「焼き鳥」と書かれてあり、日本の焼き鳥風でネギマになっている。
どれもこれも中途半端なものばかり、、、
本来なら焼き鳥とビールは相性がいいはずなんだけど、焼き鳥が冷えていて今一つ。
おまけにラウンジ内はWiFiも故障中とのこと。
アンカービール

ビールに続いてウイスキーが飲みたいとカウンターへ行ったが、ウイスキーもブランデーもなくて、スピリッツはウォッカだけだそうだ。
バリもロシア人観光客が増えているからなのかもしれない。
しからば、トマトジュースで割ってブラッディーマリーにしようかと思ったけど、トマトジュースもなかった。
諦めて紅白のワインをいただくが、カウンターでは立ち食い蕎麦屋風に白いうどんのような麺を茹でていた。
これも頂戴する。チキンヌードルスープとのことで鶏肉と揚げワンタンが入ったフォーのようなものであった。
ここの食べ物の中でこのヌードルスープが一番おいしかった。
鶏そば

搭乗開始のそっけないアナウンスが流れてきたので席を立ち、搭乗口へ向かう。
席について離陸前にまたまたスパークリングワインをいただく。
飲み干したところで滑走路へ向かって動き始める。
あぁ、楽しいバリ旅行だった。
海もきれいだったし、またいつか来たいものだ。
滑走路へ

離陸して大きく旋回したらば立派な山が見えた。
アグン山だろうか、昨日はあの周辺をバイクで走り回ったんだな。
アグン山

カルデラ湖も見える。
キンタマーニだろうか、この湖畔には温泉も湧いてるらしく、滞在中に行ってみたいとも思ったりしたが行きそびれてしまった。
キンタマーニ

マイレージの無料特典航空券を利用しているのだが、来る時はビジネスクラスが満席だったので、エコノミーだったけど、帰りはビジネス。
でも、そのビジネスクラスも満席である。
水平飛行になってトイレへ立った。ずっと水ものばかり口にしていたからトイレが近くなってしまったようだ。満席のためかトイレもふさがっている。
それならエコノミーのトイレを使うことにしようとカーテンをめくって後ろへ向かう。
しかし、なんとエコノミーはガラガラに空いてる。
3人掛けのシートではひじ掛けを起こして、横になって寝ている人がたくさんいるではないか。
フルフラットシートよりずっと寝やすそうだ。

カンパリソーダ
トイレからもどってから、悔しいのでひたすら食べて飲んでしてサービスを楽しむことにした。
ジントニックも、カンパリソーダも、ボルドーも、、、、そしてまたトイレに立つ。

ヘイズ
ボルネオ島の南端が見える。
そして森から幾筋もの煙が上がっている。
タイの南部でもインドネシアの山焼きの煙が流れ込んで深刻な大気汚染が発生しているとニュースで言っていたが、原因はこれかと思う。
海岸線から少し内陸へ入ったと思われるあたりで、もう下界は真っ白に煙ってしまい、何も見えなくなってしまっている。
クチン
モニターを見るとクチンという名の街のずっと南側を飛んでいるようだ。
クチンは木材の切り出し港として知られている大きな町だったはずだが、クチンとは最近なんだか聞き覚えのある名前だなと思ったら、インドネシア語でネコのことだと教えてもらったばかりだったことを思い出した。
そうか、ボルネオにはネコと言う意味の街があるのかと妙に感心してしまう。
そこにはネコがたくさんいるのだろうか?
機会があれば、行ってみたい。

食事は良かった。
前菜のサラダもよかった。
ドレッシングのバルサミコオイルが美味しかったと言ったら、飛行機を降りるときにドレッシングの小瓶2本をプレゼントしてくれた。
前菜

大きなラムがメイン
メインはラムをいただいたが、さすがに満腹になってしまい、デザートのチョコレートケーキはパスして、コニャックだけいただく。
私の隣の席の人は、バリほ飛び立ってから食事も飲み物も取らずにずっと寝ている。
バンコクへの着陸態勢になったあたりでムズムズと起きだしてきてタイの入国書類を書き始めた。
手にしているパスポートを見たらば日本人だった。

ほぼ定刻にバンコクへ到着。
荷物も今度はちゃんと出てきてくれた。
さぁ、黒ネコが待っている。早く帰んなきゃ。
バルサミコ

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バリ島3泊4日旅行第3日目
10月12日 月曜日

バリ島3日目。
今朝もジョギングをする。
部屋の扉を開けたら向側の部屋の前でネコが寝ていた。
寝てるネコ
今度は昨日とは逆方向にホワイトサンドビーチへ向かう峠の上まで走ってみる。
宿を出てすぐのところの小学校へ登校する生徒たちは民族衣装のようなもを着ている。
民族衣装で登校
チェンマイでも週に一度は伝統衣装で登校する日があったがバンコクでは見たことがない。
良い習慣だと思うのだが、考えてみると日本でもやっていないな。

峠に差し掛かると坂道なので息が切れてしまう。
それ交通量も多くて走っていてあまり楽しくない。
我慢して走り続けて峠の頂上に着いたらサルたちがたくさんいた。
祠があり、サルたちはヒンズーの神の使いとして見なされているのだろう、通りかかりの人たちからパパイヤなどの果物が振るまわれてた。
峠のサル

祠に祭られているのはヒンズーの神と言うより精霊信仰のように見える。
ビルマのナットと言う精霊にも似ている。
インドネシアの精霊信仰はスマンガット信仰と習ったような記憶がある。
精霊信仰

バリでは選挙でもあるのか選挙ポスターのようなものがあちこちで見かけられる。
そのなかでも、このポスターはやたらと数多く見かける。
それにこの顔なので、嫌でも目についてしまう。
選挙ポスター

シャワーをして朝食。昨日と同じテーブル。
注文したのはオムレツとベーコン。
出てきたオムレツは私が想像していたアーモンド型したオムレツではなく、平べったい卵焼きにベーコンが刻まれて入っていた。
タイでよくある失敗オムレツや油だらけのカイチアウよりはいい。
バリのオムレツ

昨日果たせなかったブルーラグーンへ今日は行ってみることにする。
しかし、その前にバリの山の中もバイクで走り回ってみたい。
海辺のリゾートもいいけど、伝統的な生活や建物の残る山の中の村を見たら、これぞバリと感じられることだろう。
以前来たとき、道に迷って山の中の村に入り込んだら、まるで中世の村に迷い込んだような印象を受けたことがある。
なのでブルーラグーンとは反対側のまたホワイトサンドビーチ側へバイクを走らせる。
途中から山への道に入り、上り坂を進む。
半袖の腕に太陽の光が直接当たるので焼けてヒリヒリと痛い。
サンクリームを少し塗ってあるが、こんなに焼けたらシミになるだろうなと思う。

山道の途中でのどが渇き、小さな雑貨屋の店先にスイカを切ったものと、ジューサーミキサーが置かれているのが見えたので立ち寄ってみる。
店番の女の子に身振り手振りでスイカのシェークを作ってほしいと頼んだが、シェークにスイカは使わないのだそうだ。
よく聞いてみると、ミキサーには粉末ジュースを入れて作るのだそうで、これをポップアイスと言うのだそうだ。
そういえば、あちこちでポップアイスと書かれているのを見かけたことがある。
私はこれをかき氷のようなものだろうと想像していたが、粉末ジュースとは思わなかった。
味はやっぱり粉末ジュースでやたらと甘かった。
ベンチで飲みながら休憩してたら、バイクの若者が来て店先に並ぶスイカの切ったものをつまんで食べ始めた。
スイカは冷えておらず、生暖かいはずだけど気にしていないようだ。
「ベサキ寺院へ行くのか?」と声をかけられた。
「いや、ただバイクを乗り回しているだけだよ」と答えたが、どうやらこの道を進むとベサキ寺院へ行くらしい。
ベサキ寺院の名前は聞いたことがあるからきっと有名なお寺なんだろう。
せっかくだから寄り道して見学するのも悪くないなと思い、ベサキ寺院へ向かうことにする。
渓谷
延々と山道を進み、途中急流下りのラフティングの基地を過ぎ、ときどき村や町が現れて、お昼少し前にベサキ寺院手前までたどり着く。
ここで停車を求められ、入場料として15,000ルピアを支払う。
このまままっすぐ1キロくらい行くように言われて進んでいったらまたも停車を求められる。
チケットチェックだという。
さっきの入場料を払った際のチケットを見せたところ、「短いズボン、ダメね、サロン巻く大丈夫」と日本語言われてバチックの布を私の腰に巻き付けてくれた。
「20,000ルピアね」と平然と言うのでそりゃ高すぎるよと抵抗すると、15,000、10,000と値段が下がってくる。
それでもあんまりいい気分ではないが、こんどは「今日はお祭りの日ね、外国人はガイド雇わないと中に入れないね」と言う。
ガイドなんて想定外。
それに身分不相応、見学やめようかとも思ったくらいだ。
「ガイド200万ルピアね、日本円2,00円だけ、おーすごい安いね」と言う。
安いかもしれないけど、ついでに立ち寄っただけなので、そんなの払う気ない。
でも、ここで片言の日本語を交えての交渉するのも面白そうな気がした。
150万になり、100万になり、80万になり、60万まで下がった。
そして最終的には50万ルピアでサロンはサービスということで交渉成立。
レンタルサロン

寺院の入り口まではまだ先のようで、ガイド君が私のバイクを運転し、私は後ろに乗った。
何の下調べもせずにベサキ寺院に来てしまったが、ガイドを雇ったことは正解だったかもしれない。
最初はガイドなしでは見学できないとかバンコクでもよくあるように嘘かもしれないし、金額もいい加減だったので釈然としなかったが、ガイド君はよく働いてくれた。
質問にもちゃんと答えてくれるし、携帯電話のカメラで写真も撮ってくれる。
ベサキ寺院入り口の階段
ベサキ寺院は今から1000年前に建立されたバリで一番大きい寺院だそうで、標高は1000メートルのところに位置しているそうだ。
どうりで随分長いこと山道を登ってきたわけだ。
1000年も前となるとタイの歴史より古いことになる。
そんな大昔に東南アジアのはずれに近いところにまでインドの文明が及んでいたとはすごいことだ。
石造りの寺院、黒い石は火山によるものらしく、今日はガスがかかって見えないが、寺院の後ろに聳えているアグン山から溶岩になって流れ出してきたかしたものなのだろう。
アグン山はバリで一番高い山だそうで、1960年代にも噴火をしている火山だそうだ。
かすむアグン山

椰子葺屋根
茅葺のような屋根は、茅ではなく椰子の葉の繊維だそうで、それを相当分厚く重ねている。
隅はきれいに切り込まれ、角張って見えるところが日本の茅葺屋根によく似ている。
この椰子の屋根は大変丈夫で20年くらいは持つのだそうだ。

寺院の真ん中はやはりセレモニーをしているらしく、聖なるベルが打ち鳴らされている。
まるで巫女か祈祷師が打ち鳴らす鐘に似ている響きがある。
ガイド君によるとこの寺院にも僧侶はいるそうで、それは男も女もいるそうだ。
しかし、寺院に住み込みと言うわけではなく、通いだそうで、家に帰れば普通の人と同じような生活で、結婚もできるのだそうだ。

白装束
お参りに来ている人たちも白い装束で、果物などをお供えする。
お供えし、儀式が終わると持ち帰ってみんなで食べるのだそうだ。

絵葉書売りの少女がやってきて絵葉書を差し出す。
「1枚1ドルだから買ってよ」とせがんでくる。
昔は絵葉書を旅先で買って書いたものだった。
最近は絵葉書なんて書いた覚えがないし、もらってもいない。
大体にして郵便で届くものなんて請求書などばかりであまり見て楽しくなるものではなくなっている。
「2枚で1ドルでもいいから買ってよ」
絵葉書を買ってくれる人がいるのだから、請求書くらいしか郵便受けに入っていないのは私だけなのかもしれない。
「ねぇ、買ってよお願いだから、お腹空いてるの」
どこの国でもセリフは似ているなと思う。

寺のガード
寺院の境内内部はやはり儀式でもあるのか、中へ入ることは許されず、周りから覗き込むだけ。
ガイド君は途中の売店で飲み物の入ったボトルを受け取った。
「あれ、俺の母ちゃんなんだ」と彼は言った。
父親は寺院を清掃する仕事をしているそうで、家族三人でこの寺院を舞台にして生きているらしい。
儀式

バンコクへ戻った後になってこの寺院のことをネットで調べたら、随分と悪評が並んでいてびっくりした。
ニセガイドにボラれるとか、なんとなくあれはそうだったのかなぁと思い返されることも書かれているけど、
結果的に私はガイドに案内してもらってよかったと思っている。
もし、バリに来る前にそんな悪評を目にしていたら、先入観で楽しめなかっただろうし、この寺院には足もむけなかったかもしれない。

ベサキ寺院の見学を終え、バイクで山を下る。
途中の市場に立ち寄って昼食にする。
タイの市場に似て、市場の前に食べ物の屋台が並んでいる。
バリに来て気になっている食べ物がある。
「バクソ」
あちこちでこの名前を見かけてきていて、どうやら屋台の食べ物らしいのだが、現物を見ていない。
それがついに食する機会に恵まれた。
バクソとはタイで言うところのクオッティオのようなもので、米でできた半透明な白い汁そばに、肉団子などが添えてある。
薬味にはチリペーストなどを入れて食べるようで、なかなか美味しい。
ヌードルではあるが、ハシは使わずスプーンで食べる。
これはあまり食べやすくない。ミートボールだけでなく、玉子のフライも入っていた。
量はあまり多くはなく、一杯だけでは満腹にならない。
会計の7000ルピアを払って、隣の屋台へはしごする。

隣はナシチャンプルの屋台で、こちらはご飯に作り置きのおかずを何品かよそってくれるタイプの飯屋であった。
豆腐の揚げ物、青菜の炒め物などが盛り付けられて、これもチリペーストをつけていただく。
こちらもなかなか美味しいが、少し油が気になる。
お代はやはり7000ルピア。
このほかこの市場には豚の丸焼きの屋台などもあったりして、迫力がある。

棚田
道路の整備状況はタイより良いようで、舗装の傷んだところなどほとんどない。
快調に山を下り下りる。
棚田もあったりして、こんな風景を見ると西洋人は喜ぶんだろうと思う。
途中の交差点で、はてどちらへ行ったものかと思い、道端で「パダンバイはどっちですか」と尋ねたりした。
バリには公共の路線バスなどないものと思っていたが、こうして道を走ってみるとバリにも地元の人向けのバスが走っているのが確認できた。
オンボロで、エアコンもく、扉も開きっぱなしで走っているけど、ところどころ道端に停車してはお客さんを乗り降りさせている。
時間があれば、こんなローカルなバスにも乗ってみたい。

ブルーラグーンに着いたらばもう3時近くになっていた。
駐車料金係の女性から「朝来るはずだったのにどうしたの」と言われてしまった。
「もう泳げないですかね?」と聞いてみたら、まだ大丈夫とのこと。
早速急な階段を下りてビーチへ。
急な坂を下る

狭い砂浜
このブルーラグーンビーチは幅100メートルにも満たないくらいの砂浜が入り江に張り付いているだけで、波打ち際からしてもう岩とサンゴが張り出してきている。
大急ぎで服を脱ぎ捨て、海に向かって突進。
しかし、波打ち際からして岩とサンゴのため歩くのに不自由する。
しかも、波が高くて海水が膝上くらいまで来ると、今度は波に押されたり、さらわれたりするので立ているのも容易ではない。
なんども転びながら、なんとか少し沖までたどり着き、やっと泳ぎ始めてみる。
おぅ、おぅ、いるじゃありませんかぁ魚たちぃ。
昨日のホワイトサンドビーチも良かったけれど、ここの方が魚の種類も多い感じだ。
カラフルで大きな魚もいる。
しかし、いかんせん波が高い。波によって押されたり引き戻されたりして、絶えず体が行きつ戻りつするのでゆっくり魚を見ていることができない。
息継ぎのため水面に顔を上げたとたんに波をかぶったりもする。
怖いのは波が引く時で、水位が下がるので海底のサンゴがすごい勢いで接近してくる。
岩礁

しばらく泳いでいたら足の指がボロボロになってしまっていたことに気が付く。
海に入るときにサンゴで切ってしまったらしい。
いったん海から上がり、足の裏防御のため今度は運動靴を履いたまま海に入ることにする。
運動靴があるのでサンゴや岩の上でも楽々。
楽勝で泳げる場所までたどり着けた。
靴を履いたままだと、泳ぐとき楽ではないが、仕方ない。
ブルーラグーン恐るべし

海中にいる魚たちも波の影響を受けるようで、潮が押したり引いたりするたびに、海中を流されている。
波は1日中あるわけだから、魚たちも気が休まるときがないのではないかと、他人事ながら心配になってしまう。
要領の良い魚はサンゴや岩の陰に隠れている。
そこだと波の影響も少ないのだろう。
そうした陰には伊勢エビとかも隠れているのではないだろうかと思って、サンゴや岩の陰をよく見てみることにした。
しかるに、伊勢エビはいなかったが、私が南の海で最も恐れている黒くて巨大なウニがたくさんうごめいていた。
ゲゲゲゲー、コリャタマラン。
波で身動きがうまく取れないところで、こんなバカデカウニのトゲに刺さったら大変である。
恐怖におののき、もう海から上がることにする。
靴を履いているので、サンゴの上でも安心して歩いていたのだが、後ろから押し寄せる波を甘く見ていたのが失敗だった。
突然の大波が背後からやってきて、私は波に呑まれてしまった。
しかも、サンゴの上をゴロゴロと転がり、起き上がろうにも、波は次々に来て、足元をさらう。
四つん這いになりながらようやく岸まで上がったら、全身擦り傷だらけ、血まみれになってしまっていた。
急いでバスタオルで拭いたが、バスタオルも血まみれになってしまった。

さらばブルーラグーン
そうそうに引き上げて、宿に戻ることにする。
帰り道でスイカを一つ買う。
バリに到着した日に宿でウエルカムフルーツを皿に盛って出してくれたのだが、その中でスイカがとても甘くておいしかったので、バリ土産にスイカを持ち帰ろうと考えた。
大きなスイカで、店のババアに値段を聞いたら25000ルピアだという。
高いなと思って、15000ルピアでどうかと持ち掛けたら、あっけなくOKだという。
売り棚にふたつ並んだスイカのうち、私がコレと言ったものではない方をビニール袋に入れてよこした。
「コレが良かったんだけど、、」言ったらば、
「こっちの方が美味しいんだよ」と言われてしまった。

バンコクに帰った後でスイカを割って食べてみたら、だいぶ古くなっていたようで、少し傷みかけていた。
そして、水っぽいばかりであんまり甘くなかった。

宿に戻って、傷口をきれいに洗い、海がだめなら山だとばかりに、チャンディダサの裏山に登ってみようと考えた。
少し小腹がすいたので、春巻きのようなものを売り歩いている自転車を呼び止め、一袋買う。
ルンピアーと言うそうで、見た目は春巻きそっくりだが、巻いている皮は柔らかく、肉厚。
北京ダックの餅皮のような食感で、甘しょっぱいソースをたっぷりかけてくれる。
これで5000ルピア。
油がきついが腹持ちは良さそう。

農家の裏庭のようなところから山へ登れそうだと考えて潜入。
農家の裏にはネコがいた。
これでバリに来て2匹目のネコを発見したことになる。
裏庭のネコ
牛の放牧もしているらしい。
牛追いたちが牛の群れと一緒に歩いている。
イヌが多くて、やたらと吠え掛かってくるが、近くまで来ては意気地がないのか、こちらが振り向くと悲鳴を上げて、尻尾を巻いて後ずさる。
山へと続くと思われた道は段々畑の途中で途切れてしまった。
山登り断念

同じ道を犬にほえたてられながら戻り、今度は海岸へ。
チャンディダサにも人工的なのか知らないが小さなビーチがある。
極小ビーチ
ビーチの幅は数メートルしかない。
そのビーチの前にはハート形のオブジェがある。
ハートのオブジェ
タイだったら絶対に写真スポットになっているだろうけど、ここではそれらしき人影も見当たらない。
人工的だろうが何だろうが、ここでも海の透明度は高く、午後はここで泳いでいてもよかったかもしれない。

日没間際
日没で暗くなるにはもうほんの少し時間があるので、テンガナン村への道を歩いてみることにする。
前方を見たらば薄ぼんやりとシルエットのようにはっきりしないが、形の良い山が見える。
昼間隠れていたアグン山だろう。
アグン山のシルエット
ベサキ寺院から眺められたら、もっと感動的だっただろうに、残念だった。
細い田舎道で、コピルアクのプランテーションと書かれた看板があった。
高級なウンチのコーヒーとして知られるコピルアクはインドネシア原産だけど、バリでも作っていたとは知らなかった。

道端からブタの悲鳴が聞こえてきた。
きわめてローカルな肉屋の前で、丸い鉄製の筒に豚が入れられており、その豚の悲鳴であった。
今この場で屠殺されるのではなく、たぶんどこか別の場所で丸焼きにされるのだろうけど、あの悲鳴を耳にしたらとても豚の丸焼きなど食べられそうもない。
丸焼きにされた豚の表情も最後まで悲鳴を上げ続けたような顔をしている。
こういうのだめなんだよね。

さらに進むと、こんどは養鶏場が次々にあり、鶏糞の匂いで少し気分が悪くなった。
養鶏場ばかりが続きそうなので引き返す。
帰り道のローカルな食堂の前でまたネコを発見。
三匹目のネコ発見
ベサキ寺院のガイド君にバリでは犬やサルはたくさんいたけど、ネコは少ないよねと話しかけたら、
「バリはネコもたくさんいるよ、だけど犬は外にいるけど、ネコは家の中にいるから目立たないだけだ」と言ってたけど、なるほどよく見ればバリでもネコは結構いるようだ。
ゴロゴロ

夕食には昨晩の雑貨屋食堂へ行く。
最後の夜なのでもう少しは贅沢をして薪窯焼きのピザでも食べようかとも思っていたけど、ピザならバンコクでも食べられるし、昨日のローカルフードと雰囲気は気に入っていた。
夜道をとぼとぼ歩いて行ってみたが、今日はアラックで酒盛りはしておらず静かだった。
やめようかとも思ったけど、女主人が出てきて「朝走ってたでしょ」と声をかけてくれたので、そのままテーブルに着いた。
昨日の飲み残しのアラックを持参しているが、まだバリに来てビールを飲んでいない。
バリにはビンタンビールと言う有名なビールがあり、これを飲まないでいるという手はない。
残念ながら小瓶しかなかったが、緑のボトルからグラスに注いで飲んでみると、とてもさわやかなビールであった。
ピルスナーと瓶のラベルに書かれている。
うーん、ピルスナーかぁ、悪くないねぇ。
ビールと言えばドイツが有名だし、ベルギーのビールもいろいろ個性があって美味しいけど、でも私はイギリスのパブのビールが一番おいしいのではないかと思っている。
黒ビールも、エールも、ピルスナーも、みんなしっかりと旨い。
ビンタンビール

この雑貨屋食堂にもネコがいた。
ネコの名前はマニースだそうで、オス。
あくびネコ

私の注文したおかず載せご飯から魚をより分けで、マニースに与えたらとても喜んで食べた。
もっと食べたいらしくて、ニャーニャー言うが、あとはテンペや野菜くらいしか残っていない。
女主人がネコ用にご飯に魚をまぶしてあげたが、ウチのネコと同じで自分が食べたい魚だけ食べてご飯は残したまま、もっとくれ、もっとくれと、ニャーニャーわめいている。
ネコ食事中
それでももらえないとわかったら、ふて寝を始めてしまった。
ネコのことをインドネシア語でクーチンと言うそうだ。
ふて寝

今晩のお代は32000ルピア。ビールが22000ルピアなのだそうだ。
ずいぶんとビールは割高に感じる。

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バリ島3泊4日旅行第2日目
10月11日 日曜日

朝起きてジョギングに出かける。
この宿、部屋もまずまず広いし、バスタブもある。
プールも小さいながらインフィニティプール。
インフィニティプール
値段と比較して大変結構なんだけど、部屋中が暗い。
照明が足りないので本も読めない。
しかも寝室には窓もないので朝になってもよくわからない。
目が覚めて時刻を見たら6時半になっていた。

ジョギングは宿の前の通りを西に向かってひたすら走る。
20分ほど走ってまた同じ道を引き返し、宿の前を通り過ぎてしばらく走り、またUターンして宿に戻る。
まだ朝早いので日差しもそれほど強くなく、走るには良い条件なのだけど、道には車とバイクが多くて閉口する。
それにやたらとクラクションを鳴らす。
歩道はバンコクと比べたらよく掃除もされているし整備もされているけど、狭いし段差も多くて走りやすくない。
宿にもどったらネコがいた。
昨日からネコはいないかとあちこちキョロキョロしてみたのだが、犬や鶏はたくさんいるのにネコは見当たらなかった。
しかし、宿にいたとは気が付かなかった。
バリのネコは顔が細長いようだ。
面長な宿のネコ

たっぷりと汗をかいたので、お風呂にゆっくり浸かってから朝食にする。
昨日はお湯がぬるかったけど、今朝は十分に熱いお湯が出る。
運動してお風呂までしたらなんだか眠たくなってしまった。
そのままベッドで寝てしまいたくなったけど、そうするとずっと寝てしまいそうなので朝食にする。

朝食は海に面したテラスで食べられる。
朝食にはアメリカンブレックファスト、インドネシアンブレックファスト、コンチネンタルブレックファストと選べて、しかもいずれの朝食も宿代に込みになっている。
ベーコンエッグを注文。
朝食 ベーコンエッグ
安宿の割には随分と内容もサービスもよいので大変満足。
バリのコーヒーは飲み干すとカップにおりがたまるようだ。

押し寄せてくる波が大きく防波堤にドドーン、ドドーンと大きな音を立てて砕けている。
宿前の海で漁

朝食後、バイクを借りてホワイトサンドビーチと言うところへ行ってみる。
ここはホテルから8キロほど行ったところで、とても素敵なビーチらしい。
借りたのはホンダのスクーターで1日5万ルピア。
2日間借りる契約をして、宿を10時過ぎに出発。
峠道を越え、村の中を通り抜けて走っていくと、道端にたむろしていた人たちに呼び止められ、エントランスフィーとして3千ルピアを徴収される。
さらに少しばかり走ったところで、バイクはここまでとまた呼び止められ、こんどは駐車料金として3千ルピアの集金。
未舗装の坂道を下るとビーチがあった。
未舗装の坂を下る

ホワイトサンドビーチ
おぉ、静かで、それでいて明るく素敵なビーチだ。
ビーチ沿いにはパラソルとデッキチェアも出ている。
ふだんはデッキチェアなどに寝そべったりすることなどないのだが、今日はパラソル付きのデッキチェアを確保。
レンタル料金というのはないらしく、「あとでランチを注文してよね」とオカマ風のビーチボーイに言われる。
もちろん、そのつもりでいる。

透明度の高い海
早速海へ、、ホワイトサンドで白砂の砂浜なのだけれど、よく見るとゴマ塩のように黒い砂も交じっている。
波打ち際では砂を少し巻き上げているが、砂が荒いためか、すぐに沈んで海水が濁るということもない。
少し泳げば、まったく真水ではないかと思うほど透明度が高い。
白砂の海底に自分の泳ぐ影が映っているのが見えるほどだ。
こんなの初めて、うれしくなる。
さらにもう少し沖まで出ると海底にはサンゴが現れ、魚たちもたくさん泳いでいる。
競泳用のゴーグルなので息継ぎのために顔を上げなければならないけど、それでも楽しい。
それに私がサンゴの海でいつも恐れている黒くて巨大なウニも見当たらない。
安心して魚を追いかけたりできる。だから楽しい。
去年から健康管理のため週末にプールで泳ぐようになってから、随分と泳げるようになった。
はじめは小さなホテルのプールで往復するだけで息が切れてしまっていたが、今ではオリンピックサイズのプールで2キロくらいは泳いでいる。
なので、こうして海に入ったら好きなだけどこまででも泳げて楽しい。
しかし、長く泳げるようにはなったけど、泳ぐのは早くない。
小さな魚を追いかけても、まったく追いつかない。
大きな魚など相手にもならない。

海の底までスケスケ
このビーチとても気に入ったのだけど、沖に出ると海流が早いようだ。
一生懸命泳いでいるつもりでも、ちっとも前に進まなかったり、ただ浮かんでいるだけなのに流されたりする。
それと海水がやたらと冷たいところもあり、そうしたところにしばらくいると体が冷えてしまう。
体が冷えてしまったので、浜へ上がりデッキチェアをパラソルの陰にならないところまで引っ張り出して日光浴をして体を温める。
ビーチチェア
なんどか海に入ったり出たりしているうちに午後になってしまった。
ランチにナシゴレンを注文。
5万ルピアと安くはないけど、デッキチェア代も入っているとしたら妥当かもしれない。
周囲のデッキチェアは西洋人たちのカップルでいっぱいである。
東洋人のしかも男一人なんて私くらいしかいないようだ。
青い海

いったん宿に戻り、コーヒーブレイクとシャワーを浴びた後、もう一つの魚が見えるポイントとして紹介されていたブルーラグーンへ向かってみる。
このあたりだろうかと思ったところはロンボク島へ向かうフェリーターミナルで、これでは泳ぐことなどできそうにない。
ロンボク行きのフェリー
岬の方への細道を進んでいったらやたらと坂が急になり、スクーターではなかなか容易に登り切れない。
両足で地面を蹴ったりしながら何とか坂を登りつめたが、見晴らしは良いがとてもビーチなどなさそうなところだった。
景色は良いが海岸へ降りられず
改めてまた別の細道を入ったら今度はヒンズーのお寺に着いた。
ヒンズーのお寺
崖に階段があり、下ってみると途中にも祠があり、神聖な場所らしく、白い装束で祈祷している人たちも見える。
崖の祈祷
ブルーラグーンは有名らしいのにどうしてこんなにわかりにくいのだろう、、、


やっとブルーラグーンの入り口にたどり着いたらもう5時になっていた。
ここでも駐車料金がかかるのようなのだが、集金係の女性に聞いたらここは6時までだけど、もう水も冷たいし明日の朝出直してきた方がいいよとアドバイスを受け、素直に従う。

宿への帰り道、途中の脇道へ逸れてみたりする。
田舎道へ入ると昔ながらのバリの村が残っていてうれしくなる。
棚田があり、村人たちが昔ながらの方法で刈り取った稲の脱穀をしていた。
脱穀

夕食には何を食べようか、さっきのような村の中の食堂にでも入って食べたら面白いだろうな、
アラックなんかも飲んでみたいものだと考えながら、ホワイトサンドビーチへの峠へと暗い夜道を歩いてみたが、バリの村は夜が早いようでどこも戸を閉めて静まり返っている。
ところどころビリヤード台を置いて村の男たちが集まっているところがあったくらいだ。
しかたなく、またもと来た道へもどり、チャンディダサ入り口のやはりビリヤード台があるような雑貨屋で「アラックある?」と聞いたら、あるというのでここに立ち寄ってみる。
簡単な食事もできるようだ。
豆腐の揚げ物、小魚の煮つけなどをご飯に添えてもらう。
エサのようなローカルフード
なんだか犬猫のエサみたいだけど、この手のローカルフード嫌いじゃない。
アラックは米から作るのだそうで、この雑貨屋の裏の村で作っているのだとか、飲料水用のペットボトルに詰められて売られている。
米から作っているからか米焼酎に似た味と、かなり田舎臭い香りがする。
まずくはないし、飲み口も悪くないけど、以前飲みすぎて悪酔いしたことがあるのでほどほどにする。
私のテーブルの向かいに座ってる二人の男性はアラックをコーラで割って飲んでいる。
その飲み方が少し変わっていて、一つのコップに注いだコーラ割りアラックを交互に回し飲みしている。
そのうちインスタントラーメンの小袋を開けてそのままツマミに食べ始めた。
袋をよく見ると私のお気に入りのインドミー製ナシゴレンのようである。
「お湯で湯がかずにそのまま食べるのか?」と質問したら、
「そう、これが旨いんだよ、ちと食べてみろよ」と私の手のひらに載せてくけた。
ポロポロに砕かれた麺にはすでに味がついている。
なるほど、これはインドネシアのベビースターラーメンのようなものらしい。
私もこのミーゴレンの小袋を二ついただく。
小魚の煮つけがおいしくお替りまでしてしまいお代は44,000ルピアであった。

帰り道、土産物屋をのぞいたら祈祷をするネコの置物があった。
ヒンズーネコ

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