2015,06,25, Thursday
6月1日 日曜日
チャーン島3日目。 今朝もジョギングに行こうかとも思ったけれど、ジョギングよりも泳ぐほうが良いだろうかとベッドの上で思案する。 ネコの意見としては、泳ぐほうが良いらしい。 ネコは泳がないけど、泳ぎに行くなら一緒に車で出かけられる。 ネコは車に乗せられるのはあまり好きではないけれど、知らない部屋に閉じ込められて留守番するのはもっと好きではないらしい。 消去法によって、ネコの意見としては、泳ぐほうが良いと言う事になった。 昨晩は夜中にずいぶんと雨が降ったようである。 車も雨にぬれている。 ぬれた車体を雑巾で拭きとる。 きれいになったところでネコと一緒に出発。 せっかくなのでホワイトサンドビーチまで行ってみる。 まだ朝早いので、日差しも強くない。 車を路上に駐車していてもネコが待つ車内がサウナ状態になることもないだろう。 ホワイトサンドビーチは他のビーチと異なり、通りの両側にちゃんと車を止められるスペースが確保されている。 通りに沿ってリゾートがびっしり並んでいて、通りから海岸線は見えないけれど、所々に海岸への抜け道をパブリックパスとして確保してあった。 他のビーチも最低このくらいのことはしてほしいものだ。 それにビーチに柵をして「立ち入り禁止」などと言う物もない。 遠浅で、やはり透明度はないけれど、砂は綺麗で、ビーチにゴミなど落ちていない。 波も比較的静かで、泳ぐのにも良い。 さんご礁を泳ぐ魚を見るなら昨日の岬が良かったが、泳ぐだけならホワイトサンドビーチ悪くない。 まだ朝早いからなのか、ビーチにも人影は少なく、のんびり散歩をする人がいる程度。 1時間ほど泳いだりプカプカ浮いたりして車に戻る。 帰りのフェリーも順番待ちで待たされそうだから、あんまりのんびりもしていられない。 早めに宿へ戻って帰り支度をしなくては。 それに、空は曇り始めてきた。 宿への戻り道、途中で雨が降り出してきた。 さっき雨の水滴をふき取ったばかりなのに台無し。 それに対向車の乗り合いトラックは路上の水溜りを跳ね上げながら走ってくる。 朝食にはパートンコーと豆乳にしたいと思って、パートンコーを売る屋台を探しながらゆっくり走ったが、もともとそんな屋台など出ていないのか、雨だから早々に退散してしまったのか見つからない。 カノムチーンを食べさせる屋台が道端にあり、長期滞在をしている感じの西洋人男性とタイ人女性がカノムチーンを食べていた。 カノムチーンは嫌いではないけど、こんな雨の中、屋台でカノムチーンなど食べたらお腹を壊しそうなので敬遠。 無難なところでカオマンガイと書かれた食堂を見つけて駆け込む。 雨脚はだいぶ強くなっている。 カオマンガイならば火も通っているし、朝食には適当なメニューかと思う。 「血と皮は入れないで」と注文。 鶏肉は腿のところを削いだものをカオマンガイの上に載せてくれた。 味は可もなく不可もなし。 欲を言えば、タレをもう少しだった。 宿に戻って、まだ雨が降り続いていたが、そのままプールに飛び込んでから部屋へ戻る。 荷物の整理をしているうちに雨も上がり、日が差してきた。 無駄かもしれないけど、もう一度雑巾で車の水滴を拭く。 タイは日差しが強いので、水滴をそのままにしておくと、強烈な日差しで水分が蒸発し、汚れが水玉模様のようにコビリ付いてなかなか取れなくなってしまう。 昨年保険を使って塗装をし直してからは、面倒でも雨のあとはなるべく早めに拭き取るようにしている。 宿のチェックアウトを済ませて9時を過ぎて出発。 まだこの時間ならフェリーもそれほど待たずに乗れるだろうし、夕方にはアパートへ帰りつけるかと期待をしていた。 しかし、昨日北端の岬へ折れたあたりから車が数珠繋ぎになっている。 フェリー乗り場はまだこの先の峠を越えた向こうなので、かなりの距離がある。 1キロくらいはあるだろう。 そこまでにどのくらいの車が並んでいるだろうか? 100メートルに15台くらいの割合だとして、150台。 フェリーは一度に40台くらい車を載せるから、4回くらい待てば順番になるだろうか、時間にしたら2時間くらいだろうか、などと考えてた。 信号待ちの渋滞なら大体3分間隔くらいで少しずつ前へ進むが、フェリー待ちは20~30分間隔で、200メートルくらい進む。 待っている間はエンジンを止めてしまう。 ときどき辛抱できずに脱落して、車列から抜けていく車があり、そうすると数メートルほど前へずれる。 そして予想通り2時間ほどでフェリー乗り場へ着いたが、フェリー乗り場も駐車場になっており、フェリー待ちの車が何列もの行列を作っている。 駐車場に入ってからフェリーの切符を買うが、買う際に車のナンバーまで聞かれ、それが切符に書き込まれる。 トイレへ行こうと思ったが、トイレも長い行列になっていたので諦める。 駐車場でフェリー待ちしている車はみんな窓を閉めてエアコンをつけている。 私はエアコンをつけずに窓を開けているので他の車の排気ガスが車内に充満する。 日本はどうか知らないけど、駐車中はエンジンを止めなくてはいけないという制度のある国は多いはず。 タイではそのようなルールが無いようで、アイドリングストップなど奨励すらされていないようだ。 タイの人たちはサバイサバイが最優先だから、環境よりその時のサバイディーが大切なのだろう。 12時半、ようやく乗船の順番が来る。 私の車は小さいからか車両甲板の最後尾に載せられる。 そして、乗り込んだらすぐに出発。 輪留めもかけないし、ランプウェイも下げたままでの航行。 フェリーは往路と同じ船のようだ。 トイレは薄暗くて、狭く、あまり清潔な感じがしない。 もともとは香港あたりで航行していたとしたら、航路も短く乗客用のトイレなど用意されていなかったかも知れず、そうだとしたらこのトイレは乗組員用と言うことになるのだろう。 色々と文句を付けたくなるところの多い島だったけれど、実際に来て見なければ実態のわからない島であった。 たぶん、プーケットやサムイ島と比べたら、色々な面で劣っていると思う。 もともとは自然の豊かな島だったはずが、コントロールされない開発のために、秘島としての魅力を失っている。 リゾート・アイランドとしても、島全体としての環境保護や価値を殺してしまっていてとても残念。 いまはまだ過渡期なのかもしれないし、わざわざ遠くまで来るほどのことはないとそのうちに忘れられてしまうかもしれない。 どうなるかはわからないけど、今のチャーン島を見られたことは良かった。 それにネコ連れでも受け入れてくれる宿があった事が何より良かった。 そろそろ接岸。 これからまた300キロ少々のドライブ。 ネコは運転席に陣取ってるけど、ネコの手を借りても、ネコは運転ができない。 上陸して、バンコクを目指す。 来る時よりも交通量が多いようで、交差点などでは信号待ちでずいぶんと待たされる。 きちんと並んで待っている車列の横の路肩を割り込んでくる車も多い。 それも乗用車ではなく、大型のトラックやトレーラーまでもが路肩を抜けてくるので危ない。 こうした運転をするのは、全体から見たら一部かもしれないけど、ちょっと目に余る。 チャンタブリの街が近くなると渋滞も酷くなってきた。 ガソリンスタンドでガソリンを入れるのにも順番待ちをしなくてはならないほど。 ガソリンを入れたついでにコンビニに立ち寄ってカップラーメンを買う。 トムヤム味のカップラーメン。 ふだんは袋麺は食べるけど、カップラーメンはめったに食べない。 しかし、ドライブをしているとなぜかカップのトムヤム味が恋しくなる。 条件反射みたいなものだ。 渋滞のためずいぶんと時間を食っている。 このままだとバンコクに着くのは夜になりそう。 週明けからの食料の買出しができないので、街道沿いのマクロに立ち寄る。 パンは必需品なのだが、田舎のマクロのためか私が欲する食パンはなかった。 野菜も、このあたりの人は市場で買い、マクロで買う人がいないためか、品揃えが悪く、鮮度も良くない。 結局は時間を無駄にしてしまい、ふたたび渋滞の車列に戻る。 日没はラヨーン県に入ったところでやって来た。 まだ200キロくらいある。 道端で果物でも買いたいと思っていたが、このあたりはドリアンの産地だからか、ドリアンは山のように積み上げられて売っているが、私のほしいスイカやマンゴーは見かけない。 ドリアン以外だとランブータンくらいだ。 チョンブリで再び激しい渋滞に見舞われたが、チョンブリを過ぎたらもう渋滞もなく、スイスイと流れた。 結局アパートに帰り着いたのは夜10時となってしまった。 待ち時間を含めて12時間以上もかかったわけだ。 ネコもお疲れ様。 ネコ曰く、「旅は疲れる、やっぱり家にいるのが一番いい。」 ごもっとも、ごもっとも。 |
2015,06,24, Wednesday
5月31日 土曜日
網戸がないため締め切った部屋で、眠れるかと気になっていたが、ちゃんと眠ってしまい、無事に朝を迎えられました。 朝の運動をかねてジョギングに出発。 宿を出て左側、北へ向かって走ってみる。 走り出してすぐに通りの反対側にゾウ舎を発見。 チャーン島とはタイ語で「ゾウ島」なのだが、もともとこの島にはゾウはいなかったそうで、ここにいるゾウたちも本土から船に乗ってやってきたのだろう。 そして、ここで観光客を背中に乗せてトレッキングをしているらしい。 更に走り続けると左手側の空き地になんだか変な物体を発見。 隣には川も流れている。 いったいなんだろうか? 近づいて確認してみる。 超軽量飛行機の残骸らしい。 こんなところに墜落でもしたのだろうか? 朽ち果てているし、周りは草が茂っている。 周囲を見渡すと空き地がやたらと広い。 どうやらここは超軽量飛行機の飛行場らしい。 しかし、滑走路も草に覆われて、使われていないようだ。 にょきにょきと生えているような山のすそに沿って走り続けていたら、ずっと先に海岸線が見えてきた。 ビーチへ出てみたいのだが、空き地かなと思われるところはリゾート建設予定地で立ち入り禁止の看板が立っている。 海辺はすぐそこなのに、通りからビーチへのアクセスがない。 リゾートの敷地に入り込んで、ビーチまで抜けさせてもらう。 チャイチェットビーチと言うらしいが、なかなか綺麗なビーチである。 ちょうど引き潮のタイミングなのか、海水の透明度も昨日より高そう。 ちょっと遠浅すぎるようで、泳ぐよりビーチ遊び向きかと思う。 海岸沿いにはコテージ風のリゾートが続いて、今度は通りへ戻る抜け道がない。 とうとうビーチのはずれまで来てしまい、仕方なく広い敷地のリゾートの中を通らせてもらう。 リゾート内には川も流れていて、小さな漁船が海から戻ってくるところだった。 川沿いの漁師小屋ではエビを売っていた。 リゾート開発もいいけれど、リゾート利用者以外もビーチへアクセスできるような配慮もしてほしい。 こんな開発をしていたら、それぞれのリゾートが良くても、島全体としての魅力をアピールできなくなってしまうだろう。 宿へ戻る途中でまたまた気になるものを発見。 チャーン島にも日本料理を出す店かぁ、、 こんな場所でお客さんはいるのかな? 西洋人たちがSUSHI SUSHIなんて言いながら食べに来るのかなぁ それともタイ人だろうか? それに"JAPA FOOD"と言うのも変だよ。 まぁ、日本人はわざわざ来ないだろうなぁと思ってよく見ると日本語で 「島内唯一の露天風呂あります」と書かれている。 英文では"ONSEN"とも書かれている。 こんなところで温泉が湧くのだろうかと言う疑問はあるが、なんだか伊豆あたりにある街道沿いの民宿でこんなのがありそうだ。 でも、せっかくの露天風呂があっても、この民宿(?)からでは海は見えないんだろうな。 海を眺めながら温泉浸かれたら最高なのに。 クロンプラオビーチの近くまで戻り、お寺の境内を入り込む。 それほど古そうなお寺ではないし、たぶんこのあたりの開発が進んでお金が入ってきた人たちが寄進して建てたお寺なんだろうと勝手に想像する。 背が高くてタイ東部の特徴を持ったお寺。 お寺の境内を抜けて裏口に出ると、民家が少しあり、また道が伸びている。 このまま進めばビーチに出られるかと思って、しばらく走るが、センタラホテルの広い敷地に出てしまいビーチは諦める。 宿に戻ったら、もう9時近くなっていた。 宿には小さいながらプールがあり、ジャクジーも付いている。 ジョギングをしてたっぷり汗もかき、身体も火照っているのでプールに飛び込む。 本当に小さなプールであるが、深さは泳ぐことはできるし、プカプカ浮いていても気持ちが良い。 部屋に戻り、ベランダでコーヒーを飲んでいたら、隣の隣の部屋の白人男性がネコを抱いてベランダに出てきた。 宿屋でネコ連れが鉢合わせするなんてのは、そうめったにあることではないだろう。 私はちょっとびっくりしたし、先方も少々驚いたようだ。 ネコ同士はあまり関心がない様子。 通りから奥まっているし、団体客もいないので静かな環境なはずだが、この宿の隣の空き地でブルドーザーが造成作業をしている。 ここにもリゾートを作るのだろうか? ここはビーチにも出にくいし、あまり良い立地ではないのに、作っちゃうんだな。 乱開発と言う言葉が今のこの島には似合っているのかもしれない。 お昼前も近くなり、食事に通りまで出る。 昨晩のお粥屋はまだオープンしていない。 気の利いた食堂はもとよりこのあたりにないことは昨日確認済み。 タイのラーメンとも言えるバミーを食べさせる食堂があり、バミーを食べる。 味はいまひとつ。 スープも化学調味料の味が強すぎるし、熱くない。 屋台の同じようなレベル。 代金は50バーツ也。 部屋への階段でカエルを発見。 指先に吸盤が付いていてヤモリのように張り付くことができるようだ。 昼からは島の北の方へ行ってみる事にする。 ネコも一緒に車へ乗り込む。 さっきジョギングで走ったあたりから更に進むとちょっとした峠があり、ホワイトサンドビーチとなる。 どうもここが島一番のビーチとなっているようなのだが、車を止める適当なところがない。 路上でも駐車は問題なさそうなんだけれど、私が泳いでいる間、ネコは車の中で待っていなくてはならず、炎天下の車内に閉じ込めておくわけにいかない。 どこか木陰に車を置きたいが、そんな場所が見当たらない。 ホワイトサンドビーチの北端からは非常に急な坂道となる。 途中に展望台があったので立ち寄ってみる。 ホワイトサンドビーチが一望できる。 海岸沿いにずっとリゾートが続き、海も綺麗そう。 昨日立ち寄ったガソリンスタンドの近くから左に折れて、最北端へ向かうと思われる道に入る。 しばらく走るとまたもやリゾートなのか、道に遮断機が下ろされていて守衛がいる。 なんだ、ここも立ち入り禁止なのかと思ったら、スルスルと遮断機があがる。 守衛に入ってもいいのか?と聞くとOKとのこと。 少し先にはマリーナがあり、ずいぶんと豪華なヨットやクルーザーが係留されていた。 タイにもこんなヨットを持っているような金持ちがいるんだな。 まったく私とは縁のない世界、そんなところへ車を乗り入れるなんて場違いに思えてくる。 マリーナの先はゴルフ場が横に見えてきて、ゴルフ場併設の分譲別荘のようなところに入ってしまった。 そのまま進んだところが北端の岬になっており、岬の根元の部分は狭く、左右に海岸が広がっている。 左側の海岸は砂浜、右は湾のようになっており、砂利の海岸。 車を木陰に止めて、左手の砂浜のビーチへ降りてみる。 波は静かで、砂の感じも良い。 しかし、やたらと遠浅。 そして、透明度はやはりない。 浅すぎて泳ぎにくい。 こんどは右の砂利海岸へ。 こちらは小さな漁港のような感じで、海にコンクリート桟橋が伸びている。 まずは桟橋の上を歩いてみることにする。 ずいぶん長い桟橋だけれど、船を係留するためのものなのか良くわからない。 先端のところでは、少し崩れているようだ。 この桟橋を上から海を覗き込んだら、今までの海とは違い、透明度が高い。 しかも桟橋の先端近くはサンゴ礁になっており、桟橋から覗き込んだだけでも魚が泳いでいるのが見える。 これはメッケモノかもしれない。 さっそく海岸へ取って返して、海の中へザブザブと入る。 下が砂利なので足の裏が少し痛いが、すぐに深くなってくれて、大して歩かずに泳げる深さになった。 サンゴの周りにはたくさんの魚がいた。 競泳用の水中メガネで潜り、魚を追いかけてみたり、なかなか楽しい。 シュノーケリングのポイントとしても良さそうだ。 サンゴの間には黒くて巨大なウニがたくさんいる。 30センチはありそうな長い棘を盛んに動かしている。 うっかり魚を追い回すのに夢中になってこのなのに刺さったら大変。 日没後、宿を出て南へ向かって歩く。 チャーン島のマングローブでは無数のホテルが見られるらしい。 雨期も近いことだし、ホタル見物でもしようとの腹づもりである。 手回し発電式懐中電灯をギコギコとハンドルを回しながら夜道を歩く。 あまり広くもない道を乗り合いトラックがエンジンをやたらと吹かしながら迫ってきたり、後ろから追い越したりする。 あんまり感じのいいものではない。 そう少し静かで安全な運転を心かけてほしいものだ。 カイベイビーチの近くまで来ているはずだが、通りは海岸から離れていて、マングローブなんかまるでない。 しかたく、また勝手にリゾートの敷地に踏み入り、海岸へ出る。 しかし、海岸には出たものの、海、波打ち際、砂浜、リゾートと連続し、マングローブなんて全然ない。 あるのは申し訳程度の椰子の木くらい。 それでも夜のビーチで波の音を聴きながら歩くのも気分が良さそうだろうと思ったが、 ビーチ周辺のリゾートはビーチにレストランが張り出してきており、音楽を大きなボリュームで流したり、カラオケに興じるグループがいたりする。 さらに気分が悪いことに、各リゾートとリゾートの間が、柵で囲まれている。 柵は波打ち際近くまで達しており、看板には「当リゾートに立ち入るなかれ、通り抜け禁止」などと書いてあることだ。 つまり、ここはプライベートビーチだから部外者立ち入り禁止と言っているわけだが、 私の知る限りにおいて、タイの法律も日本と同じで、海岸を私有地とすることはできないはず。 つまり、こんな囲い込みなんてのは「不当」である。 どうしてここの行政はこのような不法行為を野放しにしているのだろうか? それともこの島では海岸の私有地化が認められているのだろうか? ふたたびリゾートの中を突っ切り通りへ出て、宿の近くまで戻る。 宿とクロンプセオのビーチの間にはラグーンがあったので、ラグーンならホタルもいるかと思い、行ってみたが蚊には刺されたものの、ホタルらしきものは見られなかった。 昨晩と同じお粥屋で夕食。 今晩は空芯菜があるというので空芯菜炒めを注文。 そしてミックス・ヤムも食べる。 いつものビールだけど、いつもより旨く感じる。 食堂のテレビではタイ版「風雲たけし城」をやっており、従業員も客も熱心に見ている。 私は日本のものを見たことがないが、タイではチャレンジャーたちがやたらと肥満体だなと感じた。 女性でも100キロ以上だったりする。 たまたま今回が肥満体特集だったのかもしれないが、日本だったらこんなにおデブちゃんだと、恥ずかしくてテレビに出たがらないのではないかと思う。 |
2015,06,06, Saturday
5月30日 金曜日
今日からタイは三連休。 先々週にビルマへ言って来たばかりでちょっと遊びすぎだけど、仕事も忙しくないし今のうちに遊んでおくべきだろうと考えチャーン島へ行くことにした。 タイには77県あるけれどまだチャーン島のあるトラート県へは行ったことがない。 チャーン島はタイの中でも雨季がもっとも長いといわれている島だし、バンコクももうじき雨季入りするから今のうちに行かないと次のシーズンまで雨で閉ざされてしまう。距離もバンコクからチャーン島への港まで300キロほどと適当だ。 夜明けとともに目を覚まし、出発の準備。 今回は車での移動なので、もって行きたいと思うものは何でも車に詰め込んでしまえる。 特にネコを連れて行くとなると、エサや水以外に、ガリガリ引っ掻き棒やネコのトイレも持っていかなくてはならない。 特にトイレは重要で、ネコは人間と違い、「トイレ行きたいから車止めて」なんて言ってくれない。 それにうちのネコはその辺に粗相をしてしまうようなこともないので、下手をすると膀胱炎になったりフン詰まりになってしまうかもしれない。 なのでネコがいつでも使えるようにトイレを車内に用意しておいて上げる。 6時すぎに出発。 土曜日だし、朝も早いので道も空いている。 エカマイ通り、スクンビット通りと進みバンナートラートハイウェイに入る。 バンナートラートハイウェイは上下二段になっていて、上は有料の高速道路、下は無料の高速道路。 もちろん私は無料の高速道路を進む。スピードも時速80キロ以上はまず出さずにのんびり走る。 このハイウェイは産業道路のようなものなので、大型トラックが多い。 大きな車に挟まれるのはあんまりいい気分ではない。 チョンブリからチャンタブリ県へ抜ける道に入る。 この道もトラックが多い。 それに一般道なので交差点もしばしばあり、交差点周辺では車がすこし渋滞する。 バンコク市内でもそうだけれど、信号は自動ではなく交通巡査が手で操作している。 だからなかなか効率的に車が動けないのだと思う。 巡査の方だって、「世の中三連休だというのに、何で俺だけ朝からこんな仕事しなきゃなんないんだ」と不満をもてあましているだろうから、遊びに行きそうな車の待つ赤信号を長めにしたくもなるのだろう。 チョンブリ県からラヨン県に入ると、フルーツフェスティバルの看板広告をたくさん見かけるようになる。 果物の祭りと言うより、果物なんてのはお題目で、タイのどこにでもあるような田舎祭りのようで、派手な化粧をした地方周り歌手たちが日替わりで出演するらしく、何日は誰それ、何日は彼これと言ったことが書かれている。 チャンタブリ県に入ると植林されたゴム林が続くようになった。 もうゴムの採取をしているところもあるし、まだゴムの木が大きくなっていないところもある。 ゴムの木がまだ小さいところではゴムの木の並ぶ列の間にパイナップルを植えているようだ。 ゴムの木はまだ小さいのでパイナップルにも十分陽が当たるだろうし、ゴムの樹液を採取できるまでの場つなぎになる良いアイデアだと思う。 ゴム林は途切れることなく続き、集落もほとんどない。 ところどころ「ゾウに注意」と言った交通標識がある。 たまに山からゾウがこのあたりまで下りてきたなどと言ったニュースを見かける。 しかし、このように整然とゴムの木が並んでいるようだと、ゾウたちも身を隠す茂みもなくて、山から下りてきても落ち着かないだろう。 ネコはあんまりドライブが好きではない。 本当はどこにも行かず、部屋で昼寝をしたりアパートの屋上でかくれんぼをしたりするのが好きなのである。 そのため、ドライブを始めてしばらくはニャーニャー鳴いて、アパートへ帰ろうとせがむ。 市街地を渋滞しながら動いたり止まったりしているうちは、窓から外を眺めたりしているが、ある程度のスピードになると窓から外を眺めても、目を凝らして面白そうなものを探せないためか、退屈してしまい、シートの下に潜り込んで寝てしまう。 寝ていてくれる方がこちらも楽である。 トラート県に入ってすぐに港へ続く道へ入るためハンドルを右に切る。 対面通行の道ながら、なだらかで良い道である。そして火焔樹がオレンジ色の花を咲かせており見事である。 国道から港までは結構な距離があった。 空港への入り口を示す看板もあるし、またフェリーの看板がたくさん出てくる。 ただ、そのフェリーの看板に示されているフェリー乗り場への行き方を示す方向がまちまちである。 どうもフェリー会社が何社かあり、それぞれ港が違うようである。 島へ渡るフェリーに関して気がかりなのは、予約なしですぐにフェリーへ車を載せられるかと言うことである。 以前にサムイ島へ行くときも朝一番に港へ着いたけれど、すでに順番待ちの長い行列ができていて往生したことがある。 今回もそのようなことになるのではないかと心配。 船は比較的頻繁に出ているようだけれど、この港へと向かう道で私を追い抜いていく車の多くが他県ナンバー。 つまり、これからフェリーに乗ってチャーン島へ渡ろうとしている車の可能性が高い。 そして、のんびり走っている私をそんな車たちがどんどん追い抜いていく。 お昼に港に到着。 やはりと言うか、フェリー乗り場にはたくさんの車が列を成していた。 正確に言うとフェリー待ちの駐車場へ入るまえからならばなくてはならない。 炎天下、とても暑くて車の中で順番を待つのはなかなかつらい。 エアコンを入れるのはなんだかエネルギーの無駄遣いみたいで気後れする。 周りの車たちはそうは考えないようでみんなエアコンを入れて窓を閉めている。 私は汗をかきながら車内でじっと待つ。 つらいのは暑さだけではなく、周りの車から吐き出される排気ガスに包まれるのもある。 しかし、暑いのはネコも一緒と見えて、とても寝てなどいられないのか、まるで犬のように口をあけてハーハーしている。 せめて乗船予定時間でも案内してもらって、それまで木陰で休みたいところだが、係員に乗船予定時間を聞いてもはっきりした答えを得られない。 船は20分から30分間隔で入港しては出航していく。 数えてみたら一隻のフェリーに40台くらいの車を積んでいくようだ。 フェリーの乗船料、人間80バーツ、車100バーツ、ネコ無料。 午後2時になってようやく乗船がかなうらしい。 エンジンをかけて動き出した車列に続く。 車両甲板では前後の間隔をぴっちりくっつけるくらいにして車を止めるが、車輪に輪留めなどははめたりしていない。 乗り込んだら間髪いれずに出航となる。 狭い階段を昇って客室に入る。 サムイ島へ渡るときに乗ったフェリーは日本の中古船だったが、このフェリーは日本のものとは違うみたいだ。 船内のどこにも日本語で書かれたものが残っていない。 木でできた客席で、背もたれが転換する構造や、前方の窓ガラスを下へ引き下げる作りなどなんとなく香港のフェリーのような感じがする。 売店の感じもそっくりである。 チャーン島へ到着。 船に乗る前にガソリンを補給しておくべきだったのだろうけれど、国道をそれてからガソリンスタンドがなく、そのままフェリーの乗船してしまった。 燃料メーターがだいぶ下のほうまで来ている。 チャーン島にいる間、車に乗らなければ問題ないのだけれど、ガス欠にならないとも限らない。 フェリーから降りて、しばらく走ったらチャーン島にもガソリンスタンドがあった。 やはり本土から運んでくることもあり、値段は割高である。 当座の分として200バーツだけ給油する。 今晩泊まる宿はBoonya Resortと言う小さな宿で、インターネットで予約したのだが、ドイツ人とイタリア人の夫婦が経営しているとのこと。 ネコも宿泊可能と言うことで、この宿に決めたのだが、ドイツ人とイタリア人の夫婦で経営と言うのも気になっていた。 こりゃ、夜にはピザとビールが旨そうだなんて楽しみにしている。 しかし、昨晩から酷い下痢をして、実は今朝から絶食をしている。 食事の代わりにブドウ糖などの入った電解イオン水を飲んでいるのだが、夜までには回復するだろうか? 港から宿までの道は舗装こそされているが、ものすごく急な峠道があった。 そこを荷台にお客さんをたくさん乗せた乗り合いトラックが真っ黒な排気ガスを吐き、タイヤを軋ませながら登ってきて私を追い抜く。 荷台の観光客は悲鳴や歓声を上げていた。 ホワイトサンドビーチと言う島一番のビーチを抜ける。 島一番と言うだけあって、にぎやか。 建物が建て込んでいてビーチは見えない。 パタヤでもプーケットのパトンビーチでも、海岸沿いに道路があったが、ここでは道路からビーチへは建物で埋め尽くされている。 なので海岸線は見えないし、島をドライブしている感じがしない。 Boonya Resortはホワイトサンドビーチから更に南へ下ったクロンプラオビーチと言うところらしいのだけれど、これも道路が海岸沿いではないため、今どのあたりを走っているのか確認しづらい。 地図を見るとラグーンが続くあたりらしいのだけど、どこにラグーンがあるかも良くわからない。 この辺かなと思うあたりを何度も行ったりきたりしてしまった。 ようやく見つけたBoonya Resortは通りから少し奥まったところにあった。 宿泊料金は1泊500バーツと格安。 あてがわれた部屋は二階建てアパート風の一室で、エアコンはなく、小さな扇風機が壁についている。 広いベランダがあるのだが、困ったことに網戸がない。 エアコンがないので夜は網戸にして窓を開けておきたいと思ったけれど、それもできそうにない。 シャワーは温水器が付いておりホットシャワーが浴びられる。 冷蔵庫もあるが、飲料水は用意されていないから、あとで買いに行かなくては。 机の上に朝食の案内がある。 朝食は150バーツとなっている。 ちょっと微妙な金額。 これは明日の朝、他の人がどんなものを食べているか見物してから注文するかどうか考えようと思う。 部屋の中へネコの滞在設備を整えてやる。 トイレ用のネコ砂入りの洗面器、爪とぎ用の木材、エサと水のお皿。 ネコは車から開放され、入れられた部屋に興味津々。 部屋の中を探検して回っている。 そして、小さな洋服ダンスが気に入ったようで、その中に潜り込んでご満悦。 さて、一息ついて海に出かけてみようと思う。 宿の人へ海岸への行き方を確認してみると「エメラルドケーブリゾートのソイを行けば海岸に出られる」とのことであった。 一人で歩いていこうかと思ったが、部屋を出ようとしたらネコが「一人ぼっちにしないでくれよ」と泣きながら足にしがみついてくるので、ネコを連れて車で出かけることにする。 海岸へのソイは途中から未舗装となり、大きな水溜りをいくつも越えてやっと海岸へたどり着けるというものであった。 海岸に出たところに海の家のような建物があったが、営業をしていないようで、なんだか廃屋のように感じたが、たぶんオフシーズンでお客が少ないから店を閉めているのだろう。 車を海の家の裏へ止めてネコはここで留守番である。 ビーチはほとんど人がおらず静かであった。 奥の岩場で黒い水着の女性とカメラマンがいて、ポーズを構えながら写真を撮っている。 海は少し波が高く、波が砂を巻き上げるからだろうか、海水の透明度は低かった。 遠浅で少し沖まで歩いてみたが、すぐに下が砂から岩に変わって、歩くのが躊躇される。 泳ぎ始めたけれど、波もあって泳いでいてもあまり楽しくない。 以前タオ島で泳いだときは、海の水が透明で海底が良く見え、魚もたくさん見られて楽しかったのだが、ここではそれも期待できない。 しばらく泳いで、ぷかぷかと波にもまれながら海面に浮いていた。 そうしたら突然少し大きな波が来て、呑み込まれてしまった。 その拍子にメガネも波にさらわれてしまった。 それは困ったことになった。 メガネがなくては車の運転もできない。 なんとか探さなくては、、、 しかし、腰の辺りまでしか水位がないものの、水面から眺めても底は見えないし、水にもぐっても何も見えない。 潜っては海底を手探りしながらメガネを探す。 メガネは流されたといってもすぐに海底に沈むはずだから、そう遠くには流れていないはず。 右足を軸として動かさないようにして、左足を開いてできる半径の中を手探りする。 イライラしながら何度も手探りしてようやく伸ばした手の先にメガネのツルが当たった。 このビーチは気に入らないので、車へ戻り宿へ一旦引き返す。 戻ったところで宿のオーナーであるイタリア女性に会った。 たぶん私と同年輩くらい。 ドイツ人の旦那は今ヨーロッパにいるのだそうだ。 私のネコを見て、「目が綺麗だ」と言ってくれた。 この宿には犬が何匹か住みついている。 ミミと言う名の犬は怪我をしてぐったりしているところを保護して、そのままここに居ついているのだそうだ。 「タイの人たちは犬に優しくない」と彼女は愚痴ったが、私の目からすると、日本などよりタイの犬は恵まれていると思う。 一匹、一匹が可愛がられているかどうかは別として、生き延びるチャンスが与えられているのがタイの犬。 それに引き換え、日本の犬はネコっ可愛がりされる犬もあれば、捨てられ、捕獲され、処分される犬も多い。 イタリアやドイツではどうなっているのか知らないが、犬たちにとって日本は住みやすくないはず。 まだ日没までには少し間があるので、島の南のほうへ行ってみることにする。 地図を見るとなんだか南のほうに素敵なビーチがあるように思えた。 再びネコと一緒に車に乗り込む。 アップダウンの多い道を走るが、道は海岸線より引っ込んでいて、どんなビーチがあるのかさっぱりわからない。 「○○リゾート入り口」のような看板はあるが、看板だけではイメージがつかめない。 適当にハンドルを右に切って行き着いたビーチがバイラン・ビーチらしい。 のどかな漁村のような雰囲気はあるが、海水の透明度は低く、また石も多くて私の期待にはまだ遠い。 もっと南へ行くべきと判断。 だんだんと細くなる道を最後まで走っていったら、どうも国立公園の入り口のようなところまでたどり着いた。 ゲートもあり、管理事務所もあるのだが、どうも海ではなさそうだ。 森の中へ入るハイキングコースのようなものがあるらしい。 地図と照らし合わせてみると、滝へ続くようだ。 タイの人は滝が大好きだけど、私はそれほど興味もないし、今から森の中にハイキングするには時間が遅すぎ、日も暮れてしまう。 諦めて引き返すことにする。 そして、その途中で最初に現れた××リゾートなどの看板が見えたら、そこへ行ってみよう決める。 トロピカルビーチと書かれた看板が最初に見えた看板で、ここから未舗装の道へ折れる。 トロピカルビーチと言うのはありきたりな名前だけれど、これはビーチの名前ではなく、リゾートの名前。 ビーチの名前はと地図に出ている。 地図を見る限り車で行ける最南端のビーチのようである。 しかしここも泳ぐにはいまひとつ。 海草などがたくさん水面に浮いていて石も多い。 透明度もない。 遠くにマリーナがあってヨットが見える。 長期滞在でもしてのんびりハンモックで本でも読んでいる仙人生活には良いかもしれない。 もう今日は泳ぐことは諦めることにする。 もと来た道を戻る。 夕暮れ迫る中、峠を越えた所にビューポイントと言う標識が出ていた。 ちょっと立ち寄ってみる。 駐車場があり、バイクや車がたくさん止まっている。 ちょうど日が沈むところで、観光客がたくさん来ている。 西洋人、タイ人、中国人がたくさん来ていて、写真を撮りあったりしている。 タイ人と中国人は自撮りが中心。 日本人は私だけのようだ。 そしてネコも私のクロネコだけのようだ。 宿に戻るともうすっかり暗くなっている。 イタリア人の女主人にどこか夕食に適当な食堂はないかと聞いてみる。 この宿は朝食は準備できるようなのだが、夕食はやっていないので、すでに私のピザとビールと言う夢は萎んでいる。 「通りに出た右にBoonyaレストランがイイわよ」と教えてくれる。 なんだ、この宿のレストランは敷地外にあるのか、ふたたびピザとビールの夢が膨らみかける。 「この宿の経営なんですか?」とダメ押しの質問をしてみる。 「いいえ、経営は別だけど、近い関係なの。タイ料理が食べられるわ。シーフードなら通りを左に少し歩いたところね、、、」 ふたたび夢は萎む。 部屋に戻って、シャワーをしたり休憩をしたり、ビルマ旅行記の続きを書いたりしているうちに夜も8時を過ぎてしまった。 お腹の具合も回復してきたようで、空腹を覚える。 一応お勧めを受けたBoonyaレストランをのぞいてみる。 私はBoonyaとは何かイタリア語でボーニャとでも発音するのかと思っていたが、タイ文字で確認したら、「ブーンヤ」であった。 意味はわからないが、その綴りからイタリアとは関係なさそうである。 そしてブーンヤ・レストランは、田舎で外国人客相手に商売をしている食堂と言った感じで、残念ながら私の好みの店ではない。 店の真ん中にビリヤード台を置いていたり、バーコーナーのようなものがあったりするが、お客はぜんぜん入っていない。 たぶんシーズンになればこれでも商売になるのだろうが、私がのぞいた時は店員はビリヤードで遊んでいた。 シーフードの店は少し大きくて、少しは外国人観光客も入っていたが、それほど繁盛しているようには思えない。 音楽だけはガンガンと鳴り響き、これも私の好みではない。 同様の店は他にも何軒かあったりしたが、どれもNGである。 よほど車で他へ行こうかと思ったが、そうしたらビールが飲めない。 ピザとメニューに書いている店もあったが、美味しそうなピザが焼かれているとは思えないような店で、すでに今夜のピザは諦めているが、ビールは飲みたい。 通りを一通り歩いてみて、「致し方なし」テーブルに着いたのはお粥屋である。 別にお腹を壊していたからお粥を選んだのではない。 ビールとタイのお粥料理は相性がいい。 正確に言うと、お粥そのものではなく、お粥と一緒に食べる小皿料理がビールのツマミにぴったりなのである。 メニューを見ると、ヤムレップムーナーンと言うのがある。 レヌカーさん著「タイの花鳥風月」にレップムーナーンを「姫の爪」と言う意味の花として紹介されていたことを思い出した。 そうそう、タイでは花も食べられるものが多い。 「姫の爪、食べてみようじゃないか」と早速注文。 店員さんは、「え?本当に食べるの?」と言った顔をする。 もちろん、自慢じゃないが色々とタイで花を食べてきているので、「そう、花のヤムは初めてだよ」と言ったら、、、 「花じゃないよ、鶏だよ」とのこと。 鶏? なんで鶏なんだろ、不思議だ。 少し考えているうちに、「姫の爪=鶏の爪」ではないかと想像された。 タイの人は鶏の足先が大好きである。 中国人もこれが好きで飲茶のセイロの中によく入っている。 しかし、見た目か見た目なので私にはとても食べられない。 注文しかけたレップムーナーンはキャンセルし、代わりに空芯菜炒めを所望するが、空芯菜が切れているとのこと。 もう一度メニューを眺めて「白魚のヤム」を注文。 これも甘酸っぱく、辛く、そして香ばしくてビールのつまみにぴったり。 ビールもいただき、お粥以外にバジル炒めライスも食べて満腹。 金額もまずまず良心的。 結構満足度高かった。 シーズンオフの田舎リゾートでは、地元食堂が無難らしい。 星空の下、とぼとぼ歩いて宿に戻ると、部屋ではネコが待っていました。 おやすみなさい。 |