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ラビットスクーター シート張替え
前回一時帰国した際に、ボロボロになってしまっていたラビットスクーターのシートを外してバンコクへ持ち帰ってきた。
シートを前回張り替えたのがいつだったか記憶にないが、15年以上は経過していると思われる。
もともとラビットスクーターのシートのベースは金属製であったけれども、とっくの昔に錆でボロボロになってしまって、木製で作り直したものを使ってきていた。

ラビットのシート(表)
[古いシートも表から見るとしっかりしている]

しかし、ラビットスクーターにカバーを被せているとはいえ屋外に止めたままにしており、雨水が入ったりして、シートの木部が完全に腐食してしまった。
そこで、次回一時帰国するまでの間に、バンコクで新しいシートを作り直そうという算段である。

ラビットのシート(裏)
[シートを裏返したら、見るも無残]

まずはベースとなる木部を作成する。
本来ならしっかりした木材を選んでおきたいところなのだが、どうもバンコクには日曜大工センターのような店がないようだ。
巨大なホームセンターはある。
しかし、木材は置いてない。
材木どころか、角材も、ベニヤ板も、何にもない。

次に建材屋を訪ねてみた。
日本のような材木はないが、ベニヤ板はなんとかあった。
しかし、工作用と言うより、コンクリートパネル用かと思われるような品質で、またトラックでも借り出さなければ運べないくらいの大きさである。

さらに考えて、クロントイ港の近くの家具を製造販売する木工屋へ仕事帰りに立ち寄ってみる。
何軒も木工屋が並んでいる中で、机を作る作業をしている職人の足元に適当なサイズのベニヤ板が転がっていた。
「あのぉ、この板を買いたいんだけど、いくらで売ってくれますか」と職人に聞いてみる。
職人からはぶっきらぼうに、「欲しけりゃ持ってきな」と作業の手を休めることもなく返事が返ってきた。
ぶっきらぼうであろうと、何だろうと、こちらは適当なサイズのベニヤ板が手に入れば文句はない。
しかも「金なんか要らないよ」と言うのだから、ラッキーである。

ベニヤ板
[木工屋でもらったベニヤ板]

欲を言えば、もらったベニヤ板の厚さが9ミリであったが、もう少し厚手のものだったらよかった。
それと、日本のベニヤ板と違って、品質がかなり劣る、
使用している接着剤が悪いのか、ベニヤ板の層が剥がれかかっているし、表面も継ぎはぎだらけのようだ。
こんなベニヤ板で家具など作っても、良いものなんかできないんだろうな。

満足ではないけれど、なんとかベニヤ板も手に入ったので、11月19日(土)より作業に入る。
ベニヤ板を切るノコギリとかは、日本から持参したものがある。
タイのノコギリは西洋式で、押し切りである。
やはり日本式に引いて切るノコギリでないと使いにくい。

切り出し
[シートの形状から曲線部分が多いので、挽き廻しノコギリを使う]

ベニヤ板の材質が安物であることが幸いして、やたらと柔らかく、ノコギリで簡単に切断できてしまう。
こんなフニャフニャな材質だと、またすぐに腐食してしまいそうだ。
あとでニスでもしっかり塗っておくことにしよう。

リヤシートのベース
[まずは簡単なリアシートの切り出し完了]

続いてフロントシートの切り出しにかかる。
フロントも何なく切り出せたのだが、フロントはシートの下に燃料タンクがあって、タンクのキャップが飛び出ているため、キャップにぶつからないよう丸く穴を開けなくてはならない。
直径10センチほどの穴をくりぬくのが手間がかかりそう。
糸ノコギリを使うべきところだが、工具箱の中に糸ノコギリのフレームはあっても刃がなかった。
買いに行けばイイのだろうけど、横着なので挽き回しノコギリの先端が入るくらいの穴を電動ドリルで開けて、強引に挽き廻しノコギリでくり抜くことにする。

フロントシートの準備
[ドリルの刃もコンクリ用で、無理やりやったら熱を持ったらしく、穴が焦げて煙が出てきた]

ドリルで開けた穴を少しずつ広げるようにして、挽き回しノコギリで丸く切り始める。
いったんノコギリの刃が入れば、あとは簡単に切ることができた。

穴開け完成
[丸く穴をあけることに成功しました]

続いては、ベニヤ板の切り口や表面を少しでも滑らかになるよう紙やすりでこする。
やはり素材が柔らかいので、簡単に削れてしまう。
また、切断面などはボロボロと角の方から貼合わさったベニヤの層が剥がれだしてきそうだ。

ヤスリがけ
[紙ヤスリをかける]

さて、ここまでで切り出し作業は完了して、腐食防止の防水対策としてニスを塗ろうと思う。
自転車に乗って、ペンキ屋へ行くが、ニスをタイ語でなんて言うのかわからない。
ペンキ屋に行けばニスぐらいいっぱい置いてあるだろうとと思っていたのだが、ペンキ屋の棚を見渡してもニスが見当たらない。
油性塗料やスプレー、錆止めなどばかりだ。
「あのぉ、木材に塗る、茶色くて、透明なやつが欲しいんだけど」と店員に訴えたが、どうにも要領を得ない。
「茶色のペンキ?透明なペンキはないよ、透明なのはスプレーだよ」と一応は親身になって説明してくれるのだが、私がニスを欲しがっていること理解してくれない。
結局、アパートに戻ってニスのタイ語を調べるのも面倒なので、ニスではなく油性のペンキを買うことにした。
小さな缶で20バーツであった。
頼みもしないのに、しっかりと領収書まで切ってくれた。

先ほど切り出したシートのベースにべっとりと黒く油性のペンキを塗る。
本来なら、薄く何度も重ね塗りすべきなのだろうが、横着なのでいきなり厚塗り。

塗装
[片面だけ黒く塗ったところで、ペンキが空になった]

ペンキを厚塗りしたために、ペンキが乾くまで時間がかかりそうだ。
そして、失敗したのはペンキが乾かないまま部屋の中に入れたので、部屋の中がシンナー臭くなってしまい、おかげで喉を傷めてしまった。
ベランダにでも出しておけば良いものを、まったくの失敗。
翌朝には喉の痛みから熱が出て、どうやら風邪をひいてしまったようだ。

風邪ひいた
[このあいだインフルエンザに罹ったばかりなのにまた風邪かぁ]

数日後、ペンキが大体乾いたと思われたので、こんどは反対側にもペンキを塗ることにする。
黒いペンキはなくなっていたので、こんどは白いペンキにする。
そして、一度に厚塗りをしないで、薄塗りを繰り返すことにする。

内側は白く塗る
[白いペンキをなんどかに分けて塗る]

11月26日(土)、ペンキも乾き、これでシートのベースは完成。
このあとは、もう業者に頼んでシートを張り替えてもらう。
いつも利用しているディンデーンのバイク修理屋にシートの張替え屋を紹介してもらっていたので、タイ日ユースセンターへ泳ぎに行く途中で張替え屋に立ち寄ってみる。

バイクのシート張替え屋
[バイクのシート張替え屋]

タイはバイクが多いので、こうしたバイクのシート専門の張替え屋があちこちにある。
古いシートと一緒にペンキを塗ったベニヤ製のベースを持ち込み、シートの張替えを依頼する。
「いいですか、黒い色が表に出て、白が内側になるようにしてくださいね」と注意をする。
これが反対になると、燃料タンクのキャップの位置が合わなくなってしまう。

「いつ出来上がる?」と聞いたら、「今日の午後にはできるよ」とのこと。
しかし、午後だと私は仕事に行かなくてはならないし、明日は休みとのことで、どうしたものかと思っていたら、
「なんなら昼までに終わらせりゃいいんだろ」と言うことで、簡単に話がついてしまった。
そんなに簡単にできるものなのだろうか、、、。
張替えの料金は750バーツとのこと。
まぁ、妥当な金額と思えたので言い値で発注する。

ユースセンターのプールで2,000メートルを泳ぎ、時刻は12時。
張替え屋へ行ったら、ちゃんと出来上がっていました。

新シート完成(表)
[表から見ると形もちゃんとできてます]

仕上がり具合ですが、シートに使われている合成皮革はちょっと薄くて、耐久性に欠けそうに思われる。
もともとベニヤも耐久性がなさそうな素材だから、仕方ないだろう。

新シート完成(裏)
[シートの裏側]

裏側を見ると、シートの皮とベースの部分は大きめのホチキス針のようなもので止められている。
それも結構乱雑な感じ。
もともと表から見える部分ではないが、この地の職人さんたちは、表から見えない部分ではあんまりよい仕事をしない傾向があるようだ。

そして、「おやまぁ」と呆れてしまったのは、シートのポリウレタン製のクッションが古いシートの流用であったことだ。
シートの張替えを依頼したら、当然汚れてポロボロのクッションも新しくなると思っていたが、クッションは古いままであった。
つまり本当に張替えだけであった。

クッション流用

満足度としては65点くらいの出来だけれど、それでもラビットスクーターにセットしたらもう少し様になるのだろう。
その点を含めて、次回の一時帰国が楽しみだ。


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| 日常 | 08:01 PM | comments (0) | trackback (0) |

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